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新しい街に似合う新しい風が吹く店に。三陽山長 東京ミッドタウン日比谷店レポート

新しい街に似合う新しい風が吹く店に。三陽山長 東京ミッドタウン日比谷店レポート

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この春、オープンしたばかりの東京ミッドタウン日比谷に三陽山長のニューショップがお目見え。ライフスタイル提案型となる新たな試みも見られる同店の魅力や今後の展望、おすすめのシューズなどについて、佐藤一信店長が語ります。

目指すのは、靴と人をつなぐ「ふれあいの場」

佐藤一信店長。アパレルや靴ブランドを経験したのちに三陽商会へ。約20年近くクラシックなブランドを担当し、昨年より三陽山長を担当。豊富なウェアと靴の知識をベースにした的確なアドバイスに定評がある。

進境著しい日比谷・有楽町・丸の内エリアにおいて、活性化の一端を担う東京ミッドタウン日比谷。ここに誕生した三陽山長の新店舗は、日本最大級の規模だけあって店内には、メンズ&ウィメンズともフルラインナップがずらり。と同時に、他店と若干異なる趣も感じられます。

「東京ミッドタウン日比谷店で、ご注目いただきたいポイントは2つ。まずは、店内中央に構えた円形のカウンターです。ここにスタッフが常駐し、靴のお手入れやリペアなどを実演することでお客様との接点を作るスペースとなります。定期的にメーカーのスタッフが入り、メンテナンスの実演ショーなども開催する予定です」

 店舗を象徴するような中央に鎮座する円形カウンター周りには、シューケアのアイテムが充実。まさにお店の中心を担うハブのようにも見えてきます。

「革靴の場合、特に手入れなどを面倒に感じて敬遠される人もいるかと思いますが、このカウンターを通じて、靴に対するいっそうの親近感をもっていただけるのではないでしょうか」

そして、同様に目を引くのが、靴と同様に並ぶファッションアイテムや雑貨の数々です。

「もうひとつは、サンヨー・エッセンシャルズ、サンヨー コートといったアパレルや、セレクトの日用雑貨の取り扱いです。ライフスタイルに寄り添った展開をすることで、日比谷という街において、また立ち寄りたくなるお買い物の目的地としての役割を担いたいと考えています」
 
 館内には、TOHOシネマズといった映画館を備え、グルメも充実。周辺の娯楽施設も含めて考えれば、まさに目的地にしたい街、日比谷の中心を担う東京ミッドタウン日比谷。ここに生まれた新店舗は、新たなコンセプトを掲げて、この地に新しい風を運んでくれそうですね。

三陽山長の物作りは 日比谷の街によく似合う?

ビジネスマンに人気の定番アイテムである、黒のストレートチップ。左からマスターピースである「友二郎」をはじめ、ラストや製法の違いで今季は6種類を展開。

 改めて、三陽山長の魅力を佐藤店長に伺います。

「私どもを支えるのは、いい物を長く使っていただきたい、という思いです。三陽山長は、『技』『匠』『粋』といった日本固有の精神に基づき、末長く愛される物作りを目指しています。言い換えると、品質本位。日本人の足型を考慮した立体的な木型を作成しています。一度履いていただくと、その心地よさを体感できるでしょう」

 伝統のある街に光る伝統の職人芸と、そこに光るモダン。新旧が入り混じる日比谷という街にぴったりな存在と思えてきます。
さて、豊富なラインナップを誇るこのショップにて、佐藤店長おすすめのシューズは?

「まずは、ショップ限定モデルです。日本を代表するシューズデザイナー、坪内浩さんとのコラボレーションによる『和一郎』。左右非対称のデザインと、ハート形のパーフォレーション(穴飾り)が特徴です。さまざまな知識と経験を持つ坪内さんらしい、絶妙なバランスの遊び心が滲み出ています。また、スニーカー『歩』の色限定モデルやウィメンズの充実もお伝えしたいポイント……。このままだと、全部おすすめしちゃいそうですね(笑)」

 最後に、新店舗はどのように展開していくのでしょう。

「ビジネスマンに馴染み深い日比谷ですが、昨今は変わりつつあります。今まで日比谷に来たことがないようなお客様にもぜひいらしてほしい。当店には、靴があり、服があり、生活雑貨がある。情報発信の中心地となっていく街で、その一端を担う存在になりたいですね」

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Text:Masashi Takamura, Direction:Pomalo inc.

 

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