日本が誇る大自然を背景に、||5LAKES&MTを世界へと発信する||木村東吉さんに迫る

日本が誇る大自然を背景に、5LAKES&MTを世界へと発信する木村東吉さんに迫る

ブランドピックアップ

今春、ローンチした<ファイブレイクス・アンド・エムティー/5LAKES&MT>は、ときに美しくときに厳しいありのままの自然と向き合い、豊かでシンプルな生活を送る人に寄り添うライフスタイルブランドだ。ブランドナビゲーターを務めるのは、富士五湖を拠点にアウトドアの魅力を発信するエッセイストの木村東吉さん。かつてカリスマモデルであった彼が、この地に移住して30年弱。そこで感じたエッセンスが、このブランドには注ぎ込まれている。周囲の人から敬愛を込めて「東吉さん」と呼ばれるご本人に、ブランドや富士五湖の自然への熱い想いを伺った。

ハードな自然環境でもなく都会でもない、それでもお洒落で快適に過ごしたい

「都会と自然をシームレスにつなぐ服。これが、なかなかありそうでないんですよ。キャンプ場にいると、多くのお客さんが本格アウトドア系のウェアか、いわゆるアメカジ系のカジュアルブランドを着ている。キャンプって、前者を着るほどタフなシチュエーションではないし、ただのカジュアル服では機能面で役不足。だから、キャンプ場で着ていても洒落ていて、そのまま帰りにレストランやカフェに立ち寄っても通用する、そんな服を作りたかったんです」

自分がプロデュースする西湖の湖畔にあるキャンプ場、ノームで毎日のようにお客さんの姿を眺めつつ、漠然と感じていたこと。モデルという職業を経験し、キャンプ場のスタイルをよく知る東吉さんだからこそ、気づいた着眼点。これが、5LAKES&MTの真髄だ。

「その原点にあるのは、雑誌『メンズクラブ』や『ポパイ』が流行させたヘビーデューティIVY。これは、まさに都会とアウトドアの融合だと思うんです。撥水のために油分を浸透させたオイルドクロスや、水に濡れることで防水性を発揮する60/40(ロクヨン)クロス。ともするとゴアテックスなどに比べれば、機能性の高さで物足りないかもしれませんが、長持ちの観点では絶対に負けません。今でも当時のマウンテンパーカなどは着られますからね。一方で、ゴアテックスやパーテックスなどの最新の機能素材には大きなメリットもある。つまり、僕が言いたいのは、いわゆるローテクなものでも、ハイテクなものと組み合わせることで新たな魅力が生まれるのではないかということ。工夫を加えることで、30年、40年と長く着られるアイテムを作りたいですね」

 そして、ブランドの足元を固めるもう一つのファクターが、旅である。富士五湖に拠点を起きつつも、東吉さんは毎年のように世界の大自然にも触れるべく旅を続けているのだ。だからこそ気づく旅に不可欠なアイテムが、ブランドにはラインナップされている。

「旅の持ち物は、コンパクトであることが必須。そして何通りにも使える汎用性や、ホテルの洗面所で洗ったら翌日乾いているような機能性。シワを気にせずに使えるラフなもの。旅に持って行きたくなる使い勝手も取り入れています。極端な話、速乾性と伸縮性のあるPUDDLE SHORTSなら一枚あれば、十分かもしれません。僕もこれ一枚でアメリカを旅しましたから(笑)」

都会からクルマでわずか90分程度、富士五湖と富士山の魅力を世界に発信

「大風呂敷を広げますよ。じっくりと世界に向けて、富士五湖とこのブランドの魅力を発信したいんです。本気ですよ(笑)」

 茶目っ気たっぷりに笑う東吉さん。富士五湖の魅力を語るとその目は真剣そのものに。

「日本を代表する観光地には、世界中の人が訪れています。1200年前から壮大な時間をかけて生まれた青木ヶ原樹海、忍野八海、富士五湖の絶景。湖に沈む夕日を見ていると、本当に世界のどこにいるかがわからなくなるほど。めちゃくちゃ美しいんですよ。世界一というのは、大げさじゃないです。これが、東京からおよそ90分というロケーション。週末日帰りか、1泊2日で十分満喫できる。こんな場所はそうそうないんです。だから本当に世界中の人に訪れてほしい」

 4月には、河口湖畔に、5LAKES&MTのアンテナショップもオープン。週末は、東吉さんも店頭に立っているそうだ。

「アウトドアウェアは、現地で使わないとわからないもので、サマーニットってあるでしょ? モデル時代に必ずサマーニットの特集をやるんですが、当時“本当に着るかな? 夏にニットなんて”と思ってました(笑)。でも、必要なんですね。湖畔の朝晩は寒い。ORTEGA CARDIGANは、手放せません」

 東吉さんのリアルなアイテム着用譚は、どんなセールスマンよりも雄弁で、心に届く。実際に、彼と話すことで購入するというお客さんが多数だという。

「僕が河口湖で経験したことを、ブランドに反映する。もちろん、100%とはいきません。ただ服作りに関しては、プロフェッショナルの三陽商会との協業ですので、そこは安心しています。2WAY TRAIL PANTSのシルエットは、手前味噌ながらさすがですよね。不思議ですが、誰でも似合う。まだ始まったばかりのブランドですが、長い目で見ていただければ。10年、20年と時間をかけて物作りをして、認められたいです。長生きしないと、ですが(笑)」

 遊び心を持ちながら、確かな眼差しで未来を見つめる東吉さん。彼が決してブランドの顔役だけでない、ブレインであることが伝わってくるお話だった。今後の展開にもご期待いただければと思う。

東吉さんのイチ押しアイテム

  • 日中と夜とで気温変化の多いキャンピングシーンにおいて重宝する、サラっと羽織れる肌触りのよいカーディガン。リラックス気分の中でオルテガ柄がさらに自然との調和を感じさせる。

  • アームの可動域など動きやすさも追求したシェルアウター。英国MILLERAIN社製の独特の風合いと質感の生地を、バイカラーの配色でアクセントを加えているので、タウンユースでも活躍。

  • マイクロツイルのナチュラルストレッチ素材を使用した2WAY(長、短切り替え)パンツ。長⇔短の切り替え時、左右見分けがつくようZIPカラーを左右で変更。防水性も備えた素材で、テーパードしたシルエットにもこだわり、機能性とファッション性を兼ね備えた万能アイテム。

  • メキシコ山岳部に暮らす、驚異的な長時間走力で知られるタラウマラ族。彼らが車の廃材タイヤと革ヒモだけで作り、愛用しているサンダルを参考に、独自に開発した「走れるサンダル」。素足で走る感覚に近く、人間の本来持つ足の機能や特性を最大限に活かす。

  • バイカラーの新鮮な配色がアウトドアシーンに映える、水陸両用のショーツ。はっ水、防水、防風を兼ね備えた素材「キューダス® (TORAY)」を本体に使用し、ヒップ部分には座った時に伸縮性を発揮するストレッチ素材を使用。

  • 40番手双糸の上質な綿糸を使用し、表面はクリアに、更に製品洗い加工を入れ柔らかさを増幅させた手の込んだTシャツ。ブランドを代表するアイテムとして、胸に大きく5LAKES&MTロゴプリントが。ポケット上からのプリントがポイント。

  • 木村東吉

    1958年大阪生まれ。1979年よりモデル活動開始。『ポパイ』『メンズクラブ』等の表紙を飾り活躍。30代より、趣味からアウトドア活動を始め、世界各地でアドベンチャーレースに参加。その経験を活かし、日本でも様々なアドベンチャーレースを主催する。おしゃれで洗練されたオートキャンピングブームの火付け役となる。現在は河口湖に拠点を置き、アウトドア関連の執筆・取材、キャンプ教室の指導・講演など幅広く活動している。週末には5LAKES&MT河口湖店に居ることが多く、自らも接客している。

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Edit & Text: Masashi Takamura Direction: Pomalo inc.

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