三陽商会のファッションウェブマガジン

コラボモデル第2弾登場!||シューズデザイナー・坪内 浩×三陽山長企画・猿渡伸平スペシャル対談

コラボモデル第2弾登場!シューズデザイナー・坪内 浩×三陽山長企画・猿渡伸平スペシャル対談

ブランドピックアップ

日本人職人ならではの繊細な美意識と技術によって作られる、日本の紳士のための靴。そんな正統派ドレスシューズを得意とする「三陽山長」と、シューズデザイナー坪内 浩氏(左)とのコラボモデル第2弾『和二郎』が登場!その魅力を、三陽山長企画担当・猿渡伸平(右)との対談でお伝えします。

スーツからデニムまで合う、万能のストレートチップが完成

――コラボモデル誕生の経緯について教えてください。
猿渡「三陽山長はクラシックで真面目な靴作りが自慢のブランドですが、あえてそことは違うアプローチをしてみたかったんです。今回は2回目のコラボで、第1弾は今年3月に作った『和一郎』というモデルでした。これが大好評だったので、是非第2弾をお願いしたいということになったんです」
坪内「猿渡さんからいただいたテーマは、“ストレートチップ”でした。本来フォーマルな靴ですが、私のブランド『ヒロシ ツボウチ』で使っているボリュームのあるラストを使い、着脱式のキルトをあしらってカジュアルにも履けるようにデザインしました」
猿渡「三陽山長には『友二郎』というストレートチップのベストセラーがありますが、それとはガラリと違う表情なんです。同じストレートチップでここまで変わるのか、と驚きました」
――スーツだけでなく、ジャケパンにもデニムにも合う、バランスのいいデザインですよね。
坪内「自分のブランドだったら、もう少し攻めたデザインにしていたかもしれません。でも今回は、真面目で上品な三陽山長のキャラクターを活かすよう心掛けました。そのうえで、穴飾りをハート型にしたり、ライニングを赤にしたり、細部に色々とこだわっています」
猿渡「結果、それが凄くいいバランスで形になったと思います。クラシックに適度なチャーミングさが加わって、とても汎用性の高い一足になりましたね」

坪内氏とのコラボモデル第2弾『和二郎』。左は、9月にオープンした日本橋髙島屋S.C.新館店限定で、カーフとリザードのコンビ素材。キルトはヘアカーフで遊びの効いた表情。右は、ガラスレザーを使用したトラッドな顔つき。キルトにあしらわれたハート型の穴飾りがチャーミング。どちらもキルトは着脱可能。

“ドレス靴=ビジネス”と決めつけてはもったいない

――坪内さんから見て、三陽山長はいかがですか?
坪内「いや、素晴らしいブランドだと思いますよ。名前の響きのとおり、凄くしっかりとした、誠実な靴作りをされていると思います。海外にもいい靴ブランドはたくさんありますが、日本人の足に合うという観点でいえば、やはり日本の靴ブランドがいいですよね」
猿渡「ありがとうございます。日本人の足に合うというところは、特にこだわっている点のひとつですね。代表ラスト『R2010』は、カカトや土踏まず、甲のラインなど、日本人の足型を徹底的に研究して開発した木型で、お客様からも厚い支持をいただいています」

――三陽山長のなかで、坪内さんが特に“これは!”と思うモデルはどれですか?
坪内「ストレートチップの『友二郎』(写真中)ですね。クラシックで、どこに履いて行っても恥ずかしくない靴です。カジュアル用ならUチップの『勘四郎』(写真左)かな。それと、このストレートチップもいいですね」
猿渡「そちらは『極み 友二郎』(写真右)というハイグレードモデルです。ビスポークの手法を取り入れた贅沢な作りが特徴ですね。履くとビシッと背筋が伸びるような感覚になりますよ」
坪内「最近はスニーカーも人気ですけど、やはり本格的なドレス靴を履くと気分が高揚しますよね。“ドレス靴=ビジネス”ではなくて、オフでエレガントな装いを楽しんでもいいと思います。そのほうが着こなしの幅が広がって、自分自身も楽しいですよね。休日はリラックスした服や靴ばかりというのでは、もったいないと思います」
猿渡「全く同感です。足に合ったものを選べば、革靴も決して窮屈ではないですから、ぜひその履き心地をお試しいただきたいですね」

「三陽山長」の基幹店が日本橋高島屋S.C.新館にオープン!

9月25日(火)にオープンしたばかりの「日本橋高島屋S.C.新館」。この新しい館の5階に、三陽山長の基幹店がオープンしました!

ここでは、三陽山長ブランド初の修理工房とシューバーを併設。靴のオーダーからメンテナンス・リペアのサービスをワンストップで提供するオンリーショップです。日本橋にお越しの際は、ぜひ三陽山長 日本橋高島屋S.C.新館店にお立ち寄りください!
電話:03-6281-9857 営業時間:10:30〜20:00

坪内 浩/Hiroshi Tsubouchi

日本を代表するシューズデザイナー。エスペランサ靴学院第三期生。数多くの有名シューズブランドの企画デザインに携わり、自身のブランドも展開。書籍「JAPANESE DANDY」「JAPANESE DANDY MONOCHROME」にも、日本を代表するダンディとして掲載されている。

猿渡伸平/Shimpei Endo

1989年三陽商会入社。コーポレートビジネス部三陽山長企画グループ長。2001年スタートの三陽山長に立ち上げから携わって以来、同ブランドひと筋。数ある趣味のなかでも特に愛してやまないのがサーフィン。

Photo: Osami Watanabe Interviw&Text: Hiromitsu Kosone Direction: Pomalo inc.

 

PAGE TOP