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人気スタイリスト楠玲子が||「ストーリー アンド ザ スタディー」で||オーダースーツを初体験<着回し編>

人気スタイリスト楠玲子が「ストーリー アンド ザ スタディー」でオーダースーツを初体験<着回し編>

ブランドピックアップ

人気スタイリストの楠玲子さんが、パーソナルオーダースーツブランド「STORY & THE STUDY(ストーリー アンド ザ スタディー)」でオーダースーツに初挑戦。フィッティング編では、仕上がりに大満足だったオーダースーツ。でも、「服のクオリティは買った時ではなく、その後、いかに着回せるか・日々の生活に落とし込んでから決まる」というのが楠さんの考え。"着回しやすさ"を意識したこだわりのポイントとオーダースーツを軸にした、この夏おすすめの着回し方を紹介します。

「せっかくオーダーメイドで作るなら、たくさん着たい! “着回しやすさ”にこだわりました」

せっかくオーダーメイドでスーツを作るなら一張羅としてとっておくのではなく、デイリーに着回したいというのが、今回の楠さんの要望。
「私の場合、セットアップで着るよりも単品で着る機会の方が多いので、セットで着た時も素敵になるようにバランスを整えつつ、それぞれに一番使いやすい色・形を優先したのがポイントです」

それでは、さっそく着回しを見ていきましょう。

週5日で履きたい! 今年らしいハイウエストワイドパンツは私のスタメン入り決定です

  • 1. Pants

    「パンツをカジュアルなチノ素材にしたことで、よりデイリーに着やすくなります。今回は、チノの色味を活かしてワントーンでコーディネート。白ベルトでメリハリをつけ、クリーンな印象に。印象を良く見せたい、“初めまして”の打ち合わせにちょうどよさそうですね。ドライなアースカラーは、清涼感もあり暑い日にもおすすめ」

    今回はピッチが細めのリブトップスを合わせて“キレイめなオフィスカジュアル”コーディネートに。他にもTシャツ×スニーカーならカジュアルに、ボリュームのあるブラウスを合わせてフェミニンに着るのもおすすめだそう。
    どんなトップスにも合わせやすく着回しが効くのは“ウエスト位置”に秘密が。


    STORY & THE STUDY
    リバーシブルベルト ¥15,000
    (店頭のみのお取り扱いです)

インしたときに“サマになる”! ウエスト〜ヒップのラインのこだわり

  • 「夏はトップス×パンツのワンツーコーデが増えるので、手抜き感をなくすためにもウエストマークは必須。特に今年は、ウエスト位置高めが旬なので、トップスをインしたときにサマになる、ハイウエストが求められています。このパンツは、太めのベルトバンドでメリハリがつき、ストレートに入ったタックが腰まわりのラインを拾わず、後ろ姿に自信が持てるので、週5日で履きたくなります(笑)」

友人とのランチにはあえてカジュアルな気分でセットアップを

  • 2. Set up

    「お仕事などフォーマルなシーンで使えることはもちろんですが、友人とのランチなど少し華やかにしたいシーンでセットアップを着るのもおすすめです。ほぼコーディネート要らずで、ラクなのに手がかかった印象に仕上がってお得(笑)。ジャケットは冷房対策にも」

ワントーンだからインナーの色を選ばず合わせやすい!

  • 「ジャケットとパンツを別素材のワントーンにすることで、セットアップで着用したときに、合わせるインナーの色次第で印象を変えられます。華やかにしたいならオレンジ、ハンサムにしたい日は黒、爽やかなカジュアル感が欲しいときは白……のように。万能なベージュのワントーンだからこそ、セットアップでも着こなしの幅が広がります」

足元がカジュアルな日こそジャケットが使える!

  • 3. Jacket

    「ブランドのプレスを回って衣装を借りるリースの日は、動きやすさも大事なのでスニーカーを履くことが多いです。足元はスニーカーでも少しきちんとしたい、という時に頼りになるのがジャケット。ラフさを抑えて、品の良い印象に仕上げてくれます。そしてなにより、このジャケットが動きやすい……! 仕事柄、屈んだり腕を上げたりという動作が多いのですが、本当にストレスなく仕事ができます。また、デニム×スニーカーなど、ドカジュアルにするのは苦手なのでスカートを合わせたり、少し女らしさを意識します」

    クールビズの昨今、会社勤めの方でもスニーカーやTシャツで通勤する方が増える夏。夏素材のジャケットが一枚あるとカーディガン感覚で羽織るだけで、きちんとした印象を叶えてくれそうです。そんな時の着こなしのポイントとは?

袖をまくってカジュアルダウン。“着こなしている感”を演出

  • 「ジャケットに袖を通して終わりではなく、少し袖を捲くるとカジュアルな抜けが出て、より普段使いしやすくなります。こだわった裏地もチラ見せできますしね(笑)」
    オーバーサイズのジャケットが主流な今だからこそ、着られている感が出ないようなひと手間を。

「オーダースーツというと着る機会が限られそう、と構えてしまいますが、実はセットアップでも単品でもどちらでも着られるので、着こなしの幅が広く、ほぼどんなシーンにも対応できます。私もまた秋冬に生地や色を変えて作りたくなりました!」
と太鼓判を押す楠さん。あれこれ買うよりも「このセットアップにあうもの」と決めて買い足し着回していくことで、ワードローブにも統一感が生まれ、毎朝のコーディネートも楽になりそう。自分のオシャレにしっかりした軸を持つために、シーズン毎にスーツをオーダーメイドするというのも、ひとつのアイデアかもしれません。

撮影/谷口 巧<Pygmy Company> モデル&スタイリング/楠 玲子 編集&文/増田奈津子 ディレクション/Pomalo inc.

 

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