たまにはスニーカーを脱いで、 最高峰のドレス靴を楽しむべし!
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2021Mar17
スーツ離れと言われて久しい今日この頃ですが、オーダースーツやビスポークシューズなど、昨今お高いアイテムが売れているんですって。良いモノは良い。時代の変換期だからこそ、ホンモノの輝きは増すってことです。
ホンモノ志向な人が辿り着く、メイドインジャパンのプレステージライン
テレワークの普及によって激変したビジネススタイル。出勤が絶対ではなくなった今、特に紳士靴市場は苦境を迎えているかと思いきや、むしろ好調という声が聞こえてくるブランドがあります。それが「三陽山長」です。
今年で20周年を迎えた同ブランド。日本の靴作り技術を結集させ、さらにビスポーク並みの仕上がりを披露する「プレステージライン」が、今高い評価を集めています。シームレスヒール、細かいピッチの縫製、矢筈仕上げ、そして革マニアが思わず頬ずりするフランスの老舗タンナー「HAAS」製のレザーなど、この20年間のこだわりと培ってきた技術が結実した一足になっています。
三陽山長のプレステージラインは、カジュアル化した今こそ装いの美学を楽しみたい人や、インポートを何足も履いてきたけど結局日本製の魅力に回帰したといった、目の肥えた粋な人たちから選ばれている模様。ホンモノを前にして、時代もトレンドも、コロナ禍さえも関係ないってことですね。
これぞまさに日本の靴作りの粋を集めた一足
フラッグシップモデルの謹製 友二郎(キンセイ トモジロウ)。注目はウエスト周りで、絞り込んだセミベヴェルドウエストや美しいカーブを描くスワンネックステッチなど、実に美麗な佇まいを披露します。それでいて、日本人の足型に沿うラストR2010が高いフィット感をもたらすとなれば、まさに“プレステージ”を体現した一足です。
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日本の伝統的な仕上げである、ソールの矢筈仕上げ。矢のお尻部分の切れ込みを模したもので、立体感が生まれます。
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紳士靴好きには生唾モノの、シームレスヒール。一枚革を美しい湾曲をもって成型するには、当然高い技術が必要です。
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超一流品の条件である、細かなステッチ。細い糸を極繊細なピッチで縫い上げるからこそ、美しいカーブが描けます。
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ヌメ革を採用したインソールには、プレステージラインだけの刻印が。「日本謹製 特別誂靴」という文字が、ジャパンメイドの誇りを雄弁に物語ります。
削ぎ落とした結果際立つ技術の高さ
こちらは謹製 勇一郎(キンセイ ユウイチロウ)。そのシンプルな見た目には、特段の技術が詰め込まれています。一枚革を用いたホールカットは、上質な革と高度な吊り込み技術なくしては成り立ちません。内側にある唯一の継ぎ目は、段差が極力出ないスキンステッチを採用。紳士靴マニアなら、この凄さがわかるかと。
最高の素材を最高の技術をもって仕立てる
オンオフともに活躍するダブルモンクの謹製 源四郎(キンセイ ゲンシロウ)。家族経営を貫き、新規の供給をあまり行わないことで有名なフランスのタンナー「HAAS」製のボックスカーフは、実にキメ細かくまさに美肌。ソールにも、堅牢さで有名なドイツの名門「MARTIN」社製オークバーグが使われています。トゥの一文字をステッチではなくつまみ縫いで表現している匠の技にもご注目あれ。
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撮影/島本一男<BAARL> スタイリング/高塩崇宏 編集/西原智美 文/安岡将文 ディレクション/大崎文菊<Roaster>、Pomalo inc.
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