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「三陽山長」と考える||大人のオンオフ兼用靴の最適解 #2

「三陽山長」と考える大人のオンオフ兼用靴の最適解 #2

ブランドピックアップ

靴のプロたちのコーディネートからお洒落のリアルな方程式を読み解く「三陽山長」スナップ企画。第2弾は、玉川髙島屋S・C店に潜入。革靴を主役としたオンとオフのコーディネートのコツをご紹介します。

CASE2 名古勘太郎(25歳)

  • ON BUSINESS

    ーー「三陽山長」とはどんな靴?


    自分にとって初めての革靴が「三陽山長」でした。それまであまり革靴を履いたことがなく、触れる機会もほとんどありませんでしたが、「三陽山長」を通して革靴の良さを初めて実感することができました。革や染色の違い、製法の違いによる履き心地など、少し変わるだけで見た目や履き心地はこんなにも変わる。私にとって「三陽山長」は、革靴の世界へと深くハマる“きっかけ”になったブランドです。

ーー「ON BUSINESS」のコーディネートのポイントは?


玉川髙島屋S・C店には、カジュアル寄りのキレイめな服装のお客様が多いので、身構えず来店いただけるよう、カッチリし過ぎないコーディネートを心がけています。今回はブラックのセットアップ、シャツはベージュのバンドカラー、足元はショートウィングチップの「鷲也」を選びました。セットアップとシャツはどちらもリネン素材なので、ふんわりと優しげな雰囲気を足元で引き締めるようにバランスを取りました! 私は暑がりなので、このコーディネートにはすごく助けられています(笑)。


ーー仕事で心掛けていることは?


「気づく」ことです。接客中やそうでない場合でも、誰かが何かを欲していることを察して次の行動に移る。その原点が「気づく」という行為だと思っているので、物事や状況のささいな変化にも目を向けられるような心構えで、日々の仕事に向き合っています。とはいっても、まだまだ気づけていない部分は多いので、精進している真っ最中です(笑)。

  • ーー所有している「三陽山長」のモデルと愛用歴は?


    寿三郎/2年と2か月(店長から譲り受けたトータル20年ほどの年代物です)
    勇一郎/2年
    善八郎/2年9カ月


    ーー自分の足の特徴は? どのラストが合う?


    「幅が細い」「甲が薄い」「アーチが落ちている」という典型的な現代人の足です(笑)。なので、既成品で展開しているEウィズよりも全体的に幅が一段階細いDウィズの「R2010」ラストが私の足には一番合います。Dウィズにすることで土踏まずの部分からしっかりとアーチを持ち上げるように足を固定できるので、足幅が細くて悩んでいる同士にはぜひ一度試していただきたいです!

  • DAY OFF

    ーー「DAY OFF」のコーディネートのポイントは?


    ミリタリーやワークウェアにゆかりのあるダブルポケットのTシャツ、グルカパンツ、ショートウィングチップを合わせ、全体的にクラシカルな印象に落とし込んでいるのがポイントです! ミリタリーなどの骨太なテイストを取り入れながらも、リラックスかつ上品な雰囲気を意識してコーディネートをまとめてみました。あえて無地のTシャツとパンツを選ぶことで、足元の「鷲也」の存在感をさりげなくアピールしたことも私なりのミソです!


    ーー休日の過ごし方は?


    最近はNetflixなどで、映画や海外ドラマを漁りながら、お酒を飲むのが休日の定番。コロナ禍以前は友達と昼から飲み歩いていましたけど、今はそれができなくなってしまったので……。またそんな平穏な日々が戻ってくるようひたすら願っています。

ーー「三陽山長」のほかにどんな革靴が好き?


ブランドは選び難いですが、スタイルでいえばローファーです。やはりいろいろな面で楽な部分が好きな理由です。脱ぎ履きはもちろんのこと、一足あれば足元にこなれ感を演出でき、割とどんなスタイルにも馴染みますので、コーディネートについてあれこれ考えずに履けるというのが何よりも楽ですね(笑)。


ーー最近気になっていることを教えて下さい。


生食パンです(笑)。普段はあまり食パンは食べないのですが、ここまで話題になっているとそんなおいしいの⁉ と興味が湧きまして。深く調べてはいないのですが、生食パンと食パンは何が違うんですかね……。チョコと生チョコの違いならひと目でわかるんですが、食パンに関しては何が違うのか見当もつかないですね。家の近くに生食パン屋があるので、今度その実態を確かめたいと思います!

  • ーー「三陽山長」の魅力とは?


    やはり一番は、日本人の足に合ったラストです。日々店頭で接客をしていますが、「今まで履いてきた革靴が合わなくて」とお悩みのお客様は数多くいらっしゃいます。「三陽山長」の革靴を試しに履いていただくと、「こんなフィット感は初めて」と履いた瞬間に満足していただける。これこそが日本人のために靴を作ってきた「三陽山長」の魅力だと思います。見た目や素材、品質や技術も海外ブランドに引けを取りません。国産靴が世界に負けない足元を作り出せることを、世の中にもっと知らしめていくことが我々の務めだと考えています。


    ーー最後に今後の展望や目標を教えて下さい。


    接客や靴や革の知識面で未熟な部分が多々ありますので、まずはその基盤のレベルを上げることです。ひとつひとつステップアップして、お客様にさらに満足していただけるよう努めたいと思います。そして、ゆくゆくはVMDとしてお店のディスプレイを管理し、初めてご来店されたお客様に興味を持っていただけるようなお店作りをしたいと考えています。「三陽山長」という素晴らしいブランドをもっと皆様に知っていただけるよう、精一杯頑張ります。というのが表向きの話で、最大の目標は年内に彼女をつくることです! 4年近く独り身なので、さすがに寂しくなってきました……。

着用したモデルはこちら

「鷲也/SHUYA」ショートウィング
トゥ部にあるW字型の切り返しが小指のつま先当たりで落ちる、ショートウィングチップタイプのクォーターブローグシューズ。バランスのいいノーズとクラシックなデザインで、すっきりとした印象に仕上がりました。ラストは、ブランドのマスターラストである「R2010」と「R309」の長所を取り入れ、足入れの良さと洗練された流麗美を実現したセミスクエアトゥラスト「R3011」を採用しています。

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構成/SANYO Style MAGAZINE編集部 文/渡辺和博 ディレクション/Pomalo inc.

 

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