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バイヤーズコレクショントーク||(ゲスト:ウェイ デザイナー||中神一栄さん)

バイヤーズコレクショントーク(ゲスト:ウェイ デザイナー中神一栄さん)

BUYER'S COLLECTION

三陽商会クリエイティブディレクターの姉川輝天が、独自の視点でセレクトしたアイテムを提案するバイヤーズコレクション。バイヤーズコレクショントークでは、彼がセレクトしたブランドに携わる関係者と対談を行う。今回、登場するのはWei(ウェイ)のデザイナー、中神一栄さん。今では公私にわたる2人の接点から、ウェイの魅力までを聞いた。

友人のコーディネートで、広島駅裏の飲み屋で顔合わせ

中神 広島の駅裏の横丁で出会ってから、もう3年くらいになります?
姉川 そうそう、3年くらいかな。僕は広島出張で、友人の建築家・谷尻誠さんから、広島に行くなら絶対に会った方がいい人がいるって、紹介されたのが一栄ちゃん。東京でも活躍している人と聞いて、出張に合わせて連絡を取らせてもらったのが始まりだよね。一栄ちゃんは、あのころ、東京から広島に戻って仕事をしていたんだっけ。
中神 そうです、地元に戻って4年ぐらい経った頃でしたかね。私は出張先で谷尻さんから「友達が広島に行くから」と連絡をもらって、出張の帰りに広島駅裏へ向かったんです。谷尻さんが不在の中で面識のない2人が横丁で「初めまして」(笑)。
姉川 驚いたでしょう?
中神 どんな人かも分からずにお会いしたのに、最初から話しやすい方だなって思ったんですよ。姉川さんが偶然、私の知り合いに会うというから「じゃあ、私も!」って付いて行ったこともありましたよね(笑)。
姉川 その後、お会いするうち、バイヤーズコレクションにオファーをさせてもらうことになって。オファーはしていたけれど、お互いに忙しかったこともあって、実現までに時間が掛かってしまったかな。
中神 最初は本当にお友達付き合いでしたから、面白いですよね。

男性をも魅了してしまうWeiのスカートとサングラス

  • 姉川 ウェイは、一栄ちゃんが自分のスタイルで好きなものを作っているのが一番の魅力だと思う。自身の感性と、これまでの仕事で教わったデザインも含め、自分なりに解釈して表現したのが今のウェイなのかな。なかでもブランドを象徴するチュールのスカートは、非常に可愛らしい逸品!サングラスもメインアイテムとして取り組んでいて、ぜひうちでも取り扱いたいと考えたんだよね。
    中神 ありがとうございます。
    姉川 昔から幅広い商品をバイイングするなかで、アイウェアもたくさん見てきたんだけど、アイウェアって持った瞬間に質感がすごく伝わる。ウェイのものは、質感と価格のバランスがすごくとれていると思うよ。

  • 中神 ウェイの名前には、同じ読み方のway、つまり方法・手段としてファッションを楽しんでほしいという意味も込めています。スカートを定番として長く続けることで、気に入ってくれる人が増えて、「あのスカートのブランドだよね」と言われたら、やり続けた意味があるのかなと。今は、チュールやロングの市場の流れがあって続けてよかった(笑)。
    姉川 サングラスのスタートのきっかけは?
    中神 サングラスは、私が眼鏡っコだからです。以前から、広島のセンスさんというメガネのセレクトショップに通っていまして。オーナーの高根さんがいつも応援してくださっていて、東京から広島に戻ることになった時に「メガネを作ってみない?」と誘ってもらってコラボが始まりました。

ユニセックスのアイテムから着回し自在のスカートまで

  • 姉川 今回、買い付けたのは10数型。ロングガウン、パンツはユニセックスなのが面白い。最近はジェンダーレスが注目のキーワードでもあるし。洗いを掛けたリネンの風合いや、紐でウエストの調整ができる点も感じ良いね。ニットの透け感も魅力的だよね。
    中神 ピンクのニットは夏でも涼しいように肩回りは糸を一本取りで薄く編みつつ、胸元は透けないように二本取りに。柄はゲーテの言葉。あえて柄をプリントせずにオパール加工(繊維を溶かす技法)で抜いて少しでもデザイン性を残し、涼しいニットになるようにしました。
    姉川 定番のクラッシュプリーツと転写プリントのスカートは、チューブトップとしても使える2wayなのがいい。
    中神 ブランド設立当初、スカートは黒のみでした。試しに違う色を作ったら評判がよくて、次にボーダーをプリントしてみたら、素材の透け感によってチェック柄に見えることがわかったりして。やればやるほど、表現の幅の広さに気が付きました。また、スカートを続けたことで、香取慎吾さんと祐真朋樹さんのショップ、ヤンチェ_オンテンバール(写真下段右はヤンチェ_オンテンバールでのみ展開)からもオファーをいただきました。
    姉川 ヤンチェ_オンテンバールでは「SANYO COAT(サンヨーコート)」も扱ってもらっていてね。一栄ちゃんにオファーをしたあと、バイヤーズコレクションは少し時間が掛かったでしょ。そのうち、彼らとのコラボが始まると聞いたから、急がなきゃって!(笑)。これからもよろしくお願いします。
    中神 こちらこそ!今日はありがとうございました。

  • 中神一栄/KAZUE NAKAGAMI

    1979年、広島生まれ。バンタンデザイン研究所パターン科を卒業後、渡英。ロンドンでキャリアをスタートし、帰国後はsacaiのパタンナーとして働く。2013年に自分の琴線に触れる“唯一”のものを追い求め、自身のブランド「ウェイ」を立ち上げる。現在では、レディースウェアに加え、本格的なアイウェアも展開するなど、活躍の幅を広げている。

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Photo: yOU Text: Tsuyoshi Kawata Direction:Pomalo inc

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