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バイヤーズコレクショントーク||(ゲスト:ニューニューデザイナー ||鷲澤心介さん)

バイヤーズコレクショントーク(ゲスト:ニューニューデザイナー 鷲澤心介さん)

BUYER'S COLLECTION

三陽商会クリエイティブディレクターの姉川輝天が、バイヤーズコレクションのセレクトブランドの中から厳選した人と対談を行うバイヤーズコレクショントーク。今回のゲストは、オリジナリティあふれるモノづくりで人気を集めるプロダクトブランド「newneu(ニューニュー)」のデザイナー鷲澤心介さん。ブランドを立ち上げるまでの軌跡はもちろん、モノづくりへの想いや今後の展開など、姉川がじっくり話を伺いながら紐解きます。

モノづくりを愛するデザイナー

姉川 お忙しいなかお越しいただき、ありがとうございます。僕もすっかり「ニューニュー」というブランドに虜なんで、今日はじっくり話が聞けそうで楽しみです。本当にいいブランドだよね。
鷲澤 お招きいただき光栄です。愛用してくださって本当に嬉しいです!今日はよろしくお願いします。
姉川 そもそもブランドを始めた経緯というのは?
鷲澤 2003年に実家の近くで友達とセレクトショップを始めたのがきっかけなんです。実は僕、元大工なんですよ。実家は祖父の時代から続く工務店で、僕も大工として家を作ったりしていました。家族だけではなく、親戚も設計士や建築業の人間ばかりだったんです。
姉川 えええ?まったく知らなかった!元大工?すごい興味深い!鷲澤さんのモノづくりというか、モノへの興味って遺伝子レベルだね。
鷲澤 本当に昔からモノづくりが大好きでした。それもきっかけとなって、友達と遊び感覚で高円寺にセレクトショップをオープンさせたんです。それぞれヨーロッパやアメリカに買い付けに行ったりしていました。なかなか面白いセレクトだったんで、人気もあったんですよ。洋服だけでなく、iPadをヘッドフォンに挿すアイテムとかスピーカーとかを買い付けにドイツに行ったりもしていました。当時はiPadを楽しむガジェットが日本には少なかったんですよね。ほかにもフレッド シーガルやバーニーズ ニューヨークとかの展示会に行ったり、ドイツやベルギーのブランドをセレクトしたり、ときにはプレミアがつくようなアイテムも買い付けていました。
姉川 すごいね。自分の目利きで買い付けしたモノを販売するってすごく楽しそうだけれど、鷲澤さんのことだからそれだけでは終わらなかった感じかな?
鷲澤 正解です!(笑)オリジナルなモノを作りたくなって、洋服を作ろうかとも思ったんですが、自分たちが洋服を作ったところで太刀打ちできないなってわかったんですよね。やっぱり僕はプロダクトが好きだなって思ったんで、洋服ではなくプロダクトを作ろうって思いました。

誰もやっていないことをやりたいという想い

姉川 それでオリジナルブランドを立ち上げたのが、2007年。
鷲澤 そうです。モノを作るにしても、“ほかの人がやっていないことをやろう”と思ったんです。いくつかアイディアがあるなかで、まず特許を取れるアイテムを作ろうと思って面ファスナー(面的に着脱可能なファスナー)を使うことになりました。
姉川 “誰もが知っている素材を使って誰もがやったことのないモノを作る”っていう、先見の明が素晴らしいよね。好きだけじゃなく、そういうセンスもあったわけだ。
鷲澤 面ファスナーを使った鞄があるかどうか、自分で特許庁に行って徹底的に調べて、特許を申請してから、新ブランドのお披露目となりました。
姉川 特許を申請したのが2006年で、グッドデザイン賞を受賞したのは?
鷲澤 2007年です。素晴らしい賞を受賞させていただいたんですが、グッドデザイン賞をいただくとき、審査側で色々話し合いが持たれたそうです。グッドデザイン賞というのは、完成したモノに対する賞ですよね。でも、僕が作った「ニューニュー」は面ファスナーの無地の鞄で、アートピースというワッペンを好きに貼ることができるモノだった。つまり、ユーザーが最終的に自分の好みに完成させるモノだったわけです。僕は、宇宙に持っていける鞄というコンセプトで、そのときスクエアの鞄を作ったのですが、それは、アートピースによって進化するもので、「デザイン=進化」という想いを込めたものだったんです。
姉川 なるほど!好みによって完成形が違うというわけだ!
鷲澤 昔は今よりも審査基準が厳しかったので……。
姉川 そして、そこからはファッション業界の方々も注目するブランドになって、ファッションプレスの第一人者でもある吉田瑞代さんの目にもとまり。
鷲澤 はい。色々な方に注目していただいて本当にありがたかったです。

バイヤーズコレクションだけでしか買えない!CASIOのS100との限定コラボが実現

姉川 そして、今年ついにお仕事をご一緒させていただけることになりましたね。
鷲澤 すごく嬉しいです。やっと実現した今回のコラボ製品、すごいですよね??
姉川 おしゃれなうえに、お得すぎるというか。鷲澤さんのモノと、日本の電化製品の草分け的存在でもあるCASIOさんのモノ。この2つがセットになった限定コラボ商品。完成したときは本当に嬉しかった!まさに日本のモノづくりのプロが結集したようなものだから。ブランドを立ち上げた当時から、鷲澤さんの頭の中には色々なアイディアが詰まっていた。今もまだ実現していないものもあるんじゃない?
鷲澤 おっしゃる通りです。姉川さんとの出会いもそうですが、色々な方と出会うと自分のアイディアが膨らんだりしますよね。
姉川 まさに面ファスナーにアートピースを貼り付けるように、無限の可能性があるよね。
鷲澤 今後は海外進出もできたらって思っています。
姉川 素晴らしい!「ニューニュー」はもちろんだけれど、これからの鷲澤さん自身にも注目しています。また面白い話を聞かせてください。ありがとうございました。
鷲澤 ぜひ!こちらこそ、ありがとうございました。

大人が楽しむモノにあふれるブランド

  • アートピースというワッペンは、面ファスナーに好きに貼れて好きに剥がせるのが魅力。デザイン性の高いものからシンプルなアルファベッドまで、カタチも種類も豊富だから気分によって変えられる。

  • 鷲澤さんはもちろん、姉川も「ニューニュー」のスマホケースにそれぞれアートピースをカスタマイズして楽しんでいる。「ニューニュー」の魅力は大人だからこそ満喫できるところがあるのかもしれない。

  • 鷲澤心介/Shinsuke Washizawa

    東京都高円寺出身。祖父の時代から建築業を営む環境で育ち、大工として活躍後、友人とセレクトショップをスタートさせる。彼がデザイナーを努める「ニューニュー」のショップはモノづくりを愛する男の素敵な空間でもある。

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newneu.TOKYO
東京都渋谷区猿楽町23-5 代官山ネクストワンビル3F
TEL : 03-6455-3474
OPEN : WEEKDAY 12:00 CLOSE : 20:00
WEEKEND & HOLIDAY 11:30 CLOSE : 20:00

Photo:KimJu Direction: Pomalo inc.

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