三陽商会のファッションウェブマガジン

大人が選ぶべき今夏のTシャツ、||キーワードは||「リラックス」と「脱ブナン」

大人が選ぶべき今夏のTシャツ、キーワードは「リラックス」と「脱ブナン」

今週のお役立ちアイテム

月に一度お送りする、本サイト運営スタッフによるリコメンド企画。スタイリスト・高塩氏とディレクター・大崎氏の両名が見つけた、今月の"買い"なアイテムを、対談形式にてご紹介いたします。今回は「Tシャツ」です。

リラックスな中にも、退屈にならない選びを

大崎「今年は梅雨の時点でもう暑いね」
高塩「夏は猛暑らしいですよ。クールビズは、もはや熱中症対策としても重要ですね」
大崎「確かに。となると、休日はTシャツが例年以上に活躍しそうだね」
高塩「Tシャツは涼しく軽快ってことに加えて、デザインが豊富なのも魅力ですよね。色、素材、プリント、シルエットと、選択肢が多いですから」
大崎「その中でも、今年のキーワードはあるの?」
高塩「ポイントは、リラックス感があるかどうかですね。ストイックさよりも、ゆったりしたシルエットや柔らかい素材感などに注目です。定番のボーダーTシャツも、梨地生地の一枚を選んでみるとか」
大崎「シャツでも、開放感のあるオープンカラーやボックスシルエットが人気だしね。でも、大人が着て様になるTシャツ選びって、結構難しい印象があるけど」
高塩「豊富な選択肢があるから、迷ってつい無難な無地を選びがちです。もちろん、無地が悪いわけじゃありません。でも、ヘンリーネックを選ぶとか、織りが特徴的なものを選ぶとか、少し変化を加えると無地でも退屈な印象にならないです」
大崎「無地ばかりだと、確かにお洒落を楽しんでいる感じがしないよね」

高塩「でも、ニット編みのTシャツなら無地でもお洒落感ありますよ。一般的なTシャツで用いられる天竺と比べると柔らかくてドレーピーなので、大人な雰囲気が楽しめます」
大崎「同じTシャツでも、ニットだと断然エレガントだよね。夏らしい派手色も、シックに見える」
高塩「それから、エコな素材にも注目です。夏は海に山にと、自然に身を置く機会が増えますから。最近は、単に素材を再利用するリサイクルから、再利用する以前よりもさらに魅力的に再製品化するアップサイクルという考え方が主流になってます。エコでありつつデザインとしても優れているTシャツが増えているんです」
大崎「猛暑やゲリラ豪雨なども、環境破壊の影響が伺えるからなぁ」
高塩「猛暑の日は、バッグに替えのTシャツを入れておくといいですよ。汗を大量にかいたら着替えられるように。濃い色のTシャツは、汗染みが目立ちますからね。(笑)」
大崎「わかる、わかる!」
高塩「それから、スチームアイロンも大事。生地1枚で勝負するTシャツこそ、キレイな状態で着るべきです。ちなみに洗濯して干す時は、しっかりとシワを伸ばしておきましょう」
大崎「なるほど。Tシャツって、奥が深いね」

ボタンがあるだけで、男らしさ3割り増し

  • 01

    MACKINTOSH LONDON
    (マッキントッシュ ロンドン)


    米国の老舗ニットウェアメーカー・ヘルスニットとのコラボT。米綿を採用したボディは、実にヘビーウェイト。ヘンリーネックと相まって、男らしい雰囲気を楽しませてくれます。それでいて、ドライな肌触りと綿100%の天然素材が持つ吸汗性により、快適な着心地です。

爽やか一辺倒じゃなく、落ち着き感あり

  • 02

    Paul Stuart
    (ポール・スチュアート)


    パイルのような凹凸を見せる生地は、アムンゼン編み。表側だけでなく裏側にも同じ生地感になるように編むことで、よりさらりとした肌触りと高い通気性を楽しませてくれます。その独特のシボ感がある梨地生地は、爽やかなマリンカラーのボーダーを落ち着かせる効果あり。

シックだけどストリートにも対応可能

  • 03

    MP STORE
    (エムピー ストア)


    ゆったりとしたシルエットを印象付ける、薄手のコットンニットならではのドレープ感。その柔らかな風合いと微光沢感が、夏らしい好発色のオレンジカラーを品よく見せてくれます。一方で、胸にはポケットを採用することで、大人ストリートな着こなしにもマッチします。

日光に照らされると、柄が映えるんです

  • 04

    EPOCA UOMO
    (エポカ ウォモ)


    遠目にはシンプルな無地の白T。しかし、近くで見るとその生地感は実に表情豊かです。理由は、リーフ柄をジャカードで表現しつつ、ワッシャー加工を施すことで柄を立体的に見せているから。シルエットはジャストですが、ストレッチ性を備えているので着心地はリラックス。

エコ意識の高さをグラフィカルに主張

  • 05

    ECOALF
    (エコアルフ)


    メッセージ性のあるレタードプリントを披露するこちら。注目は素材で、レス環境負荷の国際認証を取得しているオーガニックコットンを採用しています。レタードを意訳すると「第2の地球はないのだから」。エコ意識の高さはもちろん、デザインとしてもアイコニックで魅力的です。

撮影/栗原大輔<Roaster> 編集/西原智美 文/安岡将文 ディレクション/大崎文菊<Roaster>、Pomalo inc.

 

PAGE TOP