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知らないと恥ずかしい!? ||コートの種類を徹底解説【後編】

知らないと恥ずかしい!? コートの種類を徹底解説【後編】

着こなし解決ラボ

冬コーデにおいて、主役は言うまでもなくコート。面積が大きな分、コーデの印象を決定づけますからね。ならば、そのコートの出自と特徴を把握しておくことは重要ではないでしょうか。

マストバイなカジュアルコートの定番3型

定番コートの出自と特徴を知っておくと、コーデがもっと楽しくなる。そんな狙いでお送りする同企画。前編として、ドレススタイルで定番のステンカラーコート、チェスターコート、トレンチコートをご紹介しましたが、後編となる今回はカジュアルスタイルで定番の「ダッフルコート」「ピーコート」「モッズコート」をご紹介します。


ドレスコートとカジュアルコートの出自と特徴を把握しておけば、もはや冬のコートスタイルは制覇したようなもの。特にダッフルコートとピーコートは今年のトレンドとあって、知っておいて損はないかと!

愛らしい着姿とは裏腹に、その出自はオトコらしい

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    ダッフルコート


    アイコニックなトグルボタンに大きなフード。一見すると可愛らしいデザインとあって女性からも人気のダッフルコートですが、元々は漁師たちの防寒着として生まれました。防寒性の高い厚手のウール生地、漁で使用する浮きを転用したと言われるトグルボタンにその面影が。それが、第2時世界大戦時には英国海軍に採用され、以来海軍の象徴に。


    MACKINTOSH LONDON
    (マッキントッシュ ロンドン)


    こちらは、本水牛ボタン然り、そんな歴史を踏襲したデザインを採用しつつ、生地には厚手ながらやわらかなイタリア製のメリノウール混パイル生地を使用。程よいAラインが、イマドキな雰囲気も楽しませてくれます。

海のオトコに愛されただけあり、貫禄たっぷりです

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    ピーコート


    ダッフルコートと共に、今冬注目のコートと言えばピーコート。18世紀から19世紀頃に、オランダの船員が着用したコートが出自とされ、オランダ語で丈夫なウール生地のジャケットを意味するピージャッカがその名の由来とする説が有力です。イギリスやアメリカの海軍でも採用され、左右どちらでも留められるダブル仕立てと大きな襟が特徴。


    MACKINTOSH PHILOSOPHY "GREY LABEL"
    (マッキントッシュ フィロソフィー "グレーラベル")


    グレーラベルからリリースされたこちらは、そんな特徴を取り入れつつもモダンに解釈しているのが見どころ。ボタンは小ぶりに、尾州産のウールメルトンはなめらかな風合いに、そしてややゆとりのあるシルエットにイマドキ感がにじみます。

イギリス的な印象ですが、正式な出自は知っておきましょう

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    モッズコート


    言わずと知れた、イギリスのモッズファッションにおけるアイコン。しかし、コート自体はアメリカ軍が由来に。モッズコートとは、正式には1950年代にアメリカ陸軍に採用されたM-51パーカのこと。ゆったりしたシルエットにフィッシュテール、そしてフードが主な特徴となります。朝鮮戦争後に軍の放出品がイギリスへ渡り、労働者階級の若者に愛着されたのです。


    マッキントッシュ ロンドン


    こちらの一着は、防水透湿素材のレインテック アドバンスや止水ジップを採用することでハイパフォーマンス化。エコペル社製のエコファーを採用するなど、サステナブルも考慮されています。

【前編】もチェック!

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撮影/島本一男<BAARL> スタイリング/高塩崇宏 文/安岡将文 ディレクション/大崎文菊<Roaster>、Pomalo inc.

 

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