季節の変わり目はいつ?要注意の時期と心と身体のメンテナンス方法
LIFE STYLE
2020Mar02
「季節の変わり目」は身体に不調が現れやすい時期です。しかし、具体的にいつから始まるのかがわかりづらく、気が付いたころには季節の変わり目に感じやすい症状が現れていたという方も多いでしょう。ここでは、一般的な「季節の変わり目」の時期と不調の原因、季節の変わり目との上手な付き合い方について紹介します。
季節の変わり目は朝晩の寒暖差が大きい時期
季節の変わり目は、いつからいつまでという明確な定義はありませんが、一般的に朝晩の気温差が月平均で1カ月5度以上の変動があるときを「季節の変わり目」と呼ばれています。
日本には四季があります。気象庁によると、3~5月が春、6~8月が夏、9~11月が秋、12~2月が冬です。その中で、朝晩の寒暖差が月平均で5度以上あるのは、春の始まりの3~4月と、秋の始まりの9~11月です。5度以上の寒暖差はありませんが、夏の始まりの6~7月も4.5度程度の寒暖差があるため、季節の変わり目といわれることがあります。
季節の変わり目の不調は自律神経の乱れが関係
季節の変わり目には、寒暖差の大きさに加え、新生活のスタートや就職、転勤などといった環境の変化もあり、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
自律神経は、季節や環境の変化に対応するために働くもので「交感神経」と「副交感神経」の2つがあります。昼間や活動時に働くのが「交感神経」で、睡眠や休息時に優位になるのが「副交感神経」です。通常は交感神経と副交感神経が相互に働き、神経の緊張とリラックスのバランスを取って心身の調子を保っています。しかし、季節の変わり目は寒暖差が大きく、体温調節を頻繁におこなうため交感神経が優位になりやすいのです。
また、季節の変わり目の時期には、生活環境の変化によるストレスといった寒暖差以外の要因も加わりやすいため、交感神経が優位の状態が続きやすくなり、自律神経が乱れやすくなります。自律神経のバランスが崩れると、疲れやすさや身体のだるさ、頭痛など心身にさまざまな不調をもたらします。季節の変わり目は自律神経を整え、バランスを保つことが大切です。
季節の変わり目との上手な付き合い方
季節の変わり目とうまく付き合うためには、交感神経が優位になりやすい環境を防ぎ、副交感神経の働きを良くすることがポイントです。
副交感神経は、身体を温めて血流を改善することで働きやすくなります。身体は、太い血管が通っているところを温めると効率よく温めることができます。特に、首の後ろは太い血管が通っており、血流も多い部位です。寒暖差が激しいときの外出時にはマフラーやストールで首まわりを温めるようにしましょう。また、上着で気温差を緩和することも大切です。カーディガンやパーカーなどをうまく活用するのがコツです。
自宅では40度前後のお風呂にゆっくりと浸かったり、水で濡らしたタオルを電子レンジでチンした蒸しタオルで首を温めたりするのがおすすめ。音楽や鎮静効果のあるアロマなど、自分がリラックスできる環境やアイテムでくつろぐのも副交感神経の向上に効果的です。
交感神経を整えて季節の変わり目を乗り切ろう
季節の変わり目には、いつからいつまでという明確な基準がありませんが、「朝晩の寒暖差が5度以上」がひとつの目安になります。交感神経のバランスを保つ対策で、季節の変わり目に起こりやすい不調を防ぎましょう。
Photo: Getty Images 編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部