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投資のリスクって何? 初心者にもおすすめの投資とは

投資のリスクって何? 初心者にもおすすめの投資とは

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子どもの教育費に習い事の費用、住宅ローンや老後のための貯金など、年齢を重ねるうちにあらゆるところでお金がかかります。「投資をして少しでもお金を増やしたい」と思う人も多いでしょう。初めての投資では、リスクも心配です。この記事では、初心者にも挑戦しやすい投資を紹介します。

リターンの大きな投資にはリスクがつきもの

「せっかく投資をするなら利益(リターン)の大きなものがいい」と思う人もいるかもしれません。しかし、リターンの大きな投資には、リスクがあります。


・リスクとリターンの関係
まず、リスクとリターンとは具体的に何かおさらいしましょう。リターンとは収益のことで、リスクとはリターンの振れ幅のことです。
リスクとリターンは、深いかかわりがあります。一般的に、「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」になっていて、リスクを小さくすれば収益も少なくなり、収益を重視するならリスクは大きくなります。


例えば、価格の変動が大きなFX(外国為替取引)は、リスクが大きいですが、その分リターンも大きいです。反対に、価格の変動が小さい個人向け国債などは、大きく損をすることは少ないですが、大きな収益をあげることはできません。
投資は、商品によってリスクやリターンの大きさがさまざまです。リスクとリターンのことを踏まえた上で、自分や家族の目的に合わせた投資を検討しましょう。

初心者も挑戦しやすい! リスクが少ない投資からチャレンジ

はじめての投資なら、まずはリスクが少ないものからはじめてみましょう。


・個人向け国債
国債とは国は発行する債券のことです。リスクがほぼないので、はじめての投資におすすめです。安全に資産を増やせます。
投資の見返りに、半年ごとに利子を得ることができます。最初に投資した元本(お金)が保証され、減らないのも魅力です。満期を迎えると元本が戻ってきます。


・個人向け社債
社債とは、企業が発行する債券のことです。リスクが少なく、満期まで社債を保有し続ければ、決められた利息を得られます。一般的に、個人向け社債は、満期保有目的で購入することが多いです。そのため、株式のように頻繁に売買するものではありません。
個人向け国債より、もう少し利益を得たい人に向いています。


・iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoとは、私的年金の制度です。加入は任意で、毎月一定額の金額を支払います。60歳以降に、年金や一時金としてお金を受け取れます。年金の意味合いが強いので、老後資金のことを考えて加入する人もいます。
注意しなくてはならないのは、原則60歳になるまで、資産を引き出せないことです。


・REIT(不動産投資信託)
不動産投資は多額の資金が必要ですが、REITなら少額から投資が可能です。オフィスやホテルなど、さまざまな物件に投資できます。
物件の維持管理の必要がなく、複数の物件に分散投資が可能なのでリスクが低めです。

慣れてきたらこんな投資も試してみたい

投資に慣れてきたら、よりリターンの大きな商品にチャレンジすることもできます。


・株式投資
株式投資とは、企業が発行した株を売買することです。企業の業績や社会情勢によって、株価は大きく変動します。株価が安いときに購入して、高いときに売れば利益を得ることができますが、株価の変動が大きいため、リスクも自然と大きくなります。
また、株式を保有すると一定期間後に配当金や、株主優待のメリット(会社の商品や割引チケットがもらえるなど)を受け取れることがあります。


・投資信託
投資信託とは、投資家から集めたお金を、運用の専門家が個人の代わりに株式や債券などに投資・運用することです。運用の成果は、投資家が拠出した額に応じて分配されます。
国内だけでなく、海外の金融商品の中から選ぶことができ、難しい運用も専門家に任せることができます。


・金
金は世界中どこでも価値が共通の、投資対象です。金の価値が無価値になることはありませんが、国債や株式投資と違って、利息が付くことも、配当がもらえることもありません。


・不動産投資
不動産を購入し、ほかの人に賃貸として貸し出すことで、安定した家賃収入を得られます。将来の不労所得になるので、定年後決まった家賃が入ってくるのは大きな魅力でしょう。
しかし、換金性は低く、物件の管理や修繕などをおこなわないといけないので、手間がかかります。


・仮想通貨
仮想通貨とは、ビットコインなど、インターネット上で誰でも使える通貨のことです。数年で価値が数倍になり、大きなリターンを得る可能性がある反面、激しく下落するリスクもあるので注意が必要です。


・FX(外国為替取引)
レバレッジがかけられるため、少額から大きな為替取引ができます。レバレッジの倍率を上げれば上げるほど、大きな利益になりますが、大きく損をする可能性もあります。

リスクを理解し、自分にあった投資をしよう

金融商品には、「ハイリスク・ハイリターン」のものと、「ローリスク・ローリターン」のものがあります。はじめは個人向け国債やiDeCo(個人型確定拠出年金)といったリスクの少ないものから試し、慣れてきたら株式投資や投資信託にもチャレンジしてみましょう。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/amana images

 

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