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いつ、どのように貰える?株の配当金について解説

いつ、どのように貰える?株の配当金について解説

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銀行などに預金をしていても低金利が続き、なかなか資産を増やせないと悩んでいる人も少なくありません。いろいろな資産運用方法がありますが、配当金を狙って株式投資を始めたいという人もいるでしょう。

とはいえ、株式投資の配当金は確実にもらえるのか、いつ、どのようにもらえるのかなど、分からないこともたくさんあります。株式投資の配当金の概要や、受け取り方などについてまとめました。これから株式投資を始めたい人は、ぜひ参考にしてください。

株式投資の配当金とは

株式投資とは、企業の株を購入する投資方法です。株式会社は、株主が株を購入した資金を事業資金にあてて、企業を運営しています。そのうえで、企業が利益を出した場合に利益の一部を株主へ還元するのが、配当金です。株式投資の運用方法には、購入時、売却時の差額を狙って利益を得る方法もあります。けれども売り買いのタイミングが分からないなど初心者には手を出しにくいでしょう。一方で、配当金は購入した株を持っているだけで安定的に収益が得られるメリットがあります。ただし、企業によっては配当金を出さない場合もあります。配当金狙いの株主投資を行う場合、必ず配当金を出している企業の株を選ぶのが重要です。

配当金はいつもらえる?

配当金を出すタイミングや、もらえるタイミングは企業や配当金の種類によって異なります。配当金は具体的にいつもらえるのかを解説します。


剰余金の配当の場合
一般的な株式投資の配当金は、6~7月ごろ支払われることが多くなっています。剰余金とは、かんたんにいえば企業が利益を上げたことで余ったお金です。剰余金の使い道は新規事業の資金、企業の設備投資など多岐にわたり、そのなかのひとつに株主に利益を還元する目的で支払う、配当金があるのです。つまり、一般的な株式投資での配当金とは、剰余金を株主に配当することを指します。剰余金を配当金としてどのくらい分配するのは、企業のオーナーである株主が決めます。そのため、具体的な配当金の金額や分配率は株式総会で決定されるのです。株主総会は、企業の決算後3ヶ月以内に開催され、決議されると配当金が支払われるシステムになっています。一般的な企業の決算期は3月のため、株主総会は6月下旬ごろ、配当金として支払われるタイミングは6~7月であることが多くなっています。


中間配当金の場合
中間配当金とは、剰余金の配当金と別のタイミングで支払われる配当金です。営業年度途中で支払われるため、企業によっていつ配当金を支払うかのタイミングが異なります。さらに、配当金といえば剰余金のみでそもそも中間配当金を支払わない企業もあります。中間配当金は前年期の利益剰余の範囲内、かつ当期末に欠損が生じる恐れがない場合にのみ、企業側が取締役会議で決議し、配当金として支払われます。


以上をふまえて、中間決算後2ヵ月程度経過したあとに中間配当金がもらえることが多いです。中間決済のタイミングは前後半期の中間にあたる8~9月ごろなどが多いですが、企業によって異なります。

株式投資の配当金の受け取り方

株式投資の配当金は具体的にどのくらいもらえるか、どうやって受け取るかを解説します。


株式投資の配当金はどのくらいもらえるか
配当金目当てで株式投資を行う場合、株式の金額と配当金とのバランスを考えるのが重要です。その目安となるのが配当利回りになります。配当利回りとは1株あたりの配当金÷現在の株価で算出されます。つまり、配当金狙いなら、配当利回りが高い銘柄のほうがお得といえるでしょう。


配当金の受け取り方法
配当金の受け取り方法には、おもに以下の3つがあります。
・株式数比例配分方式…証券口座で配当金を受け取る方法です。
・配当金領収証方式…株主発行会社から株主の自宅へ配当金領収証が郵送され、郵便局などで受け取る方法です。
・登録配当金受領口座方式…あらかじめ指定している銀行など金融機関の口座で受け取る方法です。
どの方法が自分にとって手間なく便利に受け取れるかで、受け取り方法を決めましょう。


いつまでの購入で配当金がもらえるか
配当金をもらうには、決算日の3営業日前に株を持っていることが条件になります。配当金が貰える「権利確定日」が決算日の3月31日だとすれば、3営業日前の3月28日までに購入した株が配当金をもらえる対象の株になります。

株の配当金をもらう方法や時期をおさえておこう

株の配当金システムの概要にくわえて、いつ、どのようにもらえるのかについて解説しました。株の配当金を出す時期は企業によって異なります。確実に株の配当金をもらうには、配当金を出している企業の株を購入すること、さらに権利確定の3営業日前までに該当する株を購入することが重要です。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/amana images

 

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