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財布は修理できる!長持ちさせるコツと修理依頼のポイント

財布は修理できる!長持ちさせるコツと修理依頼のポイント

LIFE STYLE

気に入った財布はできるだけ長く使いたいですよね。でもボロボロ財布は見た目が悪く、金運まで下がりそうです。財布はお手入れをしたり修理をしたりするとより長く使えます。
この記事では財布を長持ちさせるためのコツをはじめ、修理できる財布の部位と相場、財布を修理に出す手順についてご紹介します。

財布を長持ちさせるためのコツ

財布は修理をしないまま長く使えればうれしいですね。ここでは財布の選び方やお手入れのポイントをご紹介します。


財布は革質、縫製に注目して選ぶ
財布の革質の乱れや、ぬい目がほころびやすそうな場合は、すぐに使えなくなる可能性が高いため注意が必要です。長持ちする財布の素材は、合成皮革よりも本革であるコードバン(馬の尻革)や牛革です。革のなめし方には、天然成分であるタンニンを用いたタンニンなめしと、金属を使い一気になめすクロムなめしがあり、経年変化(エイジング)が楽しむにはタンニンなめしがおすすめ。さらに加工は、表面に色を乗せる顔料仕上げよりも、革自体を着色する染料仕上げが長持ちします。


ふだんから手入れをする
本革財布が比較的長持ちすると言っても、水濡れや汚れ、ホコリは厳禁。放置しておくとシミやひび割れの原因になるため、できるだけ早いお手入れが大切です。


・日々のお手入れ:柔らかい布でさっと乾拭き
・手あかが目立つ場合:革製品用のクリーナーで汚れをふき取り
・汚れた場合:軽く水を含ませた布で優しくふき取り、しっかり陰干し
・濡れた場合:乾いた布で優しくふき取り、しっかり陰干し


ときおり仕上げとして革専用クリームを塗りこんで栄養分を補うとツヤが長持ちします。また、パンツのポケットに入れて使ったり、レシートやカードを大量に入れたりすると、革に負担がかかるため避けましょう。


長持ちしやすい財布は長財布
財布を長持ちさせるには、負荷をかけないことが重要です。パンツのポケットに財布を入れるような使い方の場合、革が引き伸ばされて財布が型崩れするなど、さまざまなトラブルの引き金になります。つまり長持ちしやすいのは、革を曲げる部分が比較的少ない長財布です。もし二つ折り財布を選ぶ場合には、できるだけ構造がシンプルなものを意識して選ぶと長持ちしやすくなります。なお、カードやレシート、小銭類がたくさん入りすぎている状態も財布を傷めます。可能であれば小銭入れ、カード入れと分けて管理するのがおすすめです。


修理できる財布の部位と相場

財布は、革の補修やステッチの糸ほつれなどさまざまな修理が可能です。ここでは財布を修理する際の費用相場や納期の一例をご紹介します。


ラウンドファスナーの交換修理
ラウンドファスナーは、財布の周囲をぐるりと取り囲むファスナーです。


ファスナーの修理が必要な事例
・ファスナーを閉めたのに自然と空く
・ファスナー布地が破れた、激しく汚れている
・ファスナーの歯(エレメント)が一部欠けた


おおよその修理相場、期間
・スライダー交換:約3,500~4,500円(約3~4週間)


スライダー関連の修理
スライダーとは、ファスナーを開閉する際に持つ引き手のことです。


ファスナーの修理が必要な事例
・スライダーが折れた
・スライダーが外れた
・スライダーが動かない


おおよその修理相場、期間
・ファスナー交換:約5,000~15,000円(約4~6週間)


クリーニングや染めなおし
簡単な汚れはクリーニングでも落とせますが、色落ちや色剥げ、濡れた際のしみ、色あせや傷、ひどい汚れなどは染め直しをするのが一般的です。


クリーニング
・革以外の財布(キャンバス、ナイロン地など):約7,000~12,000円(約3~5週間)
・革財布:約9,000~15,000円(約3~5週間)
・エナメル財布約9,000~25,000円(約7~9週間)


クリーニング+染め直し
・革財布:約25,000(約7~9週間)
・エナメル財布約33,000円(約7~9週間)

財布を修理に出してみよう

ここでは、実際に財布を修理に出す場合の流れをご紹介します。


ノーブランド財布でも修理が可能
財布の修理は、ブランドものかどうかは問わず、素材や修理が必要な度合いなどにより依頼ができます。
「この財布はノーブランドだから修理できない」
と諦めずに、まずは財布の修理を扱う店舗に問い合わせてみましょう。


複数の店舗から見積もりをとる
財布の修理は、実店舗のほか、店舗へ配送して修理を引き受けてくれる店舗もあります。
来店依頼の場合は、実際に担当者と話をして細かい調整が可能ですが、配送依頼の場合は、近隣に店舗がない場合でも依頼ができます。


修理したい財布は一つでも店舗により対応内容や費用が異なります。A店で断られてもB店では修理できる場合も。相見積もりを依頼して、納得できる店舗に財布を預けましょう。


見積もり時点では物を送らなくても構いません。たいていの店舗では、写真のみでも簡単な修理内容、料金が見積もれます。


見積もりを確認した後で、実際に依頼をするかどうかを考えます。


見積もりの修理内容と価格条件を確認し、財布自体の値段に見合うか、その金額をかける愛着を持っているかを検討します。


見積もりに納得した場合には、財布を預けて修理を依頼します。


修理できない内容もある
財布の傷や汚れ、破損はある程度修理ができますが、どんなものでも新品同様に直せるとは限りません。
以下のような場合は、場合によって修理できない可能性があります。


・長年使って革そのものがすり減っている
・大きく破けている
・特殊な素材、ファスナー、スライダーを使っている
・黒の財布を白の財布に染め替える

財布を修理して愛着のあるアイテムを大切に使おう!

財布に気になるところがある場合には、財布の修理を検討してみましょう。修理を依頼する財布は、ブランド品でなくても構いません。修理の見積もりは無料で、財布を手放さなくても画像診断してくれる店舗も多いです。思い入れのある財布を修理して、気持ちよく使いましょう!

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/amana images

 

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