三陽商会のファッションウェブマガジン

気圧の変化で頭痛!?気象病の原因や対策とは?

気圧の変化で頭痛!?気象病の原因や対策とは?

LIFE STYLE

気圧の変化が激しいときや雨が降る前などは、頭痛が起きやすいと言われており、多くの方が悩んでいます。このような痛みは「天気痛」と言われており、原因となるのはずばり、気象状況。ここでは天気痛を起こす気象病とは何か、その治療方法や自宅でできる対策方法を紹介していきます。頭痛がしそうになったら、すぐに対応して楽になる。そのためには何が必要かをチェックしてみてください。

気象病とは?気圧の変化で頭痛やめまいなどが起こる病気

気圧や湿度の変化によって起こる不快な症状や病気を、気象病と呼びます。その中でも痛みをともなうものが「天気痛」。天気痛は頭痛が代表的ですが、他にも首・肩・関節などの古傷・神経などが痛むこともあります。
この気象病には天気痛の他にも、以下のような不快な症状や病気を引き起こします。


・めまい
・耳鳴り
・気管支喘息
・鬱や不安症
・吐き気
・血圧の上昇


気圧の変化が自律神経に影響するため、精神疾患にも関係すると言われています。特に季節の変り目には気圧の変化が著しいため、鬱病や不安障害を持つ方は心身の調子が悪くなることが多いでしょう。


・気象病が起こる原因とは?
人間は気圧の変化を、耳の中の「内耳」というところで感じ取っています。内耳が気圧の変化を感じた後、交感神経が活発になってノルアドレナリンという神経物質を分泌します。その結果血管が収縮し、それが次に拡張するときに周囲にある神経を刺激して、偏頭痛のような痛みを発生します。簡単に言うと、自律神経を乱すために頭痛が起こるのですね。気象病は、特に女性に多いようです。


気圧の変化で耐え難い頭痛!治療法はある?

気象病を病院で治療することはできるのでしょうか?耐え難い痛みがあって日常生活に支障が出る場合、しっかりと治していきたいですよね。
たとえば気管支喘息やうつ病などは専門医による治療が必要です。担当医に相談し、対処法を相談しましょう。頭痛やめまいが酷いけれどどの科にいけば良いかわからないという方は、まずは内科や脳神経外科などで相談してください。最近では「気象病外来」や「天気痛外来」がある大学病院もありますので、つらい痛みがある方は利用をおすすめします。
治療方法は、めまいを抑えたり自律神経を整えたりする漢方薬などを使った薬物治療がメインです。ストレッチやマッサージなど自分で対応する方法も教えてくれますので、痛みに悩んでいる方は取り組んでみてくださいね。


気圧で頭痛に対処方法あり!試してほしい5つの方法

・時間がないし、病院は遠くてなかなかいけない
・病院での本格的な治療を望むほどではない
・とりあえず対処法が知りたい


そのような場合に使える対処法を合計5つ紹介します。痛みを改善するには全身の血行を促進するか、逆に血管を収縮させるかです。それぞれの方法を確認してくださいね。


1、血行を促進して症状を緩和する方法3つ
まずは血流を良くすることで症状を緩和する方法です。血流促進は体にとって良い状態ですので、状況がゆるすのであれば、こちらの3つの方法をおすすめします。


・耳全体のマッサージをする
頭部の血行を改善するために、耳全体を手でつかみ、優しく全体をぐるぐると回しましょう。痛みがない程度の力でゆっくりと右回りに10回、反対回りに10回です。簡単で道具も不要のため、出先であってもすぐにできますよ。
コツは力を入れて引っ張ったりせず、手のひらで耳を覆うように掴むこと。呼吸を繰り返しながら回してくださいね。


・ぬるめのお湯で入浴
自宅にいる場合には、ぬるめのお湯を張ったお風呂にゆっくりと浸かってリラックスすることがおすすめです。体が内側から温まり、血行も良くなって痛みが軽減します。


・適度な運動
その場で足踏みをしたり、エレベーターではなくて階段を使ったり、電車を使わずに歩いてみたり、ちょっとした運動をしてみましょう。人目を気にせずに済む場所であれば、スクワットなどがおすすめです。
全身の血流が良くなり、痛みでたまったストレスも発散できますよ。


2、その場で痛みを止める方法2つ
血管を収縮させ血流をより悪くすることで、痛みを感じなくさせる方法です。体にとって良い状況ではありませんが、仕事中など「とにかく痛みを今すぐにどうにかしたい!」というときには有効です。


・痛む部分を冷やす
血管が収縮してから拡張するときに、神経を刺激して痛みが発生します。そのため、患部を冷やして血管の働きを抑制し、痛みを引かせましょう。こめかみなどに保冷剤をあてるだけでも、すっと痛みが引いて楽になる場合があります。


・カフェイン飲料を飲む
コーヒーや緑茶などに多く含まれるカフェインは、血管を収縮させる効果があります。血管が拡張されることによる痛みを緩和し、すっきりした頭になれるでしょう。


ちなみに、カフェインをとるときにおやつを一緒に食べることはやめてください。特にチョコレート類は、血管を収縮させたあと拡張する効果があります。痛みを取る場合にはカフェイン飲料のみを摂取するようにしましょう。

気圧の変化で起こる頭痛!対処方を知って備えよう

雨が続くときや台風が来る前など、気圧の変化があるときにひどい頭痛に襲われるという女性は多くいます。これは天気痛といい、自律神経の乱れが原因で引き起こされます。日常生活に大きな影響がでるほどひどい痛みであれば、病院で治療を受けましょう。そこまでではないけれど何とかしたいと考える方は、紹介した対策方法に取り組んでみてください。何度かやっているうちに、痛みが出そうになったらすぐに対処できるようになり、不快な症状に悩まされなくなることでしょう。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/amana images

 

PAGE TOP