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二の腕が痛いのは病気?痛み方で異なる痛みの原因と対処法

二の腕が痛いのは病気?痛み方で異なる痛みの原因と対処法

LIFE STYLE

二の腕に痛みを感じる時は、何か悪い病気や怪我ではないかと気になることも。実は、二の腕が痛くなる理由はひとつではありません。この記事では、痛みの原因となる症状やその原因、治療や予防などの対処法をあわせて解説します。

二の腕が痛い理由1|筋肉の炎症

重いものを運び過ぎた場合や無理な運動を続けた場合などは筋肉痛になることがあります。単に筋肉の疲労による炎症であればそれほど問題ありませんが、なかには筋肉を繋ぐ腱(けん)にトラブルが発生してしまうことがあります。


二の腕に力が入りにくい
腕を動かした際に二の腕の筋肉が痛んで力が入りにくい場合には「多発性筋炎」「皮膚筋炎」の可能性があります。二の腕や太ももなどに起こりやすい病気で、体の免疫機能に異常がおこって筋肉を攻撃している状況です。


二の腕の痛み方
・腕をもちあげるのが辛い
・寝ていて起き上がる際に頭をもちあげるのが辛い


筋炎は安静が第一であり、入院が必要になることも。早めの通院が重要です。


二の腕を動かすと痛い
腕を動かした際に肩に近い二の腕が痛い場合には「上腕二頭筋腱(じょうわんにとうきんけん)損傷・断裂」が考えられます。「力こぶ」として知られる上腕二頭筋と骨をつないでいるのが上腕二頭筋腱。「上腕二頭筋腱」を痛める原因は、転んでとっさに強く手をついたり、肩を激しくぶつけたりなどです。


二の腕の痛み方
・ひじを伸ばした状態で物を持ち上げると痛い
・後ろに手を回すと痛い
・ボールなどを投げると痛い


悪化すると二の腕や肩の前側が何もしていなくてもうずくように痛むことがあります。


治療法・予防のポイント
「多発性筋炎」「皮膚筋炎」は原因がはっきりしないため、早めに医師に相談をしましょう。「上腕二頭筋腱損傷・断裂」は加齢により筋肉や腱が傷つきやすくなる傾向があるため、急に体を動かしたり無理な体勢をとったりしないことが大切。痛む部位は安静にするのが重要です。治療を行う場合は、投薬やテーピング、運動療法などが選択されます。

二の腕が痛い理由2|骨の異常

「何だか痛い」が実は骨折だったという事象は意外に多く見られます。二の腕が痛む原因は骨折の可能性もあります。


二の腕が痛む骨折の症状
二の腕が痛む骨折は、「上腕骨近位端(じょうわんこつきんいたん)骨折」の可能性があります。上腕骨とは、肩からひじまでの骨のことで、そのうち近位端とは骨のなかでより心臓に近い場所。上腕骨でいえば肩との付け根が上腕骨近位端です。


二の腕の痛み方
・転倒などの心当たりがあってからすぐ痛みが始まった
・腫れがあり動かせない
・あざなどの皮下出血がある


原因
上腕骨近位端の主な原因は転倒です。転んでぶつけただけの場合、単なる脱臼の可能性もありますが、勢いよく手をついたり肩の外側をぶつけたりすると、骨折してしまうことがあります。女性や高齢者の場合、骨密度が低下して骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になっている場合も。骨がもろいほど骨折になりやすい傾向があります。


治療法・予防のポイント
骨折は骨の位置を矯正したあとは固定が重要です。過度に動かさないように安静にして過ごしましょう。また、骨粗しょう症の予防には食事も重要。3食をバランスよく摂るほか、イワシ、牛乳、生揚げなど意識的にカルシウムを多く含む食材を摂ることが大切です。逆にインスタント食品やスナック類、加工食品は避け適度な運動にも努めましょう。

二の腕が痛い理由3|腕肩こり

肩こりは、ひどくなると肩周辺に限らず二の腕にも痛みを生じます。二の腕の痛みは腕の使い過ぎに限らず、腕を使わな過ぎる場合にも起こるのです。腕を肩の位置に上げて水平に伸ばし、数分キープしても疲れてしまう方は腕肩こりの傾向があります。3分ほどで疲れてしまう場合も二の腕がこっている可能性が。1分未満で疲れてしまう方は特に要注意です。


二の腕が痛む腕肩こりの症状
二の腕が痛む骨折は、「頸肩腕障害(けいけんわんしょうがい)」の可能性があります。頸肩腕障害の場合は、二の腕のほか首、肩、腕が慢性的にこっているのです。手の指、手関節にしびれや冷えなどの症状がみられる場合があります。


二の腕の痛み方
・なんとなくだるいと感じる
・しびれや冷え、力の入りにくさ、動きにくさが伴う場合がある


原因
仕事中の姿勢の悪さが影響している可能性があります。パソコンなど手先をよく使う作業が連続している場合や、普段から猫背になる傾向がある方は頸肩腕障害を起しやすいです。それ以外の部位と同様に二の腕も痛むことがあります。


治療法・予防のポイント
二の腕や肩などの過労が原因となることが多いです。特に指先の筋肉は小さいため、少しのことで疲労がたまりやすくなっています。心と体を適度に休めて基本的な疲労を取り除きましょう。


二の腕周辺のストレッチ方法
・二の腕の内側のストレッチ:ひじを伸ばして腕を前または横に伸ばす。そのまま手首を甲側に反らす、手のひらを正面に向ける、手の指を下に向ける。
・二の腕の外側のストレッチ:ひじを伸ばして腕を前または横に伸ばす。手首を手のひら側に反らす。可能であれば軽くこぶしを握る。
・胸筋・上腕二頭筋のストレッチ:腕を肩幅のまま前に伸ばす。腕を水平に伸ばしたまま体側、背中のほうに広げる。その際肩甲骨を寄せる。


また、同じ姿勢を続けない、運動の習慣を身につける、糖分の摂りすぎを改善するなど乱れた食生活を正すことも重要です。

二の腕が痛い場合は腕への負担を軽減させてみよう

二の腕が痛む原因は病気のこともありますが、運動やストレッチ、食生活の改善で緩和できる余地もあります。ここで紹介した二の腕の痛み方を参考に、自分の二の腕がどう痛いのかを知り、適切に対応していきましょう。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/amana images

 

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