太ももの内側が痛い原因やその対処法とは？病院受診の目安も紹介
LIFE STYLE
2021Feb19
足は毎日の生活で必ず使う部位なので、痛みがあれば非常につらい思いをしますよね。特に太ももに痛みがあれば、寝ても立っても座ってもつらい思いをすることが多いはず。では、太ももの特に内側が痛い原因は、どんなものがあるでしょうか？ここでは太ももの内側が痛い原因、そして対処法などを紹介していきます。できることをして、少しでも痛みを緩和していきましょう。
太ももの内側が痛い！考えられる原因は？
太ももの内側が痛い！そんなとき、どんな原因が考えられるでしょうか。太ももの内側が痛くなるような状態は、主に以下の5つがあります。
1、股関節内転筋群炎症
太ももの内側にある筋肉は、内転筋群と呼ばれる複数の筋肉の集合体。この筋肉部位が炎症を起こすと、太ももの内側が痛くなります。炎症の原因は体の歪みや関節リウマチなどの病気。X脚やO脚の方など、足が歪んでしまっている方などに多い病気です。
2、閉鎖神経痛
太ももの内側に力を入れたときに強く痛んだり、しびれを感じたりするという方は、閉鎖神経痛の可能性があります。股関節内転筋群を支配している神経が「閉鎖神経」で、ここが圧迫されるなどで刺激されて痛みだします。原因の多くは加齢による筋力の衰えや、姿勢の悪さによる体の歪み。神経が刺激されているため、強い痛みやしびれが特徴です。
3、肉離れ
急に運動をしたときなどに起こる肉離れ。いきなり強い刺激を受けたため、筋肉が収縮して筋組織の一部が損傷した状態です。筋肉のケガであり、これも強い痛みがあります。
4、筋肉痛
誰でも一度は経験したことがある、筋肉痛。内転筋群を鍛えるメニューを運動不足の方が挑戦したときなどに、太ももの内側が筋肉痛になります。筋肉痛は筋肉が疲労し、筋が断裂を起こして起こる痛みです。通常2日～4日程度で痛みは引いてきます。
5、妊娠
体内が出産に向けて大きく変化していく妊娠中にも、太ももの内側が痛くなることがあります。たとえば、骨盤が緩むのも変化のひとつ。中には骨盤が緩んだために歪みが生じてしまい、周囲の神経を圧迫してしまうことがあります。
太ももの内側が痛い原因5つの対処方法は？
続いて、5つの原因への対処方法を紹介しましょう。あまりに痛みがつらいと日常生活に影響がでますよね。早期治療のためにも病院での診察は必要ですが、自分でもできる対応がありますので確認してくださいね。
1、股関節内転筋群炎症
痛みの原因は筋肉の炎症です。そのため、まずは筋肉に負荷をかけないように安静にすることが大切。また、炎症しているところは温めるのではなく、冷やして熱を取る必要があります。湿布などを貼って冷やせば、痛みが軽くなります。
2、閉鎖神経痛
体の歪みなどで神経が圧迫されて起こる痛みが、閉鎖神経痛。圧迫を取れば痛みはなくなりますが、痛みがあるときには安静に過ごしてください。一時的に症状が改善した場合、筋肉を鍛えて神経を圧迫しないようにしたり、体の歪みを矯正したりすることがおすすめです。日頃から適度な運動をして筋力をアップさせ、正しい姿勢でいるように心がけてください。
3、肉離れ
強烈な痛みがある肉離れ。まずは横になって安静にし、患部をしっかりと冷やしてください。痛みが引き出すまでには多少時間がかかります。4日ほどで痛みが軽くなってきたなと思ったら、冷やすのはやめて今度は患部をあたため、筋肉をほぐしましょう。
4、筋肉痛
筋肉痛は通常、放置していても3日ほどたてば痛みは引きます。しかし痛みがひどい場合、一刻も早くなんとかしたいという場合には、患部を冷やしてください。冷やすことで血流をおさえ、炎症作用を軽くできます。また、疲労から乳酸が溜まった状態ですので、マッサージをしたりストレッチをしたりしてリンパの流れをよくしましょう。乳酸がより早く静脈から排出されますよ。
5、妊娠
妊娠中でも運動は大切。マタニティーヨガなども利用して、腰に負担がかからないような適度な運動を行ってください。また出産後は半年くらいかけて骨盤が元に戻ろうとします。その時期にストレッチや骨盤矯正などをしておくと、太ももの痛みは取れるはずです。
太ももの内側が痛いときは受診！原因を知って対処しよう
太ももの内側が痛いとき、病院に行くかどうかで悩むこともあるでしょう。次の3つのパターンで目安を紹介します。
1、夜間や休日を問わずに受診すべき状態
転倒や強い打撲など、痛むきっかけがはっきりしていて強い痛みがあるときには、すぐに病院へいきましょう。また、歩けないほど痛みがあるときには迷わず救急車を呼んでください。もしすぐに受診できない場合でも、翌朝には病院へ行くようにします。
2、診療時間内に受診をすすめる状態
以下の場合には、翌日から数日間での受診がおすすめです。
・歩行に少々支障がでている
・痛みだけでなくしびれがある
・痛めたきっかけははっきりとしないが、日常的に運動をしている
・日常生活は支障なく行えるが、慢性的に痛みがある
受診によってしっかりと原因を知れば、対処しやすくなります。
3、場合によっては受診を検討する状態
筋肉痛の痛みであれば、放置していてもいずれは治ります。それでも、自宅に湿布などがなく、筋肉痛で全身が痛くてなにをしていてもつらいといったようなときには、受診して処置をしてもらうと気持ちも楽になりますよ。
太ももの内側が痛い原因を知って早めに対処を！
痛いのは誰だっていやですよね。それも太ももとなれば、日常生活にも影響が出ます。ここでは考えられる原因とその対処方法をいくつか紹介しました。これかな？と思い当たるものがあれば応急処置をし、必要に応じて病院で診察を受けるようにしてください。
編集&文／SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供／amana images
