三陽商会のファッションウェブマガジン

財布の修理はプロにお任せ!業者の選び方&費用相場をチェック

財布の修理はプロにお任せ!業者の選び方&費用相場をチェック

LIFE STYLE

お気に入りの財布が壊れたら悲しい気持ちになるものです。もう使えないとあきらめてしまいがちですが、プロの手で修理してもらえるかもしれません。どんな財布の不具合に対応可能か、依頼するときのポイントや修理の内容、費用の相場もチェックしていきましょう。

財布の不具合は修理に出すのがおすすめ

財布に不具合が生じたからといって買い換えるのはまだ早いかもしれません。あきらめる前に、プロへ修理を依頼してみるのがおすすめです。

プロが対応してくれる修理内容
財布の不具合で多いのが、ファスナーやボタン部分です。お金の出し入れをするたびに開閉するため負担がかかりやすく、閉まらなくなるといったケースが多く見られます。ファスナーやボタンは修理で交換が可能です。長く使っていると財布のマチ部分が切れてしまうことがありますが、マチの交換も修理で対応できます。ほかにも、革財布の染色や内側の張り替えもプロの修理業者に依頼できる内容です。


修理を依頼するときに気をつけたいこと
大切な財布を修理に出すときは、いくつか注意したいポイントがあります。修理後に戻ってきてから後悔しては遅いので、事前にチェックしておきましょう。ひとつは、修理の依頼をするときに忘れてはいけないのが、中身をすべて出しておくことです。また、修理業者ではすべての不具合に対応してもらえるわけではありません。経年劣化で表面の角がすり減っていたり、破けていたりする場合は修理できない可能性があるので事前に確認してください。ブランドの財布でオリジナルのパーツを使って修理したい場合は、購入店に依頼することをおすすめします。修理後の状態と比べられるように、修理前の財布を写真に撮っておくといいでしょう。


複数の業者で修理の見積もりを比較
大切な財布を修理に出すときは、業者選びも重要です。1カ所で決めずに、複数の修理業者へ見積もりを依頼しましょう。見積もりの依頼は店頭に行かなくても、メールで受けつけている業者が多くあります。写真から修理料金の概算を出してもらうことも可能です。見積もり金額を比較して業者を決めたら、依頼する財布を発送します。現品を確認後、業者から改めて最終見積もりが出るので、修理内容や納期、支払い方法を確認して正式に依頼する流れです。修理が完了した財布が戻ってきたら状態を確認しましょう。

財布のファスナーを修理する方法

ここからは、具体的な修理方法をご紹介していきます。まずは、財布の不具合で多いファスナーの修理方法です。


ファスナーの仕組みをチェック
財布の開閉部分であるファスナーは、3つのパーツで構成されています。土台となる「ファスナー生地」、左右にわかれた歯のような「エレメント」、ファスナーを開閉する「スライダー」です。スライダーを動かすことでエレメント同士が噛み合ってファスナーが閉まります。スライダーが折れた場合は部品交換が可能です。ファスナー生地が破れたりエレメントが欠けたりした場合は、ファスナーを交換しなければなりません。エレメントの素材はさまざまで、金属製の金属ファスナーや樹脂製のコイルファスナー、樹脂を射出成型したビストロファスナーなどがあります。


ファスナーが壊れる原因
ファスナーの不具合が起きる原因は、複数考えられます。ファスナーを閉めても開いてしまうのは、経年劣化によるものです。財布の中身を詰めすぎた状態で開閉を繰り返すとスライダーに負担がかかります。スライダーがすり減ったり変形したりすることで、ファスナーが開いてしまうのです。エレメントが錆びたり汚れがたまったりすると、スライダーが硬くて動かなくなります。開閉しにくい状態で無理やり開けようとすると、エレメントが欠ける不具合やファスナー生地が破れる原因になるので注意しましょう。


ファスナー交換の費用相場
ファスナー交換はどれくらいの費用がかかるのでしょうか。修理業者によってはホームページで価格を公開しているのでチェックするのがおすすめです。
たとえば、ファスナー交換は、9,000~15,000円が費用相場となっています。スライダー交換は4,000~5,000円が相場です。ファスナーは財布本体に縫いつけられているので、解いてから元の針穴に合わせて縫い直していきます。縫製がしっかりした財布や、縫う場所によって分解が必要な場合は、修理料金が上がることがあるので注意しましょう。

革財布の不具合を修理する方法

続いては、色落ちや張り替え、糸のほつれの修理方法をご紹介します。


色落ちはクリーニングで解決
お気に入りの財布が色落ちしてきたら、クリーニングを依頼しましょう。素材や内容によって料金が異なります。
キャンパスやナイロンなど革を使っていない素材の場合、クリーニングは6,000~6,800円です。クリーニングに染み抜きや色修正がプラスされると10,000~15,000円ほどかかります。革財布のクリーニングにかかる費用相場は6,000~8,800円です。クリーニングに染み抜きや色修正がプラスされると10,000~15,000円ほどかかります。
エナメル素材の場合の費用相場は、クリーニングは8,800円ほど、染み抜きや色修正がプラスされると24,800円ほどです。業者によっては、はっ水加工や消臭加工もおこなっています。


ベタつきは張り替えて解決
財布の内側がベタついている場合は、内装の張り替えによる修理が可能です。バッグと同じような手法ですが、一般の修理店では対応できる業者が少ないので専門店に確認してみましょう。ベタつきの原因は内側の合皮の劣化なので、クリーニングでは改善しません。内装の交換にかかる費用相場は14,000~20,000円です。


糸ほつれは縫い直しで解決
糸ほつれは、ファスナーに続いて多い不具合です。財布の状態によって修理方法や費用が異なります。

財布の本体には損傷が見られず糸だけがほぐれてしまった場合は、ほつれた糸をある程度解いてから裁縫して強度を上げるのが修理方法です。費用相場はステッチの縫い直しが2,000円~、糸ほつれで解くタイプは4,000円~7,000円となっています。

糸ほつれに加えてレザーが損傷している場合は、レザーの補強が必要になることがあります。費用相場は5,000~12,000円です。糸ほつれとレザーの色スレが生じている場合は、染色の対応がプラスできます。費用相場は10,000~14,000円です。


財布の不具合はプロの手に任せよう

財布の修理業者では、ファスナーの開閉や糸のほつれ、色落ち、ベタつきなど、さまざまな不具合に対応しています。業者を選ぶときは、見積もりの比較や連絡のやり取りを参考にするのがおすすめです。修理前の状態を写真に撮っておき、中身をすべて空にしてから修理に出しましょう。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/Getty Images

 

PAGE TOP