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6月の誕生石|パール・アレキサンドライト・ムーンストーンの特徴は?

6月の誕生石|パール・アレキサンドライト・ムーンストーンの特徴は?

LIFE STYLE

誕生石というと1つのイメージがあるかもしれませんが、6月の誕生石はパール・アレキサンドライト・ムーンストーンです。3つの誕生石があるのは、6月のほかに、8月と12月のみです。6月の誕生石である3つの宝石にはどんな特徴があるのでしょうか?それぞれの産地や種類、宝石の意味、お手入れ方法をご紹介していきます。お気に入りの誕生石を選ぶ参考にしてみてください。

6月の誕生石①「パール」

1つめの誕生石はパールです。6月はジューンブライドとしても知られています。結婚式をはじめお祝いの席にもぴったりな宝石です。


パールの産地と種類
きれいなものに成長しやすいのが養殖パールのメリットといえるでしょう。

シルバーがかった白やクリーム色、グレー、ブラック、淡いピンクとカラーバリエーションが豊富です。一粒パールなど繊細なデザインは、カジュアルコーデにも合わせやすくデイリージュエリーにも適しています。


パールが持つ意味
パールは、純粋・謙虚・純潔といった意味を持つ宝石です。慶事と弔事どちらにも身につけられますが、それぞれ意味合いが異なります。

結婚式で用いるパールには、大切な人の結婚を祝う気持ちを表現するものです。パールには「月のしずくの結晶」や「人魚が流した涙」という意味もあるため、弔事の席では悲しみを表現しています。

また、パールには、健康や富、長寿といった意味もあり、結婚30周年を迎えた夫婦が迎える「真珠婚式」のアニバーサリージュエリーにぴったりです。ほかにも、グレーのパールにはビジネスの成功という意味があるので、大切な仕事の場面で身につけるのにふさわしいでしょう。


パールのお手入れ方法
宝石の硬さは「モース硬度スケール」で計測され、10段回の基準が設定されています。パールの硬度は2.5~3.0です。宝石のなかでもやわらかい硬度のため、取り扱いに注意しましょう。

ほかのジュエリーと一緒にしたりプラスチックの袋に入れたりせずに、保管するのがポイントです。着用後は、傷つかないように湿らせた清潔でやわらかい布で軽く拭いてください。

6月の誕生石②「アレキサンドライト」

2つめの誕生石は「アレキサンドライト」です。神秘的なカラーチェンジは、昼のエメラルド、夜のルビーと表現されています。


アレキサンドライトの産地と種類
アレキサンドライトは、ロシアのウラル山脈で1830年に初めて発見されました。日中は美しい緑色で、夜になって火に照らされると紫がかった深い赤に変わる神秘的な宝石です。ロシア帝国の若き王位継承者であるアレクサンドル2世の名前が由来となっており、「皇帝の石」とも呼ばれています。

おもな産地はブラジルやスリランカ、東アフリカです。サイズが大きな高品質のアレキサンドライトは、価値が高い宝石とされています。ウラル山脈産のアレキサンドライトは希少価値が高く、市場に出回ることはほとんどありません。


アレキサンドライトが持つ意味
ダイヤモンドと並んで「宝石の王様」とも呼ばれ、秘めた思い・情熱・誕生・高貴といった意味がある宝石です。

また、「金緑石」とも呼ばれることから、結婚45周年の「金緑婚式」のアニバーサリーにも適しています。アレキサンドライトの2つの輝きを、年月とともにパートナーの違う一面が見えることに重ねるのは成熟した大人の楽しみ方といえるでしょう。


アレキサンドライトのお手入れ方法
硬度は8.5と高いため、傷がつきにくく割れにも強いのが特長です。外気温や日光からの影響も受けにくく、デイリージュエリーにも適しています。表面の細かい亀裂を目立ちにくくする処理を施していることがあるので、お手入れはやさしくおこなってください。

やわらかい布で表面の汚れを落としたら温かい石けん水で洗浄し、水分を残さないようにしましょう。超音波洗浄器やスチームクリーナーを使ったお手入れも、基本的には安全とされています。

6月の誕生石③「ムーンストーン」

※画像はイメージです。

3つめの誕生石は「ムーンストーン」です。角度や光によって異なる魅力的な輝きが人気を集めています。


ムーンストーンの産地と種類
ムーンストーンは、インドやスリランカ、ミャンマーなどが主産地です。光の加減で神秘的な青白い輝きを放つ「シラー効果」には、虹色に光る「レインボームーンストーン」もあります。宝石内で反射した光が猫の目のように見えるのが、「キャッツアイ効果」です。

カラーは無色や乳白色のものが一般的ですが、スリランカやインドなどでは、まれに淡い青色の「ブルームーンストーン」が産出されます。美しいシラー効果を見せるのが、「ロイヤルブルームーンストーン」です。オーストラリアでは、透明度が高いブルーの光を放つ「アデュラリアンムーンストーン」が産出されることがあります。


ムーンストーンが持つ意味
優しく照らす月明かりが未来や将来を連想させることから、愛の予感・癒し・幸運・円満といったポジティブな意味を多く持っている宝石です。イライラを鎮めて感情を整えるのに効果的で、優しさや受容力など女性の特性を高めてくれるとされています。

また、古代インドでは月の光が固まった石とされ、満月の夜に口にくわえると未来が見えると信じられてきました。中世ヨーロッパでは恋人同士がお互いにムーンストーンを贈り合う風習があり、恋人たちの石とも呼ばれています。


ムーンストーンのお手入れ方法
ムーンストーンの硬度は、6~6.5です。パールよりも高い硬度ですが、力を入れる方向によっては耐久性が低い部分もあるので気をつけましょう。着用後のお手入れは、やわらかい布で拭いて保管するのがおすすめです。

祝福の月である6月にぴったりな誕生石から好みの宝石を選ぼう!

6月には3つの誕生石があります。ジューンブライドにぴったりなパールは、幅広いシーンに活躍してくれる宝石です。ダイヤモンドとともに「宝石の王様」と呼ばれるアレキサンドライトは、昼と夜でまったく異なる輝きを見せます。

ムーンストーンは、女性らしさを高めてくれる神秘的で美しい輝きが魅力です。それぞれの誕生石からお好みのジュエリーを選んで、大人のおしゃれを満喫しましょう。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/photoAC,Pixabay,Unsplash

 

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