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瞑想する意味ってある?瞑想の基礎知識からメリット・デメリットまで学ぼう

瞑想する意味ってある?瞑想の基礎知識からメリット・デメリットまで学ぼう

LIFE STYLE

瞑想と聞くと、「アスリートやアーティストみたいな、意識の高い人がやってるんでしょ?」「私みたいな一般人には無理」「何か怪しくない?」と思ってしまう人もいますよね。このように、瞑想に苦手意識を持つのは、知識がないのが理由かもしれません。瞑想には、さまざまなメリットがあります。この記事では、瞑想についての基礎知識や、瞑想の種類を紹介します。一見ハードルの高そうな瞑想も、実はどのようなものかを知ればきっと日々の生活に取り入れたくなりますよ。

瞑想とは何?基礎知識をおさらいしよう

「瞑想って修行?」「目を瞑って頭をからっぽにすること?」など、人によって「瞑想」のイメージは違いますよね。実は、どれも正解なのです。ここでは、「瞑想」についての基本的な知識をおさらいしていきます。


瞑想とは
瞑想を英語でいうと、meditation(メディテーション)です。瞑想は日本だけのものだと勘違いしている人もいますが、海外でも瞑想という言葉はあるのです。
瞑想の意味は、人によってさまざまな捉え方があり、正解がないのが特徴です。
「何も考えずに無になる、もしくは何も考えないようにすること」「何かに集中する状態になること」「何かのヴィジョンを見る、身体的変化があるなどの特別な体験をすること」「自分自身の思考を停止した上で、脳に休息を与えること」などさまざまなので、自分がしっくりくる理由を取り入れましょう。
ただ、仏教においての瞑想は、「悟りを得るための修行」になるので、少し意味合いが変わります。心を乱さずに、ひとつの対象を見ることが仏教においての瞑想で、瞑想によって集中した状態を三昧(さんまい)と呼びます。

瞑想をする意味ってある?瞑想のメリット・デメリット

瞑想に興味があっても、中々踏み出せない人の理由の一つに、「得られる効果が分かりづらい」「何だかスピリチュアルっぽくて怪しそうに思える」というものがあります。そこで、ここでは瞑想をするメリット・デメリットを紹介します。


瞑想をするメリットとは
瞑想をすることで、以下のような効果が見込めます。


1.ストレスの軽減、脳の疲れ改善
2.集中力、生産性の向上
3.不眠の解消、睡眠の質の向上
4.うつ病や不安の緩和
5.リラックス効果


私たちは、普段さまざまなことを絶え間なく脳に浮かべています。そこで瞑想をすると、副交感神経が優位になってリラックス状態になります。頭の中が雑多になっている状態から解放され、心が穏やかになれますよ。
ほかにも、瞑想にはうつ病や不眠、不安といったトラブルを緩和できるというメリットもあります。精神的なものだけではなく、40代女性が気になるアンチエイジングや、高いパフォーマンスにもつながるとも言われています。


瞑想をするデメリットとは
瞑想のメリットはたくさんありますが、デメリットはどうでしょうか。以下でデメリットについてひとつひとつ詳しく解説していきます。


1.禅病
禅病とは副作用のこと。人によっては幻聴や、頭痛や吐き気などの症状が出てしまう場合もあるようです。瞑想を行うことで、身体が緊張した状態から、突然リラックス状態に変わることで起こることが多いと言われています。禅病を予防するには、慣れるまでは瞑想は短時間に留めるなど、少しずつ身体を慣らしていくことが大切です。


2.瞑想に依存してしまう
「瞑想をやらなきゃ!」「瞑想さえすれば何でも上手くいくはず!」と、瞑想自体が目的化してしまい、自分を追いつめてしまうと余計にストレスを溜めてしまいます。瞑想への依存は、自分の殻に閉じこもってしまい、うつ病などを悪化させてしまう可能性もあるため注意が必要です。大切なのは、瞑想に頼り過ぎるのではなく、リフレッシュ感覚で気楽に行うことです。


3.不安を感じる
瞑想は、自分の心や身体と向き合うことで、それ自体はいいことです。しかし「私は何をやってもうまくいかない」→「それは私の能力のせい?」→「いやいや、子どもの頃のトラウマのせい?」→「まさか子育てしていてイライラしちゃうのも私のせい?」→「本当に私はダメだ…」などのように、自分が悩んでいることや不安な部分を深く掘り下げてしまうと、不安や悩みがなくなるどころかどんどん大きくなってしまいます。


無理に判断したり、悩みを解決しようとしたりするのではなく、今この瞬間(現在)だけを静観するだけにしましょう。
瞑想には、メリットだけでなくデメリットもあります。しかし、総合的に考えると、デメリットよりもメリットが上回るため、瞑想を試してみる価値はあるでしょう。

わたしに向いているのはどれ?瞑想の種類は主に3種類

瞑想にはたくさんの種類がありますが、代表的な瞑想はサマタ瞑想、ヴィパッサナー瞑想、マインドフルネス瞑想の3つです。それぞれ、どのような瞑想なのか見ていきましょう。


サマタ瞑想
瞑想の基礎と呼ばれるのがサマタ瞑想です。サマタ瞑想を一言で説明すると「なにか特定のひとつのものに意識を集中させる」ことです。
対象には決まりはありません。あなた自身の呼吸や、目の前の我が子、子どもが壁に描いた落書き、部屋に飾ってある観葉植物など何でも大丈夫です。
自分で決めた特定の対象に意識を集中するだけです。サマタ瞑想を繰り返すことで、集中力の向上や心の落ち着きの効果を得られます。


ヴィパッサナー瞑想
仏教の修行で主に実践されているブッダ発祥の瞑想です。ヴィパッサナー瞑想は、ものごとをありのままに観察する「気づき」の瞑想と言われ、仏教的要素が強い瞑想となっています。
瞑想でありのままの自分を見つめることによって、「思考、感情が研ぎ澄まされて鮮明になる」「自分を律することができる」「安らぎを実感できる」などの効果が見込めます。言い換えると「悟る」ことができるようになるのです。


マインドフルネス瞑想
「瞑想」と聞くと、マインドフルネス瞑想を思い浮かべる人が多いくらい、メジャーな瞑想です。さまざまな企業が社員研修などで取り入れており、全世界に普及しています。マインドフルネス瞑想は、「今現在の自分の身体や心の状態を観察して気づく」ことが特徴です。
ヴィパッサナー瞑想では仏教的要素が強いのに対し、マインドフルネス瞑想は、自分のストレス軽減による脳の疲れの改善や集中力向上などを目的としています。

瞑想を理解することから始めよう

瞑想に関する知識がないと、生活に取り入れるべきかどうかの判断すらできませんよね。瞑想には、主にサマタ瞑想、ヴィパッサナー瞑想、マインドフルネス瞑想の3つがあります。瞑想の捉え方や目的は人それぞれで決まりはありません。修行でも、集中するためでも、何でもいいのです。瞑想をするとリラックス効果や、ストレス軽減効果が見込めます。禅病などのデメリットもなくはありませんが、デメリットよりもメリットの方が大きいので、気になる人は瞑想を試してみてくださいね。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/photoAC

 

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