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立冬とはどんな意味?2021年の時期&立冬に食べるおすすめ食材を紹介

立冬とはどんな意味?2021年の時期&立冬に食べるおすすめ食材を紹介

LIFE STYLE

11月に入ると暦の上では冬を迎えます。カレンダーには11月初旬に「立冬(りっとう)」と記されていますが、どんな日なのでしょうか?
本記事では、立冬にはどんな意味があるのか、過ごし方や風習を解説します。立冬に食べたいおすすめ食材やレシピもご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。

そもそも立冬とは?

立冬とはどんな日なのか、基本概要を見ていきましょう。


立冬は冬を表す二十四節気のひとつ
日本には、季節を表す「二十四節気(にじゅうしせっき)」という言葉があります。春夏秋冬をそれぞれ6つに分けたもので、「節または節気」と「気(中または中気)」が交互にあります。

太陰太陽暦(旧暦)では閏月(うるうづき)を設ける基準になっていて、中気のない月が閏月とされていました。冬の二十四節気には10月節の立冬、10月中の小雪(しょうせつ)、11月節の大雪(たいせつ)、11月中の冬至(とうじ)、12月節の小寒(しょうかん)、12月中の大寒(だいかん)があります。

立冬は、暦の上で冬の始まりを表す節気です。太陽の黄経が225度に達する日を示しており、太陽暦で11月7日に当たります。


冬を表す節気の特徴とは?
立冬のほかにも冬を表す二十四節気がありますが、それぞれ意味が異なります。


・小雪
山に初雪が舞い出す11月22日頃を示します。雪はまだ多くない冬の入口を表す節気です。


・大雪
山は雪に覆われ、平地でも雪が降る12月7日頃を示します。本格的な冬が到来する時期を表す節気です。


・冬至
12月22日頃に迎える日で、1年で最も夜が長くて昼が短い日を示します。太陽が最も低い位置にあり、翌日からさらに冬が強まる時期を表す節気です。厄払いや無病息災の願いを込める風習があります。


・小寒
川に張った氷が厚くなる1月5日頃を示します。「寒の入り」でもあり、寒さが厳しくなる時期を表す節気です。


・大寒
冷え込みが厳しくなる1月20日頃を示します。この寒さを乗り切れば春が近いという二十四節気の最後となる節気です。

冬の過ごし方とは?

立冬はどれくらいの期間続くのか、どんなことをして過ごすか見ていきましょう。


2021年の立冬はいつ?
立冬は毎年11月7日頃に始まり、11月21日頃に迎える「小雪」の前日までの期間を示します。2021年の立冬は、11月7日~21日です。

立冬には特別な行事はなく、一般的には日常と変わらない過ごし方をしています。昼夜の寒暖差が大きくなる時期なので、体調不良を起こしやすいため注意が必要です。


立冬の風習とは?
冬至には柚子湯に入ったり、かぼちゃを食べたりする風習があります。立冬には目立った風習がないものの、一部の地域では冬瓜(とうがん)を食べているようです。

尚、二十四節気の発祥である中国には、「立冬補冬、補嘴空」という諺(ことわざ)があります。中国語の「補」は、食べ物で体調を補うことを表しており、立冬には栄養を補給するという意味です。

この時期に収穫される旬の食材を季節に適した調理法で食べることが、寒い冬を乗り切るための最良な方法と考えられています。中国では、北部の地域では餃子を、南部の地域では肉や魚を食べるのが立冬の風習です。

立冬に食べるおすすめ食材とは?

立冬に目立った風習はないものの、季節に適した食材を食べて過ごすのがおすすめです。どんな食材があるかチェックしましょう。


立冬は旬の食材を食べて体調を整える時期
昼夜の寒暖差から体調を崩しやすい時期なので、旬の食材を食べて寒い冬を乗り切りましょう。夏野菜などの体を冷やす食材は摂り過ぎないように気をつけてください。

冬野菜は、寒さで凍らないように糖を細胞に蓄積するため、甘くておいしいのが特徴です。風邪をひきやすくなる時期なので、予防のためにビタミンやカロテンが豊富な食材を選ぶといいでしょう。一部地域で立冬に食べている冬瓜はビタミンCが豊富なので風邪予防に適しています。


立冬にぴったりな体を温めるのに効果的な食べ物とは?
立冬の時期には、旬の食材と体を温める食材を食べるのが体調管理に効果的です。飲み物をホットドリンクに変えたり、サラダに使う生野菜を温野菜に変えたりするのもおすすめです。


体を温める主な食材には次のようなものがあります。
・生姜
・とうがらし
・かぶ
・玉ねぎ
・かぼちゃ
・ごぼう
・ネギ
・山椒
・にんにく
・大根


立冬に旬を迎えるのは次のような食材です。
・梨
・柿
・サンマ
・リンゴ
・サツマイモ
・ゆず
・銀杏
・ゴボウ
・鮭
・白菜


立冬に食べたいおすすめレシピ「秋鮭とかぼちゃのシチュー」
立冬にぴったりな、旬を迎える秋鮭と体を温めるかぼちゃを使ったメニューをご紹介します。かぼちゃは一口大にカットして、電子レンジにかけておくのが煮崩れを防ぐポイントです。


材料(5皿分)
シチューのルウ1/2箱、生鮭3切れ、玉ねぎ1/2個、にんじん1/2本、かぼちゃ1/4個、サラダ油適量、水700ml、牛乳100ml


作り方
1.フライパンにサラダ油を熱して、生鮭を両面焼く。皮と骨を取り除き一口サイズにして置いておく。
2.鍋にサラダ油を熱して、一口大にカットした玉ねぎとにんじんを炒める。
3.水を加えて沸騰したらあくを取る。一口大にカットしたかぼちゃを加えて、弱火~中火で食材が柔らかくなるまで煮込む。
4.火を止めてシチューのルウを溶かしたら、弱火でかき混ぜながらとろみがつくまで煮込む。
5.牛乳を入れて5分ほど煮込み、焼いた鮭を加えてひと煮立ちさせたら完成。

立冬には季節に合わせた過ごし方で体調を整えよう

11月7日頃に迎える立冬は、冬の始まりを告げる節気です。昼夜の気温差が大きくなるので、体調を崩さないように注意してください。
立冬には特定の風習はありませんが、この時期に旬を迎える食材や体を温める食材を取り入れて体調を整えるのがおすすめです。体を冷やすものは控えて、健康的に過ごしましょう。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/photoAC

 

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