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小雪とはいつ?冬の寒さに備えるおすすめの過ごし方とレシピ3選

小雪とはいつ?冬の寒さに備えるおすすめの過ごし方とレシピ3選

LIFE STYLE

小雪(しょうせつ)とは暦のひとつで、11月下旬から12月ごろにあたります。そろそろ初雪が降り出すため本格的な冬支度が必要となる時期だと言えるでしょう。
この記事では小雪の時期の気候や自然の様子をはじめ、おすすめの過ごし方や旬の食材を活かしたレシピをご紹介します。

小雪とは本格的な冬が始まるころ

暦の面から小雪(しょうせつ)とはどんな季節なのかをご紹介します。


冬の暦は6種類
1年の季節は、二十四節気といい約半月ごとに暦が変わります。その中で冬にあたるのは、立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒の6つです。

小雪とは、冬の2つ目の季節で11月23日ごろから大雪までの期間にあたります。2021年は11月22日が小雪です。

小雪は冬の始まりである立冬から数えて15日目ごろ。徐々に雪が降る量が多くなり、それに伴い寒さも厳しくなっていきます。


小雪は陽射しが弱まり木の葉が舞い散るころ
酒蔵では、新酒ができたことを知らせる杉玉を店舗の軒に飾り始める時期です。

天気や生き物の変化については、1年を72に分けた七十二候で表現されます。小雪には3つの候が含まれます。


・初侯は虹蔵不見(にじかくれてみえず)11月22日〜11月26日
・次侯は朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)11月27日〜12月1日
・末侯は橘始黄(たちばなはじめてきばむ)12月2日〜12月6日


小雪は、曇り空が増え太陽の光が弱まる時期であり虹が出てもぼんやりとした状態になることが多いとされています。木の葉が舞い散り、ミカンの仲間である橘が黄色に実る時期だと言えます。


気象で言う小雪(こゆき)とは異なる
小雪(しょうせつ)は、気象庁の予報用語における「小雪(こゆき)」と混同されることも多いですが異なるものです。雪の強さを表す表現には、豪雪や大雪、強い雪など7つの用語があります。

気象情報として使われる「小雪」は、もっとも弱い雪の表現であり、数時間降り続いても、1時間あたりの降水量が1mmに満たない雪のことを指します。

小雪のおすすめの過ごし方

ここでは小雪の時期におすすめの過ごし方をご紹介します。


本格的な冬支度を始める
12月に入ると年末に向けて何かと多忙になりがちです。冬に向けて室内外の準備をしておきましょう。

小雪の時期は、雪に備えて日本庭園にあるような大きな樹木はワラや縄で囲ったり吊ったりする雪囲いを行います。同様に、庭の落ち葉や雑草、枯草などの片づけをしておきましょう。寒さに弱い植物は室内へ移動させます。特に寒い地域には、外水道の水抜きや建物周辺の配管の保温も必要です。

室内では、カーテンの下の隙間から入ってくる冷気を遮断するように、床すれすれの長さのカーテンにしたり断熱効果のあるものに変更したりするのもおすすめです。


小春日和を楽しむ
小春日和は、秋の終わりから冬の始めごろまでの、ぽかぽかと穏やかで温かい気候のことです。小雪のころは朝晩の冷え込みは厳しいものの、日によって暖かく感じられる日もあります。

散歩やヨガ、読書など自分が気持ちよいと感じる活動をしてみましょう。温かな日光を活かして洗濯や掃除を行うのもおすすめです。


旬の作物を楽しむ
日に日に寒さが増して空気が乾燥してくると風邪を引きやすくなると言われています。旬の食材から栄養をとり、滋養強壮に努めましょう。

小雪期間の11月23日には、その年の収穫に感謝をする新嘗祭(にいなめさい)が行われます。多くの作物が収穫時期を迎えるため、採れたての作物の味わいを楽しんでみるのはいかがでしょうか。


小雪のころには、次のような食材が旬を迎えます。
・葉物野菜:春菊、ほうれん草、白菜 など
・ダイコン
・長ネギ
・柑橘類:レモン、ミカン、ゆず、すだち など
・ズワイガニ
・ブリ
・タラ

小雪におすすめのレシピ

小雪の時期は旬の食材も多く、鍋物など多くの料理が楽しめます。ここでは味わいを活かしたレシピを簡単にご紹介します。


ぽん酢
ぽん酢を自作しておくと、さまざまな料理に豊かな風味を添えられます。一度作ったぽん酢は製氷皿に入れて冷凍しておくと、使いたい時期に取り出して使用可能です。


(作り方)
・ゆずやすだちなどの柑橘類の果汁をしぼりとる
・果汁と醤油を1:1の割合で合わせる


白菜の鍋焼きごはん
炒めた焼きごはんの香ばしさと白菜の甘味、スライスチーズが加わり香りのよい食が進むメニューです。


(作り方)
・サラダ油を引いて熱した鍋に温かいごはんを入れて炒める
・ざく切りにした白菜の芯の部分を加えて炒めておく
・鍋とは別のフライパンに、溶き卵を流し込み軽くかき混ぜる
・いり玉子状になったところで、ざく切りにした白菜の葉の部分を入れ、塩昆布を加えて味を調える
・土鍋などの容器にすべてを混ぜ入れて、上にスライスチーズをのせる
・温かいうちにふたをして少し蒸らして完成


サワラのしゃぶしゃぶみぞれ添え
焼き魚に大根おろしを添えるのは、大根に含まれる消化酵素で魚の脂の消化を助けるためだと言われています。大根おろしは少し温めて添えるのもおすすめです。


(作り方)
・大根をすりおろし、好みですりつぶして粉状にした麹(こうじ)を加える
※大根1/2本に対し麹大さじ3程度の割合
・サワラを3枚におろし、沸騰した湯でしゃぶしゃぶにする
・器に盛り付け、大根おろしを添える

小雪には体を温かくして過ごそう

寒さが増して曇りの日が増え、空気が乾燥するにつれて木の葉も舞い散る小雪のころ。小春日和を楽しむほか、風邪をひかないように旬の食材などから栄養をとるように努めてみてはいかがでしょうか。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/photoAC

 

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