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小寒とはどんな時期?おすすめの過ごし方とレシピ3選

小寒とはどんな時期?おすすめの過ごし方とレシピ3選

LIFE STYLE

小寒とは、1年の暦のなかのひとつ。1月の初旬にあたる、まだ寒さの厳しい時期です。この記事では小寒の意味やおすすめの過ごし方、小寒におすすめのレシピなどをあわせてご紹介します。

小寒は冬至と大寒の間の季節

ここでは小寒はどのような季節なのかをご紹介します。


小寒は寒さが厳しくなる時期
小寒(しょうかん)とは、6つある冬のうち5番めの季節で、春が待ち遠しい時期。例年1月5日ごろが小寒で、2022年の場合も1月5日が小寒です。

小寒は、新年を迎え特に更に寒さが厳しくなるため「寒の入り」とも言われます。小寒から大寒を経て節分までの三十日間は「寒の内」と言い、節分の後は立春を迎えいよいよ春になります。


小寒は芹が生え始め雉が鳴き水の温かさを感じるころ
一年を72の季節に分けた七十二候から、小寒の様子を見ていきましょう。


・初侯:芹乃栄(せりすなわちさかう)1月5~9日ごろ
・次侯:水泉動(しみずあたたかをふくむ)1月10~14日ごろ
・末侯:雉始雊(きじはじめてなく)1月15~19日ごろ


小寒は寒さの厳しい時期ではありますが、地中ではセリが生え始めたり凍った泉の水が溶け始めたりと、徐々に春へ向けてわずかに温かさが感じられるころです。ロウバイやヒイラギなどが咲くのもこの時期。

さらに、キジも春の繁殖期に向けてパートナーのメスを求めて鳴き始めます。


小寒の氷大寒に解く
小寒の寒さはことわざにも使われています。小寒は寒い時期ではありますが、小寒よりも1月21日ごろの大寒のほうが、気温が低いことが一般的。通常小寒に氷が張れば、大寒にはさらに氷が厚くなる傾向があります。

しかしときおり小寒よりも大寒のほうが温かく、小寒に張った氷が大寒で溶けてしまうことがあるのです。「小寒の氷大寒に解く」とは、小寒よりも大寒のほうが温かく氷が溶けてしまうことがある、という意味のことわざです。

小寒の時期は、ものごとは、常に思っている順序どおりにはならないという教訓を思い出すきっかけにできそうです。

小寒におすすめの過ごし方

1月初頭の小寒の時期におすすめの過ごし方をご紹介します。


寒中見舞いを出す
寒中見舞いとは、寒く雪深いなかで相手の健康を気づかうための季節の便りです。しかし、昨今では年賀状を出しそびれた場合に返信をするタイミングとしても活用されています。

寒中見舞いを出す時期は、松の内が明けて立春を迎えるまでの1月7日から2月4日まで。1月中の投函を目安にするには小寒の頃にしたためるのがおすすめです。


寒中見舞いを出すのは以下のような場合があります。

・自分が年賀状を出していない相手から年賀状を受け取った
・差出人から喪中ハガキを受け取った
・喪中とは知らずに喪中の人へ年賀状を送った
・自分が喪中の時に年賀状を受け取った


相手への気遣いや自分の近況の言葉を添えて手紙に添えましょう。


十日戎に出かける
戎(えびす)とは七福神の一人で漁業の神として知られる恵比寿様のこと。十日戎(とおかえびす)は、恵比寿様を祀るお祭りで、主に関西地方の神社で行われています。

9日は宵戎(よいえびす)、10日は本戎(ほんえびす)、11日は残り福として神事が行われ、商売繁昌を願う参詣者でにぎわいます。


ワカサギ釣りに行く
ワカサギは小寒のころに旬を迎えます。仕掛けや道具が必要なこともありますが、なかには手ぶらで釣りが楽しめる釣り小屋も。氷の上に穴を空けて糸を垂れるだけでなく、釣ったワカサギを食べるのも一興です。

小寒におすすめの食べ物

小寒に旬を迎える食材には、大根、せり、ぶりなどがあります。ここでは、小寒の時期に作ってみたいレシピを簡単にご紹介します。


七草がゆ
草粥は、毎年1月7日に食されることが多いメニュー。年末年始の飲食で疲れた胃を休める作用が見込めます。

七草がゆに入れるのは春の七草です。必ず7種入れることにこだわらず、手に入るものの2、3種類を用意するだけでも構いません。また、おかゆは炊飯器で作ることも可能。焼きもちを添えたりショウガでとろみをつけたりしてひと手間かけるとさらに食が進みます。


1. 七草を用意する:セリ・ナズナ・ゴギョウ(ハハコグサ)・ハコベラ(ハコベ)・ホトケノザ・スズナ(かぶ)・スズシロ(大根)
2. 七草を熱湯に軽くくぐらせてから水を切り、細かく刻む
3. 土鍋に洗って1時間ほど給水させた米と、米の5~7倍の水を入れ強火で沸騰させる
4. 沸騰したらとろ火(弱火)で30~40分に立たせないように注意しながら煮る。吹きこぼれそうになった場合は、ふたを少しずらして乗せる
5. おかゆが炊き上がったら塩少々と刻んだ七草を乗せる


たらとぶりのみぞれ鍋
みぞれとは大根おろしのこと。たっぷり入れてビタミンCをあわせて摂取しましょう。


1. 大根2/3本を大根おろしにする
2. タラ、ブリ、セリ、白菜、長ネギ、シイタケ、豆腐などを好みの量で用意して食べやすい大きさに切る
3. 鍋にだし4カップと醤油大さじ4・みりん大さじ2と1. 2.を入れて、火にかける
4. 煮立ったら軽く水気をきった大根おろしとすだちの輪切りを加え、ひと煮立ちさせる


ふぐのしゃぶしゃぶ
小寒のころのフグは脂がのっています。しゃぶしゃぶのあとは、白菜やニンジン、ネギ、春菊、しめじなど好みの野菜・きのこ類を入れた鍋や雑炊などを楽しめます。


1. 1リットルほどの水と多めの昆布を鍋に入れ、30分以上おきだしを作る
2. 薬味としてポン酢とモミジおろし、刻みネギを用意する
3. 1.の鍋を煮立て、10分ほど煮出して昆布を取り出す
4. フグを3. にさっとくぐらせてポン酢をつけて食べる

小寒とは春がもうすぐそこまで来ている時期

小寒は冬も後半にさしかかり、寒さは厳しいものの着々と春の芽吹きへ向けた準備が始まっている時期です。小寒の楽しみ方やおすすめのレシピを参考に充実した時間を過ごしてみてください。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/photoAC

 

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