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大寒とはどんな時期?おすすめの過ごし方とレシピ3選

大寒とはどんな時期?おすすめの過ごし方とレシピ3選

LIFE STYLE

冬の暦である大寒とは旧暦の正月を間近に控えた時期で、名前からも厳しい寒さが連想されます。実際はいつのどのような季節なのでしょうか。この記事では大寒の時期をはじめ、大寒の過ごし方や大寒におすすめのレシピをあわせてご紹介します。

大寒とはどんな時期か知ろう

大寒(だいかん)にあたる時期がどんな季節なのかをご紹介します。


大寒は冬の最後の季節
1年を24の季節にわけた二十四節気によると、冬には立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒と6つの季節があります。

大寒は、冬の最後の季節であり、1年で最も寒い時期という意味があります。毎年1月21日ごろが大寒ですが、年により若干変動があり2022は1月20日が大寒です。

また、大寒の最後の日である2月3日は節分です。翌日2月4日は旧暦の正月にあたる立春で、いよいよ春になります。


大寒は水が氷るものの「ふきの花」が咲き始める
1年を72の季節にわけた七十二候でみると、大寒は3つの季節にわけられます。大寒のころの様子をさらに詳しくみていきましょう。


・初侯:款冬華(ふきのはなさく)1月20日〜1月24日ごろ
・次侯:水沢腹堅(さわみずこおりつめる) 1月25日〜1月29日ごろ
・末侯:鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)1月30日〜2月3日ごろ


大寒のころは沢の水が凍り、厚く張りつめる時期。場所によっては氷柱ができて観光客が集まることがあります。しかし着々と春の準備は進んでおり、1月も終わりになるとたとえ雪が積もっていても地面ではフキノトウの花が咲き始めます。春から夏にかけて卵をたくさん産む鶏は、卵を産み始めるようになります。


小寒の氷大寒に解く
「小寒の氷大寒に解く」とは、「ものごとはいつも必ず順序どおりになるとは限らない」という意味のことわざです。

一般的に小寒(しょうかん)は1月5日〜1月19日ごろで、大寒は1月20日〜2月3日ごろの気候。一般的に小寒よりも大寒が寒いとされていますが、年によっては小寒に比べて大寒のほうが暖かいこともあります。

「小寒に氷っていた場所が、本来はより寒いはずの大寒に溶けてしまう」という自然の様子がたとえに使われているのです。

大寒におすすめの過ごし方

大寒のころの過ごし方には以下のようなものがおすすめです。


寒中見舞いを書く
寒さが厳しくなる小寒と最も寒さが厳しい大寒の合計30日間を「寒の内(かんのうち)」といいます。寒の内に書く手紙は「寒中見舞い」と呼ばれ、春が始まる立春の前日までには届くように送るのがマナー。2月4日の立春以後は「余寒見舞い(よかんみまい)」になります。


寒中見舞いは、以下の場合に送りましょう。
・寒い地域に住む方への安否を見舞う
・年賀状のお返しが遅くなった
・喪中で年賀状が出せなかった


寒中見舞いの書き方は、冒頭に「寒中の候」と入れたり最後を「寒中の折 くれぐれもご自愛くださいませ」と締めたりします。


寒仕込みを行う
寒さが厳しい大寒のころは、空気中の雑菌の活動が比較的抑えられていて食品を仕込むのに最適な時期と言われています。酒やしょうゆなども寒仕込みが行われる商品もあるのです。

味噌を仕込むのは、おいしいとされる「寒の水(かんのみず)」と前年に収穫した大豆を使ってこの時期に行うのがおすすめです。


寒げいこを行う
寒さで身を清める禊(みそぎ)の意味から、「寒の内に始めた習いごとは上達する」と言われることも。武道や三味線、長唄など伝統芸能では特に厳しい寒さに耐えて行う練習が美徳とされています。

習いごとや始めたいと思いつつも、なかなかスタートできなかったことに集中的に取り組んでみるのはいかがでしょうか。

大寒におすすめのレシピ3選

大寒のころの旬の食材は、カキや冬野菜、ブロッコリーなどです。ここでは大寒においしい食材を生かしたレシピをご紹介します。


カキとしょうがの混ぜご飯
ごはんにカキの旨みがしみこみ、青ねぎとゆずで香りよく仕上げたご飯です。


1. フライパンにサラダ油と千切りしょうがを入れて火にかける。香りが立ってきたら生ガキを焼く
2. カキが膨らんできたら砂糖小さじ1、酒大さじ1、しょうゆ小さじ2を加えて味を絡める
3. カキに火が通り少し煮詰まったら火を止めて温かいご飯を加えて混ぜる
4. 盛り付けて、小口切りにした青ねぎや千切りにしたゆずの皮で彩りをつける


冬野菜のかす汁
野菜の甘味が引き立つ温まる一品。味噌やこしょう、青ネギ、七味、ゆずなど好みの味を添えて楽しむのもおすすめです。


1. 大根、白菜など好みの野菜を食べやすい大きさに切る
2. 下ゆでをしたこんにゃくと熱湯をかけて油抜きをした油揚げを食べやすい大きさに切る
3. 鍋にだし汁を入れて、1.2.を加えて煮る
4. 鍋から汁を少し取り、酒粕加えてをふやかしておく
5. 具材に火が通ったら4.を加えてしょうゆと味噌で味を調える


ブロッコリーとトマトの和え物
ブロッコリーとトマトは、しょうゆで和えることで和風のおかずになります。ブロッコリーが温かいうちに味付けをすると味がしみこみやすいです。


1. ブロッコリーは房にわけて塩を少々加えた熱湯でゆでる
2. ミニトマトはヘタを取り、さっと熱湯にくぐらせて皮をむく
3. ボウルにブロッコリー・ミニトマトを入れてしょうゆを大さじ1と一緒に和える
4. 盛り付けてかつお節を乗せる

大寒のころは寒さが厳しくても春間近!

大寒は、暦の上では最も寒さが厳しいとされていますが、実際は春に向けて木々の芽が少しずつ育ち芽吹きの準備が始まっています。寒さを活かした活動がおすすめの時期ですが、少しずつ春への期待が高まります。

大寒の時期におすすめの過ごし方やレシピを参考にして、本格的な春までの季節を楽しんでください。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/photoAC

 

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