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立春とはどんな時期?おすすめの過ごし方とレシピ3選

立春とはどんな時期?おすすめの過ごし方とレシピ3選

LIFE STYLE

立春は毎年2月4日ごろにある時期ですが、具体的にはどんな季節なのでしょうか?この記事では立春のころの天気や季節の様子などの概要をはじめ、おすすめの過ごし方やレシピをご紹介します。

立春とは春が始まる時期

まず立春の概要をみていきましょう。


立春は春の最初の季節
立春は1年を24にわけた二十四節気で春の最初に訪れる時期で、2月4日ごろが立春です。突然暖かくなることはありませんが、いよいよ春がはじまります。

また、立春の前日である2月3日は、節分の儀式を行います。節分では豆まきで鬼を追い払い恵方巻きを食べることも。新年を迎える前に、病気や災害を引き起こす原因を「鬼」とみなして邪気を払っているのです。

節分では、穀類に霊力が宿ると考えられていたことから、米を投げる地域があります。また、豆を投げる理由として「魔を滅する」という意味で豆に「魔滅」の語呂をあてたとする考え方もあります。


春風に乗り寒さがやわらぐ時期
立春のころの自然の様子を、1年を72にわけた七十二候でご紹介します。


・初侯:東風解凍(はるかぜこおりをとく)2月4日〜2月8日ごろ
・次侯:黄鶯睍睆(うぐいすなく)2月9日〜2月13日ごろ
・末侯:魚上氷(うおこおりをいずる)2月14日〜2月18日ごろ


立春のころの寒さを「春寒(はるさむ)」「春浅し(はるあさし)」とも言います。寒さが少し和らぎ春風が氷を溶かし始める時期。湖や川の氷が溶ければ、魚が泳ぐ様子が見えたり魚が跳ね上がったりする様子が見えるかもしれません。

また、ウグイスが鳴き始める時期は立春ごろとも言われています。その年に初めてウグイスが鳴く声は「初音(はつね)」です。


旧正月や春分との違い
立春や春分など春のつく季節はいくつかありますが、それぞれで意味が異なります。

立春は旧正月の1月1日と日づけが重なることが多く、同じ日だと考えられることもありますが、厳密には異なります。

二十四節気名では、立春が春の始まりで大寒が冬の終わりでした。一方、旧暦は太陰太陽暦をもとに計算されて日づけが決められています。立春と旧正月は考え方が違うため、立春の日付が必ず2月4日になるわけではありません。

また、立春と春分はどちらも春に含まれる二十四節気です。立春が春の最初で2月4日ごろなのに対して、春分は春の4番目にくる二十四節気で、毎年3月21日ごろ。約1か月半、時期が異なるのです。

立春におすすめの過ごし方

立春のころのおすすめの過ごし方をご紹介します。


縁起がよいものを口にする
立春は1年の始まりのため、その1年の無事を祈願して縁起がよいものを口にして厄除けをしましょう。おすすめはお酒や豆腐、生菓子、大福、若水など。若水とは立春の朝にくむ水のことで、現在では立春の日に初めて飲む水です。

日本ではもともと「一年の計は元旦にあり」のように物事の最初を大切にする考え方があります。立春の朝に水を飲む場合はこれから先一年のことを考えてみるとよいかもしれません。


野に咲く花を楽しむ
立春になったら、春の芽吹き体感してみましょう。福寿草や梅、雛菊、クロッカス、ネコヤナギなど多くの花々が咲き始めます。一つひとつの花を眺めるのも素敵ですが、毎年出かけていると時期や様子の違いがわかり違った楽しみ方もできます。


余寒見舞いを出す
2月になっても残る寒さを「余寒(よかん)」と言います。
立春を過ぎてから、手紙を送る場合には「余寒見舞い」を出しましょう。

余寒見舞いは、立春を過ぎても寒さが続く時期や寒さの厳しい地域に住む方に送る手紙。「余寒お見舞い申し上げます」などひとことを添えて、相手の健康を心配しつつ自分の近況を知らせます。

立春におすすめのレシピ3選

立春のころの旬の食材を活かしたレシピをご紹介します。


あさりとエンドウ豆の炊き込みごはん
スナップエンドウの鮮やかな緑が彩りよく、あさりのうま味とスナップエンドウの歯ごたえと甘みが味わえるごはんです。

1. 小鍋にあさり、酒を入れてふたをしてから火にかけ、あさりの口が開いたら火を止める
2. 粗熱がとれたらあさりの蒸し汁とあさりに分けて、実と殻を分ける
3. フライパンにサラダ油を入れて熱し、半分に切ったスナップエンドウを炒める
4. スナップエンドウに火が通ったら、あさり、薄口しょうゆ、あさりの蒸し汁(小さじ1)を加えて味を絡める
5. 温かいごはんに4.を混ぜ合わせてごま塩をふる


白魚の卵とじ
旬の白魚の食感を活かすため、あまり火を入れ過ぎないのがおいしく食べるコツです。

1. 鍋にだし汁・醤油・酒・塩を入れて火にかける
2. 沸騰したら白魚を入れて軽くひと煮立ちさせる
3. 溶いた卵をまわし入れて三つ葉を散らす


菜の花と豚肉のにんにくバター炒め
ほろ苦い菜の花とうま味たっぷりの豚を風味よく炒めたレシピです。

1. 豚バラ肉を広げて両面に塩をふって、冷蔵庫に1時間以上おく。できた塩豚肉を3cmの長さに切る
2. 菜の花は半分に切り、穂先と茎に分ける
3. 鍋にバターとにんにくを入れて強めの中火にかけ、菜の花の茎と塩少々を加えてバターを全体になじませる
4. 菜の花の穂先を加えて同様に炒める
5. 1.を広げながら菜の花の上に乗せてふたをする
6. ときおり混ぜながら中火で蒸し炒めにして、最後にこしょうをふり混ぜ合わせる

立春は春の始まり!暖かさを探してみよう

2月はまだ寒い日も多いですが、立春を迎えるころからは花が咲き始めたり氷が溶け始めたりといよいよ春の気配が漂ってきます。また、立春は旧正月の時期。今後の1年について考えるきっかけにしてはいかがでしょうか。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/photoAC

 

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