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マインドフルネスにデメリットはある?対処法とマインドフルネスの実施方法

マインドフルネスにデメリットはある?対処法とマインドフルネスの実施方法

LIFE STYLE

最近になってさまざまな場面で目・耳にするようになったマインドフルネスという言葉。個人で取り入れるだけでなく、企業の研修としてビジネスの場にも取り入れられています。多くのメリットをもたらすといわれるマインドフルネスですが、デメリットはないのでしょうか。この記事では、マインドフルネスのデメリットについてご紹介します。

マインドフルネスとは?

マインドフルネスとは、「今この瞬間」を生きるための心と脳の整え方。心を無にして、ただ今起きていることをありのままに受け入れようというものです。

私たちは、生まれてから今日までに経験したこと、周りの意見などから考え方の癖をもっています。この癖によってものごとの良し悪しを判断してしまったり、落ち込んだりすることも少なくありません。また、ものごとを偏った目でみて判断しストレスを感じることもあります。

マインドフルネスを用いることでそういったストレスを軽減し、脳の疲れを軽減させ、幸福感を高めて集中力や想像力をアップすることができるといわれています。

マインドフルネスのデメリットと対処法

うまく用いれば、多くのメリットを得られるマインドフルネスですが、場合によっては次のようなデメリットもあるといわれています。


・実施するたびに不安が増大してしまう
・期待し過ぎて禅病になったり魔境に入ったりする
・マインドフルネスへ依存してしまう
・継続が難しく自己肯定感を下げてしまう
・こだわるあまりリラックスできない


デメリットに対する対処法とあわせて解説していきましょう。


実施するたびに不安が増大してしまう
1つ目のデメリットは、悩みや不安を解消するために行うマインドフルネスによって、不安が増大してしまう可能性がある点です。

ありのままを受け入れ、今に集中するために行うマインドフルネス。しかし、人によっては自分の核心に触れて悩みをより大きくしてしまったり、過去と現在を照らし合わせて自信をなくしてしまったりすることもあるようです。

また、慣れてくるとマインドフルネスを行うことが気持ちよくなってきます。つらい現実から逃れるためにマインドフルネスを利用してしまい、不安を増大させてしまう人も見受けられます。

悪循環に陥らないために「不安になるのは当たり前だ」ということを覚えておいてください。そして、不安が大きい場合はマインドフルネスを一旦ストップしましょう。


期待し過ぎて禅病になったり魔境に入ったりする
禅病・魔境とは、瞑想状態で幻覚や幻聴を見る、被害妄想が大きくなる、耳鳴りがするといった不調があらわれること。

マインドフルネスを長時間行っている人、効果を期待しすぎている人、スピリチュアルを信じすぎている人などが、禅病になったり魔境に入ったりしやすいようです。

自律神経失調症のような症状があらわれたら、マインドフルネスをしばらく中止するようにしましょう。


マインドフルネスへ依存してしまう
最初は心を整えるためにマインドフルネスを活用していたはずが、いつの間にか次のような依存に変わることもあります。


・マインドフルネスを利用すれば不安が取り除ける
・「心を整えるためにマインドフルネスをやらないと」と不安になる
・マインドフルネスがないと不安


すると、余計にストレスを感じたり、自分の殻に閉じこもるようになったりしてしまいます。

マインドフルネスに依存しないために、1日15分くらいの短時間で気軽に実施することを心がけるようにしましょう。


継続が難しく自己肯定感を下げてしまう
「毎日マインドフルネスを取り入れよう」と決めたものの、何らかの事情で継続できないこともあります。すると、「今日もできなかった…」「毎日やると決めたのに」などとストレスを感じたり、自己肯定感を下げてしまったりすることも。

何事も、継続することは難しいものです。マインドフルネスを行うこと自体を目的とせず、義務感にならないように続けていきましょう。


こだわるあまりリラックスできない
「マインドフルネスを上手にやろう」「余計な考えを排除して今に集中しよう」などとこだわると、リラックスできなくなってしまうことも少なくありません。

リラックスするために行っているマインドフルネスなのに、集中しようとして逆に気が散ったり力が入ったりということにならないよう、心地よさを意識して気楽に実施しましょう。

マインドフルネスのやり方

「マインドフルネス=瞑想」と考えている人もいるかもしれませんが、実はマインドフルネスには多くの種類があります。

ここでは、比較的実施しやすい「呼吸瞑想」のやり方をご紹介します。


【呼吸瞑想のやり方】
・姿勢を正して座る
・力を抜いてリラックスし、目を閉じる(薄く閉じるでもOK)
・自然なペースで呼吸する
・意識を呼吸に向けて集中する


特に難しいことはありません。朝起きたとき、行動や意識を切り替えたいときなどに取り入れてみましょう。

できればリラックスできる場所で行うようにし、頭に浮かぶ考えなどに判断を加えず、今の状況をありのまま受け入れることを意識してみてください。

マインドフルネスのデメリットや対処法を知り、上手に取り入れよう

個人が日常生活に取り入れたり、企業の研修として用いられたりするマインドフルネス。脳のストレスを取り除いてリラックスできる、心を調えられる、パフォーマンスの向上が期待できるなど多くのメリットがあります。

しかしマインドフルネスにはデメリットも存在しています。マインドフルネスを上手に取り入れるために、どのようなデメリットがあり、どう対処したらよいのかを知っておきましょう。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/Pixabay

 

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