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こどもの日とはどんな日?行事食や子連れOKの無料レジャー施設3選

こどもの日とはどんな日?行事食や子連れOKの無料レジャー施設3選

LIFE STYLE

こどもの日とは、どのような祝日なのでしょうか?この記事では、世界のこどもの日や子どもの日に行われることの意味、親子でこどもの日を楽しむための施設をピックアップしてご紹介します。

こどもの日は5月5日の祝日

こどもの日とは、どのような祝日なのかについて見ていきましょう。


こどもの日の目的
祝日法によると、こどもの日は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。」という目的で定められた祝日です。実は子どものことだけではなく、母に感謝することまで含まれているのです。

また、こどもの日は「男の子が元気に育つようにと願いを込める日」と思われていることもありますが、女の子に対しても男の子と同様に人格を重んじて、幸福をはかる日だといえます。


こどもの日が始まった背景
歴史的に5月5日は「端午の節句」の日。端午の節句とこどもの日は同じ日に重なっているのです。

こどもの日が「男の子のための祝日」と思われがちなのは、端午の節句の影響が大きいかもしれません。


日本では、古くから季節の変わり目を節句として以下の五節句が祝われてきました。
・人日(じんじつ):正月7日
・上巳(じょうし):3月3日
・端午(たんご ):5月5日
・七夕(しちせき):7月7日
・重陽(ちょうよう):9月9日


こどもの日を決める際、候補日がいくつか挙げられていたものの、もともと五節句として親しまれてきた日を祝日とする案が取り上げられ、5月5日が選ばれました。

こどもの日は、3月にある桃の節句(ひな祭り)と対応する日のように捉えられることが多く見られます。しかし桃の節句と関連が深いのは端午の節句のほうなのです。


国際こどもの日は6月1日
こどもの日は世界中にあり、毎年6月1日や11月20日に定められています。

1925年6月1日に「国際こどもの日」が子供の福祉世界会議で定められました。また1954年に「世界子どもの日」が国連総会で決定。1959年11月20日には「子どもの権利宣言」が行われたのです。また、30年後の1989年の11月20日には、国際的な条約である「子どもの権利条約」が制定されています。

子どもは戦争や貧困などで人権が侵されやすいため、子どもが生きるために人権が尊重されるよう宣言が行われました。

このような背景から日本のように子どもの日を5月に祝うのは珍しいことだといえます。

こどもの日に行うこと

現代では、端午の日とこどもの日は大きく区別されず子どもの日として祝われています。こどもの日の慣習について概要や意味について見ていきましょう。


こいのぼりをあげる
コイは、流れが強い川でも元気に泳ぎ、滝をさかのぼるほどの力強さがあります。コイは滝を登ると竜になるという「登竜門」の伝説が中国から日本に伝わり、日本でも立身出世の象徴となったのです。

こいのぼりは、このような理由から子どもの成長を願った縁起物としてあげるようになったのです。


五月人形を飾る
鎧や兜は、戦争で身を守るために欠かせないもの。そこで男の子を病気や事故などの禍から守ってくれるようにとの願いを込めて飾られるようになりました。

こどもの日には男の子が鎧を着けて武者姿になったり兜をかぶったりすることもありますが、子どもを戦地へ送るような意味はなく、五月人形を飾るのと同様に健やかな成長が祝われています。


柏餅・ちまき・タケノコを食べる
・柏餅
柏の葉は新芽が出てくるまで落ちない植物。かしわもちを食べることで家族の繁栄が願われています。


・ちまき
ちまきとは、茅(ちがや)という植物の葉でおこわを三角になるようにくるんだ食べ物です。最近は笹の葉が使われることもありますが、茅は邪気をはらうと考えられていて、魔除けの風習として使われています。


・タケノコ
こどもの日のころに旬を迎える食材で、男の子が竹のようにまっすぐ育つことが願われています。


ショウブ湯に入る
ショウブ(菖蒲)は、「勝負」「尚武(武事・軍事を尊ぶこと)」を想起させる言葉。

実際にショウブには血行促進、保湿効果などの薬効があります。ショウブの香りが邪気を払うといわれ、子どもの健康を願い菖蒲湯に入るようになりました。

こどもの日に家族で楽しめる施設3選

こどもの日には、子どもが無料または格安で利用できるように特別開放している施設が多く見られます。ここではいくつかピックアップしてご紹介いたします。


日本科学未来館
国立の科学館で常設展、特別展、実験教室など親子で楽しめる豊富な展示が魅力。こどもの日の場合、常設展は18歳以下の子どもが無料で利用できます。

また、プラネタリウムの上映も可能なドームシアターでは、全天を見渡せる立体視映像で科学や宇宙を身近に感じることが可能です。

保護者と子どもが一緒に楽しめる「“おや?”っこひろば」は、整理券を用いた入れ替え制。いたるところに、遊びながら「おや?」と感じるような仕掛けがあり、子供の興味や探求心を刺激します。


あらかわ遊園
2022年4月にリニューアルオープンしたあらかわ遊園。都内唯一の区立遊園地としてメリーゴーランドや観覧車などの魅力はそのままに、屋外ではちびっこ広場のふわふわドーム、室内あそび場のわくわくハウスではメイン遊具のリヴァーブリッジなどさまざまな遊具があります。

さらにアルパカやポニー、フクロウなど多くの動物に出会えます。展望広場のベンチやあずまやでのんびり過ごしたり、夜間開園時に実施されるライトアップなどのイルミネーションを楽しんだりと思いおもいの過ごし方でのんびりできます。移動には、都電「あらかわ遊園号」の利用がおすすめです。


都立動物園・都立庭園
こどもの日は都立動物園や庭園が無料開放されています。東京都の場合は、以下の施設が無料開放されています。展示が楽しめるのはもちろん、天気が良ければ外でピクニックも可能です。


こどもの日に無料開放される施設の一例
・恩賜上野動物園
・多摩動物公園
・井の頭自然文化園
・神代植物公園
・葛西臨海水族園
・夢の島熱帯植物館

こどもの日には子どもと思いっきり楽しもう

こどもの日はこどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかること、母に感謝することなどを目的に定められた祝日です。日本では端午の節句とこどもの日が一緒になっており、子どもが健やかに成長することをさまざまな形で願いを込めます。子どもの日には公共施設などが無料や格安で利用できることが多いため、ぜひ出かけてみましょう。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/photoAC

 

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