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神社の参拝方法を解説!お参り前にチェックしておきたい参拝マナー

神社の参拝方法を解説!お参り前にチェックしておきたい参拝マナー

LIFE STYLE

日常的なお参りはもちろん、初詣や成人式、結婚式やお宮参りなど、節目のタイミングで足を運ぶことも多い神社。マナーを守って美しくお参りしたいと思いませんか。今回は、神社の参拝方法や参拝マナーをご紹介します。お寺の参拝方法にも触れますので、参拝時の参考にしてください。

神社の参拝方法とは?知っておきたい参拝の流れと作法

日本の文化を色濃く残し、神聖な空気に満ち溢れた神社。神道という宗教の施設で、初詣やお宮参り、結婚式など、さまざまな場面で足を運んだことがある人もいるのではないでしょうか。

神社の参拝の流れは次のようになっています。


(1)鳥居をくぐる前に一礼
(2)中心を避けて参道を歩く
(3)手水舎で手や口を清める
(4)二礼二拍手一礼


作法に触れながら、参拝のポイントをお伝えします。


鳥居をくぐる前に一礼
鳥居は、神様を祀る神域と、人の住む場所を分けるもの。鳥居は神社の入り口・玄関となります。目上の人の家を訪れたときのように、心を落ち着けて一礼してから鳥居をくぐりましょう。


中心を避けて参道を歩く
参道の中心は、神様が歩く道「正中(せいちゅう)」と言われています。歩く際は中心を避け、左右どちらかに寄るようにしましょう。神社によっては、拝殿に向かう道と拝殿を後にする道が決められている場合もあります。その際は、参拝する神社のルールを守るようにしてください。


手水舎で手や口を清める
手水は、心身を清めるために行います。


【手水の手順】
・右手でひしゃくを取る
・水をくみ上げ、左手にかける
・ひしゃくを左手に持ち替え、右手を洗う
・ひしゃくを再び右手に持ち替えて、左手に水を受け、口をすすぐ
・ひしゃくを立てて柄の部分に水を流す
・ひしゃくを伏せて置く


二礼二拍手一礼
拝殿に着いたら、鈴があれば鳴らして祓い清めます。お賽銭箱にお金を入れ、二礼二拍手一礼でお参りしましょう。


【二礼二拍手一礼の手順】
・拝殿の前で姿勢を正し2回お辞儀をする
・手を合わせて2回打ち鳴らす
・手を合わせて祈る
・姿勢を正して1回お辞儀をする


ただし、出雲大社でのお参り方法は「二礼四拍手一礼」であるなど、神社によって異なる場合があります。拝殿にお参り方法が記載されている場合は、そちらを参考にお参りしてください。


鳥居を出る際も一礼
参拝を終えて鳥居をくぐった後は、振り返って体の向きを変え、一礼して立ち去りましょう。

神社の参拝作法とともに知っておきたいマナー

神社を訪れる人の想いはさまざま。周りの人が気持ちよくお参りするために、マナーをおさえておきましょう。


神社参拝時の服装
服装は、その人の人となりや心を表すと言われて。「神社には○○を着ていかなければならない」といった明確な決まりはありませんが、露出が多い服装は避けたほうがよいでしょう。目上の人に会う場面をイメージして服装を選ぶのがベターです。


お賽銭は「気持ち」
お賽銭の金額にも明確な決まりはなく、金額が大きいほど願いが叶いやすいということもありません。お参りする人の気持ちとして金額を決めましょう。また、お賽銭を投げ入れることでお祓いになるとも言われています。その際も、丁寧な所作を心がけるようにしてください。


おみくじやお守りなどは参拝後
神社の参拝では、おみくじやお守りの授与などを楽しみにしている人も多いです。しかし、まずは神様へのご挨拶が先。拝殿への参拝を済ませてから、おみくじを引いたり、お守りを授かったりしましょう。


参拝時間は神社による
○時~○時までと決められていたり、24時間参拝できたりするなど、神社によって参拝時間は異なります。おみくじやお守りの授与は社務所に人がいる時間内に限られることもあるため、できれば日中、明るいうちにお参りするようにしましょう。

お寺の基本的な参拝方法

お寺は、世界の三大宗教のひとつである仏教を信仰する僧侶が、学び、修行する施設です。本尊を拝みに足を運んだり、葬儀やお墓参り、観光で訪れたりする人も少なくありません。

お寺の参拝の流れは次のようになっています。


(1)山門で一礼
(2)手水舎で手や口を清める
(3)常香炉で心身を清める
(4)本尊で一礼して手を合わせる


神社とは違った厳かな雰囲気を感じられるお寺の参拝方法も、詳しく見てみましょう。


山門で一礼
山門は、仏様の敷地への入り口です。ご挨拶をするつもりで手を合わせ、一礼してからくぐりましょう。


手水舎で手や口を清める
手水舎で、手と口を清めます。手順は、神社と変わりません。


【手水の手順】
・右手でひしゃくを取る
・水をくみ上げ、左手にかける
・ひしゃくを左手に持ち替え、右手を洗う
・ひしゃくを再び右手に持ち替えて、左手に水を受け、口をすすぐ
・ひしゃくを立てて柄の部分に水を流す
・ひしゃくを伏せて置く


常香炉で心身を清める
本堂へ向かう途中に、常香炉(香閣)が置かれている場合があります。立ち上る煙を体に浴びて清めましょう。体の痛いところや悪いところに煙をつけるとよいとも言われています。


本尊で一礼して手を合わせる
本堂へたどり着いたら本尊に向かい、一礼して手を合わせます。ここでは、神社のように手を打ち鳴らすことは控えましょう。

ただし、お寺の参拝方法は宗派によって異なる場合があります。ここでご紹介した参拝方法は、参考として覚えておいてください。

神社の参拝方法を知り、心を落ち着けてお参りを

神社もお寺も、何とも言えない雰囲気を持った神聖な場所であり、日本の伝統と文化を現代に伝えてくれる場所でもあります。基本的な参拝方法やマナーを知り、正しくお参りするようにしましょう。

心を込めてお参りする姿は美しいものです。心を落ち着けて、気軽に足を運んでみてください。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/Pixabay

 

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