三陽商会のファッションウェブマガジン

SPFとは何?PAとの違いは?日焼け止めの選び方をレクチャー

SPFとは何?PAとの違いは?日焼け止めの選び方をレクチャー

LIFE STYLE

ドラッグストアやスーパー、インターネット通販を見ていると、沢山の種類の日焼け止めが目に入ります。しかし、「どの日焼け止めを選んでいいか分からない」という人も多いのではないでしょうか。日焼け止めを選ぶ際には、SPFとPAが何を示すかを正しく理解し、使用シーンを想定して選ぶことが大切です。そこでこの記事では、SPFとPAの基礎知識と、日焼け止めの選び方を解説します。

SPFとPAの基礎知識

日焼け止めや化粧下地には、SPFとPAの表示がされています。それぞれ、一体何を示しているのか、分かりやすく説明します。


SPFとは何?
SPFとは「Sun Protection Factor(サンプロテクションファクター)」の略称で、どれくらいサンバーンを防止できるかを示しています。

私たちの肌は、紫外線を浴びると、急性の炎症(サンバーン)を起こします。サンバーンの原因は主にUVBと呼ばれる中波長紫外線です。サンバーンを防ぎたいなら、その原因であるUVBを防ぐことが大切になってきます。

SPFの横には、SPF30やSPF50など、数字が書かれています。この数字が大きければ大きいほど、UVBの防止効果が大きくなっています。SPF51以上のものは、SPF50+と書かれています。


PAとは何?
PAとは「Protection grade of UVA(プロテクショングレイドオブUVA)」の略称で、シミやシワの発生に大きく関わるUVA(長波長紫外線)の防止効果の程度を表しています。

防止効果の程度は「+」「++」「+++」「++++」の4種類で表します。+の数が多ければ多い程、UVAの防止効果は高くなります。

日焼け止めの選び方

日焼け止めは、シーン別に選ぶと失敗しづらいです。ここでは、シーン別におすすめの日焼け止めと選ぶ際の注意点をご紹介します。


シーン別!日焼け止めの選び方
シーンごとに適した日焼け止めをまとめました。自身の生活パターンに合わせた日焼け止めを選んでみて下さい。

・散歩、買い物などの日常生活:SPF10〜20、PA++
・屋外での軽いスポーツ、レジャー:SPF30以上、PA+++
・真夏の外出や海など:SPF50以上、PA++++


日焼け止めを選ぶ際の注意点
日焼け止めを選ぶときに、「シーンによって異なる日焼け止めを使い分けるのは面倒。とりあえず、一番数値が高くて強い日焼け止めを選んでおこう」と考える人もいるでしょう。しかし、それはNGです。

乾燥肌や敏感肌の人が数値だけを見て日焼け止めを選んでしまうと、肌への負担となり、肌トラブルの原因になってしまう可能性もあります。肌が弱い人が日常生活に使用するなら、数値の大きさよりも、低刺激処方といった肌へのやさしさを重視して選ぶのがおすすめです。

タイプ別!おすすめ日焼け止めを紹介

日焼け止めには、さまざまなタイプのものがあります。商品によって使い心地や手軽さが異なるので、自身の生活パターンや使用シーンに合わせて選びましょう。


乳液タイプ
乳液タイプの日焼け止めは、肌を保湿しながら紫外線を防止してくれます。一般的な日焼け止めでは、肌が乾燥してしまったり、キシキシしてしまったりする人は、乳液タイプの日焼け止めを選ぶと良いでしょう。

化粧下地にもなるタイプのものを選べば、朝のメイク時間を短縮することができるので、忙しいママや働く女性にもおすすめです。スタンダードな白色のものも多いですが、最近はラベンダーカラーやピンクといった、肌色のコントロール機能を持つ商品もあります。顔色をパッと明るくしたり、透明感やツヤ感を与えてくれたりするので、美肌だけでなくメイクアップ効果が欲しい人は要チェックです。

匂いが気になる人は無香料のものを、リラックス効果が欲しい人は香り付きのものを選ぶと良いでしょう。


スプレータイプ
日焼け止めには、スプレータイプもあります。商品によっては、ボディだけでなく、顔に使うこともできます。メイクをしていると、なかなか日焼け止めを塗り直すことができませんが、日焼け止めスプレーなら、メイクの上から使えるので大変便利です。カバンの中や、会社のロッカーに1本常備しておき、メイク直し感覚で使うと良いでしょう。

また、髪の毛にも使えるタイプのものを選べば、紫外線によるカラーの退色などを防ぐことができます。

ミスト状に紫外線カット剤が噴射されるので、普通の日焼け止めのベタベタした感触が苦手な人にもおすすめです。


スティックタイプ
日焼け止めを塗るときに、手が汚れてしまうのが気になる人は、スティックタイプの日焼け止めを検討してみてください。スティックタイプなら片手でサッと全身に塗れ、手がベタベタになることもありません。

耐水性が高いので汗や水には強いですが、落としにくいのが欠点です。石鹸やボディーソープで落ちるものを選ぶと毎日のオフが楽でしょう。

自分に合った日焼け止めを選ぼう

日焼け止めを選ぶ際には、自身の生活シーンや肌に適したものを選ぶのが大切です。炎天下の海といったシーンではSPF値とPA値が大きいものを選ぶのが正解ですが、日常生活ならSPF値とPA値よりも、肌へのやさしさを重視して決めても構いません。日焼け止めには、乳液タイプやスプレータイプなどさまざまなタイプのものがあります。自身にとって便利なタイプの日焼け止めを選びましょう。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/Pixabay

 

PAGE TOP