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百合の花言葉は何?色別の花言葉やおすすめ贈りものシーンを解説

百合の花言葉は何?色別の花言葉やおすすめ贈りものシーンを解説

LIFE STYLE

百合は品種だけでなく花言葉も多い植物です。身近な植物ではあるものの、どのような種類があり何故身近に感じるのかまでは意識していないかもしれません。この記事では百合の品種や花言葉、おすすめの贈り物シーンなど百合について詳しくご紹介します。

百合について知ろう

百合は、優美な姿から花束やアレンジメントなどさまざまシーンで親しまれている花です。ここでは改めて百合の種類や魅力についてご紹介します。


百合の特徴と種類
百合の種類や交配種の分類についてご紹介します。


・カサブランカ
純白で大きな花が咲く品種で、百合の代表的な品種のひとつです。
別名「百合の女王」と言われることもあります。カサブランカには「威厳・高貴・純潔」という単体の花言葉があります。


・ヤマユリ
白くて褐色の斑点があるのが特徴の百合で、山地に自生する日本原産の百合です。球根が食べられることから「料理百合」とも呼ばれることもあります。花言葉は「飾らぬ美・飾らない愛」などです。

・テッポウユリ
ラッパのような形の白い花色の百合で、屋久島から沖縄諸島に自生しています。花束などに使われることが多く、「純潔・甘美・威厳」の花言葉があります。


・カノコユリ
九州や四国に自生していて、花弁が大きく反って下を向いている品種です。花色は濃紅やピンクなどが多く、鹿の子模様に似た赤オレンジやピンクなどの斑点があるのが特徴です。花言葉には「慈悲深さ・上品」があります。


・スカシユリ
中部地方より北の海岸砂礫地や崖などに自生している品種です。花色はオレンジや赤などで、花びらの付け根が細くなり花が透けて見えるようだと名づけられたとされています。花言葉は「注目を浴びる・飾らぬ美」です。

また、百合は交配が盛んで、品種として登録されているものだけでも100種類以上あります。園芸用として生まれた品種は、以下のように分類されています。


・オリエンタル系:カノコユリやヤマユリをもとに交配した品種群
・アジアティック系:スカシユリをもとに交配した品種群
・ロンギフローラム系:テッポウユリや台湾原産でテッポウユリに似たタカサゴユリをもとに交配した品種群


百合の咲く時期
百合は、自生の場合5~8月に花が咲く品種が多いため、6月の全日、7月24日などの誕生花とされています。

もともとは北半球の温帯域で、風通しがよく日の差す場所を好みます。近年では、品種改良や栽培方法の確立により、一年中花の入手が可能です。


百合は美の象徴
百合を含むことわざに「立てば芍薬(しゃくやく)座れば牡丹(ぼたん)歩く姿は百合の花」があります。これは、美しい女性の姿や立ち居振る舞いを花で例えたものです。解釈は諸説あるものの、百合を含むそれぞれの花の美しさが表現されています。


・芍薬:茎の先に花を咲かせることから立っている女性の形容
・牡丹:横向きの枝に花を咲かせることから座っている女性の形容
・百合:風に揺れる様子が美しく歩く女性の形容


もしくは、芍薬は立って、牡丹は座って、百合は歩きながら見ると最も美しいとされる解釈もあります。


百合は食べることもある
オニユリやヤマユリなどの球根は食用が可能で、「百合根」と呼ばれています。栽培する場合、植えつけてから収穫まで約3年を必要とし、大変手間がかかる食材です。茶碗蒸しやホイル焼き、素揚げなどでホクホク感を楽しみながら食べられます。

百合根は、カリウムが豊富で血圧を下げる効果があります。また動脈硬化や糖尿病予防、整腸作用の効果も期待されているのです。

百合の花言葉と由来

先にご紹介したとおり、一部の百合には個別の花言葉があります。ここでは代表的な百合の花言葉をご紹介します。


純潔・無垢
百合は純潔の花として扱われてきた花です。キリスト教では聖母マリアの象徴とされ、旧約聖書にも乙女を百合の花に例えた詩が登場しています。


威厳
「威厳」は、百合の花の様子が堂々かつ厳かな印象を与えることが由来です。ヴェルサイユ宮殿やルイ15世などで知られるフランスのブルボン王朝では、百合の花を紋章に用いています。

百合には、王家にちなんで「自尊心、誇り、高慢、栄華、偉大」という意味の花言葉もあります。


百合の色違いによる花言葉
百合には色ごとに花言葉があります。一部をピックアップしてご紹介します。


・赤・ピンク:虚栄心
・黄:偽り、陽気
・オレンジ:華麗、愉快、軽率
・黒:恋、呪い


黒百合は美しい花ですが、少し怖い花言葉もあります。

百合がおすすめの贈り物シーン

百合は花束やアレンジメントフラワー、スタンド花で使われることが多く見られます。おすすめの贈り物シーンをご紹介します。


結婚祝い
百合には「純粋、無垢」という花言葉があるため、ブライダルにぴったりのお花です。特にカサブランカのように大輪の花は、ウェディングドレスのブーケとして持っていても見劣りしません。


誕生日祝い
百合は上品で華やかな印象があるため、性別を問わず好まれます。小ぶりな百合を花束やアレンジメントに用いれば堅苦しくなり過ぎないカジュアルな贈りものが可能です。長寿祝いを兼ねる場合には、カサブランカのように大きな百合もおすすめです。


開店祝い・開業祝い
ビジネスシーンで花を贈る場合には、胡蝶蘭が選ばれることがあります。しかし、百合も華やかでよい花言葉が想起されるため、ビジネスシーンで贈る花としても喜ばれます。アレンジメントや花束に限らず、スタンド花に使うことも可能です。


百合を贈る際の注意点
百合の「純潔・無垢・威厳」という花言葉はどのような贈り物シーンにもあうよい花言葉です。しかし赤やピンクの百合には、「虚栄心」というややネガティブな花言葉があります。

百合には花言葉が多く、花言葉に詳しい方へ贈る場合には先方が悪い意味にとってしまわないように考慮して贈る気遣いが必要です。例えば、メッセージカードでどの花言葉を強調して送るのか分かるようにしておくのも一案です。

百合の花言葉はさまざまな贈り物にぴったり

百合は古くから親しまれている花で、品種改良されて多くの園芸品種がある身近な花のひとつです。花言葉は「純潔・無垢・威厳」でブライダルやお祝いなどさまざまなシーンで贈られています。大切な方へ贈り物をする際には、百合の花言葉を活かしてみてもよいかもしれません。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/photoAC

 

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