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金木犀の花言葉は何?植物の特徴や花の楽しみ方もあわせて解説

金木犀の花言葉は何?植物の特徴や花の楽しみ方もあわせて解説

LIFE STYLE

金木犀は秋になると独特の良い香りを放つ植物です。どこからともなく花の香りに、秋の訪れを実感したことがある方も多いかもしれません。この記事では金木犀の概要や花言葉、金木犀の楽しみ方についてご紹介します。

金木犀とはどんな植物?

金木犀とはどのような植物なのかを見ていきましょう。


金木犀の特徴
金木犀(きんもくせい)は10月7日の誕生花です。9~10月にオレンジ色の小さい花を咲かせる常緑小高木で、初秋に花から甘く芳しい香りが漂う特徴があります。金木犀は、遠くまで香りを届けることから「千里香(せんりこう)」とも呼ばれることもあるのです。

また、金木犀の「犀」の字は「サイ」とも読みます。実は動物のサイは漢字で犀と書くのです。金木犀の樹皮とサイの皮膚の様子が似ていることから名づけられたとされています。


銀木犀・薄黄木犀という植物もある
金木犀は良く知られた植物ですが、「銀木犀(ぎんもくせい)」「薄黄木犀(うすぎもくせい)」という植物もあるのです。木犀の仲間はサイのような樹皮が特徴で、それぞれに咲く花の形はよく似ています。咲く花の色の違いから「金」「銀」「薄黄」と名前が分かれているのです。

銀木犀は白い花、薄黄木犀は薄い橙色から乳白色に近い花色が特徴です。


金木犀は三大香木の一つ
花の良い香りが強く漂う樹木を3種類まとめて「三大香木(こうぼく)」という言い方があります。ここではそれぞれの植物をご紹介します。


・春:沈丁花(じんちょうげ)
上品で甘い香りが特徴の樹木です。3~4月ごろに小さな花がボールのようにまとまって咲きます。花言葉は「栄光・勝利」などです。


・夏:クチナシ
クチナシは、6~7月に咲く白い花が咲きジャスミンに似た甘く濃厚な香りが特徴です。つややかな葉と白い花の豪華な印象から、花言葉は「とても幸せです・優雅」です。結婚式のブーケや装花に使われることもあります。


また、冬に咲く「蝋梅(ろうばい)」を含め四大香木とする言い方もあります。


・冬:蝋梅(ろうばい)
蝋梅は、名前に「梅」が含まれるものの梅の仲間ではありません。フルーティーな甘い香りが特徴です。まだ花の少ない12~2月に咲くことから、花言葉は「ゆかしさ・慈しみ・先導・先見」などがあります。

金木犀の花言葉と英語表現を知ろう

金木犀の花言葉や英語表現から、金木犀が人々にどのように親しまれていたかを見ていきましょう。


金木犀の花言葉と由来
金木犀は樹が見えていなくても、香りが漂ってきて存在が分かる植物の一つです。香りの主張が強い一方、金木犀の花は雨が降ると簡単に散ってしまいます。そのような金木犀の様子から以下のような花言葉があります。


・謙虚、謙遜(けんきょ、けんそん)
・気高い人
・真実
・陶酔(とうすい)
・初恋
・隠世(かくりよ)


陶酔とは、うっとりするという意味です。また、隠世とは永久に変わらない神域という意味で、あの世を指す場合もあります。しかし、金木犀の花言葉として特別怖い意味ではありません。


金木犀の英語表現
金木犀は、英語では「fragrant olive(フレグラント オリーブ)」「Osmanthus(オスマンサス)」と言うのが一般的です。fragrantとは、「匂いの良い」という意味の形容詞で、名詞のfragrance(フレグランス)は芳香、香り、香料という意味があります。

また、「Osmanthus」は、ギリシア語の「osme(香り)」「anthos(花)」を語源とする言葉で、英語圏でも金木犀は香りの良さで知られていることが伺えます。

また、銀木犀は「fragrant white olive」、薄黄木犀は金木犀と同じく「fragrant olive」と言われています。


銀木犀・薄黄木犀の花言葉
銀木犀・薄黄木犀の花言葉は以下のとおりです。


・銀木犀:初恋、高潔、あなたの気を引く、唯一の恋
・薄黄木犀:謙遜、真実


銀木犀は、白い花が高潔な印象を与えることが花言葉の由来だと考えられます。薄黄木犀は単体での花言葉はないものの、金木犀と同様に、木犀全体の花言葉が当てはめられています。

中国の古い時代では、男女木犀の花を浮かべた酒を飲んだという言い伝えもあるのです。花言葉からも恋の花として親しまれている様子が分かります。

金木犀の楽しみ方

金木犀は、香りや見た目が様々な形で生活に取り入れられています。ここでは金木犀の楽しみ方をピックアップしてご紹介します。


入浴剤
金木犀の香りは花弁に含まれています。橙色が濃い花ほど香りが強いとされているため、綺麗に咲いている花びらを摘み取ってみましょう。花びらをつんでお風呂に浮かべると、見た目の麗しさに加えて金木犀の甘い香りが楽しめます。


香水
金木犀の香水は、花びらと無水エタノール、ガラス瓶で作れます。ガラス瓶は褐色のものが理想で、透明な瓶で作る場合はアルミホイルで巻くなど管理方法に気をつけましょう。大きめの耐熱容器で作り、できてから必要な分を小分けして使うのがおすすめです。


作り方
1. 瓶を煮沸消毒する
2. 瓶に金木犀の花びらを1/2ほど入れる
3. 無水エタノールを瓶に満たして密閉する
4. 冷暗所に2ヶ月ほどおく


ハンドメイド作品の素材にする
金木犀は手芸のモチーフで使われることが多く見られます。レジンやビーズ、刺繍などを使って好みのアクセサリーを使ってみてはいかがでしょうか。

例えば、アロマキャンドル、ブローチやピアス、バレッタなどに用いるのがおすすめです。また、アクセサリー草木染めの素材として金木犀を活用すれば、淡い黄色の素材として楽しめます。

金木犀の花言葉は優美な香りと花の様子に由来!

金木犀は、よい香りや花の姿により古くから親しまれています。花言葉には「謙虚、謙遜」などがあります。金木犀は優美な香りなので入浴剤や香水などさまざまな形で利用可能です。秋になったら、ぜひ生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/photoAC

 

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