三陽商会のファッションウェブマガジン

【合計10選】美しい&かっこいい冬の季語と俳句!季語を使った名前も紹介

【合計10選】美しい&かっこいい冬の季語と俳句!季語を使った名前も紹介

LIFE STYLE

冬の季語にはどのようなものがあるかご存じですか?冬の季語が分かれば、手紙や俳句で表現の幅が広がります。そこでこの記事では、冬の季語や俳句、子どもにおすすめの季語、冬の季語を取り入れた名前の数々を紹介します。

冬の季語とは

ここでは、冬の季語が使える時期、小学生におすすめの冬の季語、冬の季語にちなんだ名前を解説します。


冬の季語っていつからいつまで使えるの?
冬の季語は、立冬(11月7、8日頃)から立春(2月4、5日頃)の前日まで使えます。11月は秋の季語ではなく冬の季語になるので注意が必要です。


小学生にもおすすめ!使いやすい冬の季語
子どもの俳句や手紙の宿題で、「季語が分からなくて困る」というママも多いでしょう。ここでは、小学生でも分かりやすい冬の季語を紹介します。


【季語の例】
・冬の〇(日、朝、暮、空、雲、月、風、雨など)
・短日
・冷し、寒し
・オリオン
・セーター
・コート
・こたつ
・寄せ鍋
・湯冷め
・日向ぼっこ
・冬眠
・ずわい蟹


冬と聞いて、子どもでも連想しやすいものを使うのがおすすめです。

名付けに役立つ!冬の季語にちなんだ名前

冬生まれの赤ちゃんには、季語を取り入れた名前がおすすめです。


男の子の名前
風、柊、霜の入った名前はオシャレで冬らしい印象になります。


【風が入った名前】
・伊風(いぶき)
・風牙(ふうが)
・風弥(かざみ)
・奏風(かなた)
・風吹(ふぶき)


【柊が入った名前】
・柊樹(しゅうき)
・柊路(しゅうじ)
・柊聖(しゅうせい)
・柊都(しゅうと)


【霜が入った名前】
・霜輔(そうすけ)
・霜太(そうた)
・夢霜(むそう)
・霜志(そうし)
・霜太郎(そうたろう)


女の子の名前
女の子は、冬、雪、初、といった言葉を入れると可愛いです。


【冬が入った名前】
・冬子(とうこ)
・実冬(みふゆ)
・冬花(とうか)
・冬結(ふゆ)


【雪が入った名前】
・雪菜(ゆきな)
・雪乃(ゆきの)
・雪帆(ゆきほ)
・沙雪(さゆき)
・雪心(ゆきこ)


【初が入った名前】
・初音(はつね)
・初華(ういか)
・初雪(はつせ)
・美初(みうい)
・初恋(はこ)
・初菜(はな)

美しい&かっこいい冬の季語と俳句10選

ここでは、大人向けの冬の季語を使った俳句を紹介します。手紙や俳句で使える素敵な季語ばかりです。

冬の季語は「三冬(冬全体)」「初冬(立冬から大雪の前日まで)」「仲冬(大雪から小寒の前日まで)」「晩冬(小寒から立春の前日まで)」に分けられます。季語の時期に自信がない人は、三冬の季語を選ぶと間違いないでしょう。


冬の朝(ふゆのあさ) 三冬
【子季語】
冬暁、冬曙、寒暁、寒き朝


【冬の朝とは】
冬の朝は薄暗く、夜の寒さが残っています。寝ている間に水道が凍りつく、雪が積もる、という冬の朝ならではの出来事を連想させる季語です。


【例句】
・烏ばかり静かにならぬ冬の朝(曾良「続雪まろげ」)


霜柱(しもばしら)三冬
【子季語】
霜くずれ


【霜柱とは】
霜柱とは、地上へ上昇した地中の水分が、地表のすぐ下で凍って土を押し上げ、柱状になったもののことです。


【例句】
・消えてかなし老の杖にも霜ばしら(重頼「桜川」)
・霜柱ほそくからびたる日影かな(惟中「俳諧三部抄」)


夜神楽(よかぐら) 三冬
【子季語】
神楽宿、祝者(ほしや)


【夜神楽とは】
九州の日向神楽や高千穂神楽のことを指します。五穀豊穣を願って「奉仕者(ほしゃ)」と呼ばれる人が、夕方から翌朝まで神楽を演じます。


【例句】
・夜神楽や鼻息白し面の内(其角「猿蓑」)
・夜神楽は果てるか下駄の氷る音(許六「旅館日記」)


雪帽子(ゆきぼうし) 三冬
【子季語】
蓑帽子、茣蓙帽子


【雪帽子とは】
雪帽子とは、その名の通り雪が降ったときに被る帽子のことです。毛糸の帽子や革製の帽子、綿入れ帽などさまざまな種類があります。


【例句】
・竹林のすかたに似たり雪帽子(涼莵「簗普請」)


小春(こはる)初冬
【子季語】
小六月、小春日、小春日和、小春空、小春風、小春凪


【小春とは】
冬の準備をしたり、越冬野菜を取り入れたり、干し大根や干し柿の準備をしたりするなど、本格的な冬を迎える頃の日和を表した季語です。


【例句】
・団栗は小春に落つる端山かな(言水「流川集」)
・月の鏡小春に見るや目正月(芭蕉「続山の井」)


帰り花(かえりばな、かへりばな)初冬
【子季語】
返り花、帰咲、二度咲、忘花、狂花、狂咲


【帰り花とは】
初冬の小春日の頃に返り咲く花のことです。梨や山吹、つつじなどの花に多く見られます。思いがけなく2~3輪咲いた花を見ながら、やってくる厳しい冬に思いを馳せる季語です。


【例句】
・凩に匂ひやつけし帰花(芭蕉「後の旅」)
・波の花と雪もや水のかへり花(芭蕉「加賀宝珠」)


霜月(しもつき)仲冬
【子季語】
霜降月、雪見月、雪待月、神楽月、神帰月、露こもり月


【霜月とは】
陰暦11月の和名を霜月といいます。霜が発生する頃を表します。


【例句】
・霜月の晦日よ京のうす氷(言水「一字題」)
・霜月や日まぜにしけて冬籠(去来「俳諧曾我」)


冬至(とうじ)仲冬
【子季語】
冬至餅、冬至南瓜、一陽来復


【冬至とは】
1年の中で最も昼が短く、夜が長い日のことです。12月22日頃に当たり、柚子風呂に入ったり、南瓜を食べたりします。
 

【例句】
・待たらんに行ばや我も冬至の日(支考「文星観」)
・冬至より来るもいまだ雪の空(北枝「柞原」)


春近し(はるちかし)晩冬
【子季語】
春隣、春隣る、春まぢか、春を急ぐ、春遠からじ


【春近しとは】
寒さがひと段落して、春が訪れようとする頃の様子をいいます。


【例句】
・春近く榾つみかゆる菜畑哉(亀洞「あら野」)
・口明けて春を待つらん犬はりこ(一茶「文化句帖」)


風花(かざはな)晩冬
【子季語】
かぜはな、吹越


【風花とは】
晴れた空から、雪がひらひらと舞い落ちてくることを指します。完全な雪にはならず、いつの間にか止んでしまう、儚くも美しい光景です。


【例句】
・風花や山下りて来る二三人雨(圃子「北・樺新季題句集」)
・風花の今日をかなしと思ひけり(高浜虚子「六百五十句」)

美しい冬の季語を使ってみよう

冬の季語は、立冬から立春の前日まで使えます。冬の季語には、冬の寒さの厳しさを表現するものから、雪の儚さを表現したものまで、さまざまなものがあります。小学生の場合は、コタツやセーターなど、身近なものを季語とすると良いでしょう。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/Pixabay

 

PAGE TOP