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プロ達がトレンドを大予想! ||2021年春夏は何を買う?【後編】

プロ達がトレンドを大予想! 2021年春夏は何を買う?【後編】

メンズコーデの正解

そろそろ店頭に春物が並び始める頃。今年は何がトレンドなのか? どんなアイテムに注目が? そのヒントを探しに、三陽商会が展開する人気ブランドの春夏プレス展示会にディレクター・大崎とスタイリスト・高塩が潜入してみました。前編では、エコアルフ、ラブレス、三陽山長のブースに突撃し、新作と傾向をチェック。後編となる今回は、「MACKINTOSH LONDON(マッキントッシュ ロンドン)」と「MACKINTOSH PHILOSOPHY(マッキントッシュ フィロソフィー)」をレポートします。

【MACKINTOSH LONDON(マッキントッシュ ロンドン)】

英国を代表する老舗アウターウェアブランドのマッキントッシュから派生し、2015年に誕生したトータルブランド。英国トラディショナルをベースにしつつハイテク素材なども積極採用し、モダンで着心地の良いリアルクロージングを提案しています。

高塩「コレ、すっごく軽いですよ。フェザーテックパックの新作ですけど、軽い上に伸びるし、おまけにはっ水なんです」
大崎「マッキントッシュといえば、ゴム引コート然りトラディショナルなイメージが強いけど、マッキントッシュ ロンドンではこんなハイテク系に注目が集まってるよね」
高塩「そうなんですよ。結構モダンで都会的なんです。とはいえ、いかにもハイテクを前面に押し出していなくて、あくまでトラッド目線の品の良さや上質さを楽しませてくれます。大人のリアルクローズってところでしょうか」
大崎「スーツやジャケットの上から羽織った時に、ちゃんと裾が隠れるレングスにしている点も、確かにリアルだわ」

大崎「一方で、今季は結構攻めた柄があるみたい。このオープンカラーシャツなんて、結構アクが強めで良いね。ネクタイ柄を応用しているらしいよ」
高塩「サファリシリーズの一着ですね。でも、ベースカラーがブラウンだから意外とシックですよ。今季の主力アイテムは、こんな落ち着いた色が多いなぁ。リゾートスタイルは今季も注目ですけど、こんな色みなら子供っぽくならなくていいですよ」

大崎「こっちのチェック柄は結構ラフだね。リネンなど天然素材を使っているから、質感は上質だけど」
高塩「フェザーテックパックといい、素材の使い分けが上手いですよね」
大崎「ニットもウォッシャブルだし、質感と実用性のバランスが素晴らしい!」

大崎「おっ! そんなストリートなTシャツもあるんだ」
高塩「総柄のコーチジャケットもありましたよ。スーツではデッドストック生地を採用したコレクションがあったりと、ホント幅広い。アレコレ迷うなら、ココでキメた方がいいかも」

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【MACKINTOSH PHILOSOPHY(マッキントッシュ フィロソフィー)】

英国トラッドを継承しつつもモダンでスポーティなコレクションを披露しているマッキントッシュ フィロソフィー。同ブランドで最も有名なのが、トロッターシリーズ。ビジネスマンの出張スタイルを快適にした同シリーズは、昨今のビジネススタイルを牽引する存在に。

高塩「さすがトロッターシリーズを擁するブランドらしく、このジャケットなんてまさにノンストレスです」
大崎「今季のテーマは、ニューノーマルワークスタイルだからね。確かにそのニットジャケット、テレワークが普及した今にぴったりだよ」
高塩「ただ生地が伸びるだけじゃなく、パターンもよく計算されていますね。色も、イマドキのビジネスにも休日のカジュアルにも馴染むネイビーやグレーが中心。現実に即したリアルな提案を得意とする、ココらしさがよく表れています」

大崎「オレが気になったのは、ブリテック。ファッションとスポーツウェアを融合したシリーズで、軽量で伸縮性があり、はっ水性も備えながら、その見た目は都会的。コレぞ、今まさに欲しいヤツだよね」
高塩「快適だけど、いざ着るといかにもスポーツしてません。つまり、余分なゆとりがないんです。さっきのニットジャケットもそうですけど、このあたりがトロッターシリーズで培ってきた技術の賜物だと思います」

高塩「僕が気になったのは、ニットのアンサンブル提案。コレ、テレワークにも休日のお出かけ着としても、メチャメチャ重宝すると思います。色違いで買って、組み合わせを変えてもいいですし」
大崎「イマドキのビジネスなら、外でも使えそうだよね。トロッターシリーズは元々出張スタイルを快適にすることがテーマだったけど、その哲学は今となってはビジネスの常識になったからなぁ。さすが第一人者だね」

大崎「そういえば、前秋冬からスタートしたバッキンガムベアコレクションも気になるね」
高塩「メンズ、ウィメンズで結構評判良かったみたいですよ。今季からピスネームが変わってますね。雰囲気もちょっと変更されてます。大人っぽくなってる」
大崎「このストライプのバンドカラーシャツとニットカーディガンの組み合わせいいね。シックで品良い中にも、バッキンガムベアらしい遊びがある。なるほどね、今季はもっと売れるんじゃないかな」
高塩「色展開がメインラインとリンクしているから、組み合わせも楽しめますしね。期待度大です!」

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※展示会サンプルにて撮影をしているため、一部商品にデザイン変更や素材変更、カラー変更などがございます。ご了承ください。

編集/西原智美 文/安岡将文 ディレクション/大崎文菊<Roaster>、Pomalo inc.

 

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