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「三陽山長」が志す、履くほどに美しく育つ靴作りとは?

「三陽山長」が志す、履くほどに美しく育つ靴作りとは?

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"本当にいい靴"は、履けば履くほど美しく育つものです。定期的に手入れさえすれば、長く履き込んでも決してくたびれることなく、むしろ新品のときよりも味わい深く"経年美化"していきます。革靴が自分の足に馴染み、履き心地も良くなる過程を経験されている方でしたら、この言葉が真実であることを既にご理解されているはず。 ということで、今回は三陽山長のスタッフが実際に長年愛用している、自慢の私物をご紹介させていただきます。手入れ方法やエイジングの進み方など、愛靴の"育成記録"を語ってもらいました。

「寿三郎」20年着用

「愛用するほど、美しいツヤが生まれてきました」


【愛用者の“育成記録”】
「購入後5年くらいの間は、週2〜3回のペースでヘビーローテーションしていました。以降は少しずつ着用頻度を緩やかにして、大切に愛用しています。月イチペースで乳化性クリーム、ポリッシュ、ソールローションによる基礎メンテを行い、2ヶ月に一回程度ステインリムーバーを使ってフルメンテという、ごく普通のお手入れをしていただけですが、磨きを重ねるうちにフレンチレザーのナチュラルな光沢感が際立ち、美しいツヤ感が増していきました。小さめのトウキャップや控えめなコバ周りなど飽きのこないデザインなので、今後もマイスタンダードとして活躍してくれそうです」

  • 「善八郎」18年着用


    「履くほど柔らかくなり、
    今や全くストレスがありません」


    【愛用者の“育成記録”】
    「週に1度くらいのペースで愛用。アッパーはシボ革で存在感があるのですが、シェイプは細身でコバの矢筈仕上げもシャープな印象。このバランスが非常に合わせやすく、ジャケパンスタイルの際に大活躍してくれました。履き込んでわかったのは、足馴染みのよさ。時を経るごとに柔らかい履き心地に育ち、非常に快適です。お手入れは月イチの定期メンテと2ヶ月ごとのフルメンテを欠かさず行っていました。18年経っても、上質な表情をキープできています」

  • 「友二郎」10年着用


    「磨きを重ねることで、
    いっそうオーラを感じる靴に」


    【愛用者の“育成記録”】
    「スーツスタイルに合わせる王道の一足として購入しました『友二郎』はオーセンティックなストレートチップですが、10年履いても全く飽きがこず、いまだに履くと惚れ惚れしてしまいます。トウキャップが小ぶりで控えめな顔つきなのがいいですね。履いては磨き、履いては磨きを繰り返していくうちに、アッパーのツヤがよりしっとりとした味わい深いものになり、買いたてのころよりオーラが増したと思います」

  • 「源四郎」8年着用


    「途中でラバーソールに換えて愛用中」


    【愛用者の“育成記録”】
    「もともとレザーソールが装着されていた一足でしたが、3年ほど履いてオールソールするタイミングが来たとき、ラバーソールにチェンジしてみました。これが個人的には大正解で、海外出張で石畳を歩くときなどは“ソールを交換してよかったな”と実感しています。スエードなので、時々ブラッシングをするだけでメンテナンスがラクなところもいいですね。履き込んでややフィッティングが緩くなったのですが、中敷やタンパッドを入れてジャストに調整しました」

  • 「勘三郎」6年着用


    「ライニングの品質も
    長く愛用できるポイント」


    【愛用者の“育成記録”】
    「ストレートチップの『友二郎』と並ぶ定番モデルです。極めて難度の高いスキンステッチがトウに施されていて、三陽山長ならではの“匠の技”が詰まった一足。これを履いていると、足元に視線が集まっているのを意識することが多いです。長く愛用して気付いたのは、アッパーだけでなくライニングの耐久性が高いこと。なので、ソール周りを修理するだけでずっと愛用できることが発見でした」

  • 「弥伍郎」3年着用


    「履くほどに
    フィット感のよさを実感しました」


    【愛用者の“育成記録”】
    「靴紐のないローファーなので、最初はタイトめを選んで購入。2ヶ月ほどで足に馴染み、それからはクセになるほどのフィット感を味わえるようになりました。日本人の足に合わせたラストのため、カカトが抜けることもなく、ぴったりと足をホールドしてくれます。カジュアルからジャケパンまで合わせたかったので、あえてポリッシュをかけず、乳化性クリームを2週間ごとに塗ってケアしています。迷ったらコレという便利な一足ですね」

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撮影/若林武志 編集&文/小曽根広光 ディレクション/Pomalo inc.

 

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