暑いのもだらしないのもイヤ。着心地、見た目ともに涼感のある服は?
着こなし解決ラボ
2018Jul19
年々暑さが増しているように感じる日本の夏。そこに涼しさだけを求めると、どうしても着こなしがラフになりすぎてしまう嫌いがある。とはいえ、それを回避したいのが、紳士的装いを嗜みたい大人の本音。そこで、着用すれば心地よく、暑苦しく見えないどころか爽やかにさえ見える、そんなワガママに応える季節のアイテムをご紹介。
リネン混、そしてダブルブレストのセットアップが最適解です
爽やかな見た目と快適性を両得したい大人服として第一候補に挙がるのが、夏素材代表であるリネンのアイテム。通気性、吸湿速乾性にすぐれる機能面に加え、ベージュの色みやシワの陰影が見た目の涼感にも一役買ってくれる。
そうしたリネンの特性を生かしつつ、デイリーに着られるよう仕立てたのが、このセットアップ。植物由来の再生繊維テンセルと混紡することで強度やドレープ感を向上。肌触りも滑らかになるうえに、汗など、体から放出される水分を衣服内でほどよく調整し、快適性をキープしてくれるのだ。
また、セットアップなので、夏服にありがちな「だらしなさ」とは無縁。ダブルブレストのジャケットからは、大人の色気さえ漂う。一方、ボタンを留めずに羽織れば、トレンドのルーズ感も楽しめる。つまり、オンオフでも使えるということ。
同素材のパンツは、旬のテーパードシルエットを採用。この色みなら、チノパン感覚で合わせればOKだ。つまり、どんなトップスにもよく似合い、単体でも存分に活用できること間違いなし。
この夏、1セット持っておきたいのが、こんなリネン混セットアップではないだろうか。
やさしいベージュに、ピリリと黒小物のスパイスを
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コーデに頭を悩ませる必要のない=エフォートレスなスタイルを楽しめるのが、セットアップの最大の魅力。ここでは、リネン100%の白シャツをインしただけの大胆不敵な「エフォートレス」を実践した。リネン×リネンとして快適性もキープし、ノータイ推奨のクールビズにも対応しているというわけ。
ただしスパイスは必要で、それが黒アイテムのポイント使いだ。すべて淡い色だけだと輪郭がぼやけてしまう。ところが、1点黒を使うことで引き締め効果が生まれ、ベージュがいっそう際立つのだ。
ここでは、セットアップの素材感を汲み取ったメッシュのスリッポンを採用。ベルトもさりげなく黒で揃えている。適度なヌケのある着こなしだけに、オンだけでなく、かしこまったオフスタイルとしても有用だろう。
夏全開の総柄シャツが、スラックスでスマートに
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今季特に注目度が高まっているのが、90年代を彷彿させる総柄のシャツだ。こちらは、ランダムなペイントのタッチがモードな雰囲気を漂わせる一枚。まさにこの夏トライしたい雰囲気が満点だ。
一見、難しそうと思える柄シャツだが、シンプルな無地スラックスと合わせれば、品良くまとまることこの上なし。季節素材のリネン×テンセルだから、清潔にして清涼。足元には、白スニーカー、腰元にメッシュベルト。爽やかな小物使いで、モードなスタイルでも夏らしさを堪能できる。
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Photo:Shoichi Muramoto, Styling:Nobuyuki Kasai, Text:Masashi Takamura, Direction:Pomalo inc.
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