【スタイリスト高塩の店舗探訪 Part2】「マッキントッシュ フィロソフィー」いよてつ髙島屋店で探る、カッコいいとモテるの違いとは?
着こなし解決ラボ
2023Oct18
SANYO Style MAGAZINEでお馴染みのスタイリスト高塩崇宏が、今年9月20日にオープンした「MACKINTOSH PHILOSOPHY(マッキントッシュ フィロソフィー)」いよてつ髙島屋店に来訪。高塩さんがさっそく店内の新作を眺めている中、撮影チームがふと気になったのは、男女で好印象を与える着こなしの違いってどこにあるのか。ということで急に舵を切り(笑)、高塩さんとスタッフの石崎紫さんと仙波吏皇さんに突撃取材! まずは、新店のご紹介から!
今年9月に新オープン! 和モダンな空間に上品な大人のための逸品がズラリ!
愛媛県松山市を代表するファッションのるつぼこと「いよてつ髙島屋」。同百貨店が20年ぶりに紳士フロアを大規模リニューアルすると発表し、「マッキントッシュ フィロソフィー」はその第一弾として新たにオープンしました。オンオフ問わずに着こなせる汎用性の高さや機能的なアイテムが並び、コストパフォーマンスの良さも魅力の一つ。肩肘張らない大人のお洒落を提供します。
これから活躍の場が広がるコートをはじめとする重衣料も充実。コンフォートな着こなしを楽しめるきちんと顔のジャケットとも好相性。気取らずに着流して洒落見えを叶えてくれます。
アイコニックなバッキンガムベアをポイント使いしたインナーも豊富にラインナップ。これ見よがしにならないから、抵抗なくロゴを取り入れることができます。バッキンガムベアとともに、コーギーをモチーフにしたポップなソックスも大人気。
同ブランドの中でも高い人気を誇るのが、「トロッター」コレクション。英国伝統のトラッドスタイルを現代のビジネスシーンに落とし込んだ展開で、上品なルックスと機能美を両立したモノ作りが特徴。規制緩和に伴い出張需要の増加で、愛用者が続出中なんだとか。
品良く、そしてお洒落に。となると、色使いはとかく重要です。同店舗には、過度な装飾はなく派手すぎない色合いのアイテムが数多く並び、実にお誂え向き。モノトーンに食傷気味の方がチャレンジしやすい、豊かなバリエーションは必見です。
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「マッキントッシュ フィロソフィー」の店舗ではお馴染みのパンチングボード。シーズンイチ押しのアイテムがひと目でわかり、今季は「ニュー クラシック」シリーズのコート。フード一体型のコートは、同ブランドらしいボンディング素材を採用。クラシカルなコートをベースに、ゆったりとした着こなしが今っぽさを楽しませます。
「清潔感は重要だけど、自己満足ならディテールに惹かれる」(高塩)
――すみません。突然ですが気になって眠れなくなるので、企画変更でお願いします。
高塩:えぇ、何急に。怖いんですけど(笑)。
――カッコいい服とデートに着ていきたい服って違うと思うんです。これだけのラインナップがあれば、この違いを教えてもらえるかな〜って。
高塩:なるほど。じゃあ女性目線としてスタッフの石崎さんと、フレッシュな若者枠で仙波さんのそれぞれの話も聞いてみたいですね。石崎さんはどんな着こなしに魅力を感じる?
石崎:ちょっと主観が入ってしまいますが、全体的にガチャガチャしていない着こなしが好きですね。シンプルで清潔感を感じられるような。
高塩:トレンドのストリート系ではなく、キレイめで上品な感じが好きなんだ。それならなおさら「マッキントッシュ フィロソフィー」は真ん中かもね。年齢層も幅広くて20代半ばくらいからも支持があるし。そんな石崎さんがオススメするアイテムはなんですか?
石崎:こちらのニットです。色もキレイで、でも派手じゃない。上品な印象を持つので、こんな一着を上手に着こなす方がいたら見てしまいますね。
高塩:今モックネックは人気だからね。タートルネックよりハードルが高くなくて、アウターとの相性がよく収まりがいい。逆にクルーネックだとこの季節は首元が寒々しく感じちゃうこともあるから、本当にちょうどいいんだよね。ニットなら暖かいし! 色はブルーが好み?
石崎:そうですね。でもベージュや白も素敵ですね。アウターはダークトーンが多いと思うので、インナーに少し色を取り入れているとお洒落だなと感じます。
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ハイゲージで編み立て、モダンな着こなしをもたらすモックネックニット。特殊な加工を施すことで、毛羽が少なく快適な着心地を長くキープします。胸から下がストンと落ちるレギュラーフィットで、ゆったりとした着用感を演出。自宅で洗えるウォッシャブル対応も見どころです。
高塩:ミニマルで清潔感ある着こなしは、女性に人気だよね。シルエットも少しゆったりしている方が好きなんじゃない?
石崎:特にニットはそうですね。ゆったりした雰囲気に余裕を感じます。
高塩:骨格のしっかりしている方や身体を鍛えている方は、あえてワンサイズ上で着るのがオススメかな。ボディラインを強調したくなる気持ちはわかるけど、女性から好印象を求めるなら少しゆとりがある方が好まれるんじゃないかな。
石崎:そうですね。もちろん、それぞれ好みに違いはあるんですが、あえていうならアイテムというより着こなし全体に目がいくと思います。
高塩:それは確かに女性目線としては分かりやすいですね。自己満足でのおしゃれを考えると単体でのカッコよさとかバックボーンに惹かれるから、そういったアイテムを選びたくなるんだよね。仙波くんはどう?
仙波:僕はこちらのコートです。私服は体型もあって細身のコーディネートが多いので、シルエットでAラインを意識するようにしています。そういった意味でもこのコートはバランスが取りやすい。Tシャツやブラックデニムのようにシンプルな合わせでも、お洒落に見えるというか。
高塩:じゃあそれこそ、ストリート系のコーディネートはしないんだ?
仙波:正直、ビッグシルエットは似合う気がしないですね(苦笑)。トレンドスタイルで言えば、ロゴモノは好きですね。完全に自己満足で選んでいるので、今はまだ好きな服を好きなように着ています。
高塩:確かに仙波くんくらいの若さなら、今は自分好みに楽しみたいよね。よくわかる。自分はこのフィールドジャケットかな。ミリタリーやワークってやっぱり男心を刺激されるというか、どの店に行ってもあったらつい見ちゃう、古着屋にあるヴィンテージもそうだけど。でも「マッキントッシュ フィロソフィー」のものはあくまで現代的にまとまっている。ポケットが多い分、素材やシルエットは上品な雰囲気だし、コテコテな感じはしないからちょうどいいのかも。
仙波:確かに、古着のザ・ミリタリー! なアイテムとは形が同じでも雰囲気が全然違いますよね。アウトドア系なので、街というよりはドライブとかキャンプとか、野外レジャーの時のラフな装いをきちんとしてくれる感じがします。
高塩:アイテム自体は全然街でも着られるんだけど、確かにデート向きではないかもね。仕事着のアウターと兼用できて一着で雰囲気が作れるから、悩んだ時はコレ! みたいな存在になりそう。
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【BELFAST(ベルファスト)ショート】
スタンドカラーとフーデットコートの2WAY仕様。高密度に織り上げたドビーツイルを採用し、ストレッチの効いたノンストレスな着心地を実現。はっ水・防シワ加工を施しているので、上品なルックスをキープします。フード同様キルティングライナーもデタッチャブル。様々な着こなしを楽しめます。 -
【STANSTED(スタンステッド)】
UKフィールドジャケットがベース。ストレッチの効いたポリエステルツイルを採用し、はっ水素材のため天候を気にせずに着用が可能。ライニングにデタッチャブルのキルトライナーが付属するので、今から冬まで楽しめます。テーラードジャケットの裾がちょうど隠れる丈感も魅力の一つ。
仙波:逆に僕はまだミリタリー系に手を出せていないです。気にはなるんですが…。
石崎:ミリタリーやワークは、お洒落に着こなすハードルが高くなっているのかもしれません。上手に着こなせている人はすごくお洒落だな〜と感じるのですが、難しいイメージが勝っているから余計に。
高塩:万人ウケのアイテムではないもんね。だからこそ、このフィールドジャケットはちょうどいいと思うよ。仙波くんのように気になっているけどハードルが高くて手が出ない人って、20〜30代前半には多いんじゃないかな。 “今”のフィルターを介してモダナイズされてる、このジャケットはエントリーモデルにぴったりだよ。
石崎:だから高塩さんがこれをセレクトした時に、どんなコーディネートにするか気になるんですよね。
高塩:正直なんでも合うと思っちゃう。秋だったらジャケット自体が暖かいから、無地のTシャツとかロンTで十分だし、冬だったらケーブルニットもいいよね、ちょっとほっこり感ある感じに。
仙波:そう言われるとイメージが湧いてきますね。トライしてみたくなりました。
高塩:ぜひ試してみて。石崎さんにジャッジしてもらいましょう。
石崎:それは楽しみです!(笑)
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撮影/舛田豊明 スタイリング/高塩崇宏 構成&文/細谷駿人 ディレクション/Pomalo inc.
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