
スタイリスト高塩が薦める! 体型に合ったアイテム選びとは?
着こなし解決ラボ
2023Nov19
お洒落な洋服選びにおいて世のトレンドは気になるところですが、もう一つ重要なのが「自身に合っているか」かと。つまり、体型です。トレンドスタイルと一口に言っても、体型でマッチする装いは大きく異なるもの。というわけで、今回も撮影チームがスタイリスト高塩さんに無茶振り! 感度の高いファッショニスタが集う、九州エリア最大の都市"天神"に店舗を構える「LOVELESS(ラブレス)」天神で、店長の安藤秀高(160cm)にぴったりなスタイリングを組んでいただきました。ポイントと共にご紹介します。
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LOVELESS 安藤 秀高
LOVELESS
天神店 店長
160cm
奄美大島出身のイケオジ店長。クールな見た目とは裏腹にマイルドで朗らかな接客で、在籍1年半とは思えないほど顧客からの信頼も厚い。子煩悩で休日は遊びに出かけることも多く、たまにあるプライベート時間ではゴルフに興じているそう。
90年代リバイバルからストリートなど、ファッショントレンドの幅が広がったことで、自分好みの装いを今どきに楽しむことができるようになった昨今。ともすると、もう一つ気になるのが、自分好みのアイテムが“体型”にあっているかどうか。様々なメディアが取り上げるほど、これって実は重要。というわけで今回は、「ラブレス」天神に訪れ安藤店長にご協力いただき、体型で変わる洋服の選び方をレクチャーします。
高塩:ものすごく広いなあ。移転前のラブレス青山みたいな雰囲気がいいね。
――そうですね。クラシカルで隠れ家のような空間ってだけでお洒落になった気分です(笑)
高塩:SNS映えも良さそうだから、若者が集まるのも納得。安藤さん今日はよろしくお願いします。
安藤:よろしくお願いします。
――肝になるのはやっぱりアウターですか?
高塩:これから寒くなって、コーデのメインになるから確かにアウターは重要だよね。ただ、肝って言うと、全体のバランス感になるかな。それぞれの体型にあったサイズやシルエットがあるから、そこがベースになるかと。以前話した、胸板が厚い方がスーツはよく似合うっていうのもその一つだよ。
――なるほど。
高塩:逆に体格の良い人はシルエットを強調するようなものが不恰好になっちゃうこともあるから、お洒落するのに体型は切り離せないよね。
――では、今回は安藤店長のスタイリングをしていただいて、ポイント解説をお願いできますか?
安藤:お客様の幅も広く、様々なニーズがあるので実例としてポイントを教えてもらえるのは大変参考になります。
ボトムスは細身に、さらにモノトーンで洗練さを
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Outfit
大人っぽさを残したストリートとあれば、最も手軽でこなれて見えるのがモノトーン。強すぎず、その上で清潔感も香るので、若さを香らせつつも余裕ある雰囲気にまとまります。
「小顔で華奢な安藤さんの体型は魅力なので、そこを活かす方向に持っていきたいですね。トップスをオーバーサイズにまとめつつ、ボトムスはテーパード系のスリムなものを。で、丈長めのインナーのレイヤードが、トップスとボトムスの間を取り持つ。そんな感じに」(高塩)
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Sweater
「あえて大きめにまとめたかったので、インナーはルーズさも併せ持つニットを。室内でアウターを脱いだときでもサマになるように、ちょっとひとクセあるものを選んでいます。モノトーンは、物次第でベーシックにまとまりすぎてしまうこともあるので、遊びは入れていきたいですね」(高塩)
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Shoes
「コーディネートの締めとして重要な足元は、ボリューム感のある一足がベター。スッキリとした底の薄いローテクよりは、適度に存在感のあるスニーカーで印象的にまとめています。ソックスが派手色でもマッチする上に、逆に遊び心を感じさせるので視線が集まりやすくなります」(高塩)
対照的な体型の二人が最も重要視するのは「シルエットバランス」

――今回は体型に合わせた着こなしというテーマで、対照的なお二人が普段アイテムを選ぶのに気を使っていることを教えてください。
安藤:やっぱりサイズ感を気にします。シルエットがどうなるかが一番です。ビッグシルエットよりも、適度なルーズさや落ち感を見るようにしています。
高塩:じゃあ今回だと普段着よりも少し大きいイメージでした?
安藤:そうですね。ただ、思っていた以上にバランスが良かったので新しい発見ができました。
高塩:全体のバランス感はとかく重要。今回だと、トップスにビッグシルエットのものを合わせるなら、ボトムスは細身でまとめるのが絶対、みたいに。特に安藤さんのような華奢な方は、スリムな体型をどこかで活かした方がカッコよくまとまります。
安藤:確かに、トップスもボトムスもビッグシルエットというのはしないですね。
高塩:服が歩いているような印象になっちゃうんだよね。高身長だったり、体格ががっしりしていたりしたら話は別なんですが、安藤さんは顔も小さいので、特に。ただ、今回は逆張りして大きめにまとめたつもりです。
安藤:普段とは違う感じでした。特にインナーのニットは元々大きいので、このサイズでも実はMサイズなんですよ。
高塩:かなり大きいね。サイズ選びもブランドごとに違うから、選び方も慎重になりますよね。
安藤:まさにその通りで、試着は必須です!
高塩:そうなると、足元はコンバースのようなローテク系よりも厚みのあるスニーカーの方がバランス良くまとまるんだよ。
――リブパンツを選んでいるのにも理由があるんですか?
高塩:リブを入れることでより足元が強調されるのと、何よりボリュームスニーカーとの相性がいい。
安藤:このパンツ自体もテーパードがしっかりかかっているので、足首がキュッと締まることでより足元が映えますよね。
高塩:そう。簡単にいうとAラインの逆のイメージ。Yラインというか。
――自分も昔は痩せていたので、今のビッグシルエットトレンドは結構苦労しましたね。もっと前に知りたかった…。
高塩:今は見る影もないもんね(笑)。それにしても、このトレンドも長く続いているよね。落ち着いてはきてるけど。
安藤:そうですね。特に昔のラブレスは、買い付けもオリジナルブランドも細身のものが多かったので、以前とはラインナップも見違えました。
高塩:ある意味真逆だった。あえてサイズ下げて着てた時があったもん。
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ミリタリーの王道M-65をベースに、都会的にアレンジした一着。はっ水・透湿・防水性のある3レイヤーのパーテックス シールドを採用し、軽快な着用感が魅力です。デタッチャブルのファーベストが付属しており、今から春先まで長く愛用することが可能。
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ラブレスで高い人気を誇る別注シリーズの中から、「NOMA t.d.(ノーマ ティーディー)」のエクスクルーシブを。製品染めによる風合いが存在感を演出し、一つひとつ手作業で染色しているのも見どころ。インパクトはあふれるものの、モノトーンだから見た目以上に合わせやすくなっています。

――ありましたね。そんな時代が。高塩さんが、自分の体型でのコーディネートに気をつけていることって何ですか?
高塩:基本は変わらないよ、着てみないとわからないからね。思っていた以上にサイズ感が小さく感じることもあるし。特に歳をとると、あまりにもタイトなスタイリングは窮屈でストレスなんだよね。
安藤:選び方の基本は変わらないんですね。
高塩:そう。安藤さんと真逆の体型の人の着こなしで言うなら、縦長に見せるようにするって感じかな。丈の長いコートとか。あのM-65コート(写真上)みたいな。これを使ってIラインを意識するといいと思う。
安藤:逆三角形の鍛えている方なら、ラインを強調するより落とした方がいいんですね。
高塩:色も膨張系の暖色系よりは、締まりのいい黒とかネイビーのようなダークトーンがオススメかな。上品に見せるならね。安藤さんが接客される際はどんな提案をするんですか?
安藤:そうですね。接客となるとイメージのしやすさが大事だと思うので、先ほど仰っていたような、AラインやYラインといったシルエットコントロールを基準としてますね。
高塩:こだわりのある方も多そうだから、相手の好みを探すのも大変そうですよね。
安藤:はっきりされている方はありがたいですが、そこはやっぱりコミュニケーションですね。細いパンツしか穿かない! という方にはトップスにルーズ系を提案するとか。
高塩:これだけ大きな店でたくさん商品があると、それこそスタッフさんとの会話とかオススメが重要になりますよね。安藤さんはもちろんだけど、他のスタッフさんもすごく人当たりがいいからコミュニケーションは大事にしてるんですね。
安藤:地方の地域性ももちろんありますけど、やっぱり会話するのも楽しいので大事にしています。
高塩:人気の理由がわかるわ〜。今日はありがとうございました!
安藤:こちらこそ、ありがとうございました!
天神でモードを楽しむならまずココ!なファッショニスタが集う店
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撮影/舛田豊明 スタイリング/高塩崇宏 構成&文/細谷駿人 ディレクション/Pomalo inc.
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