三陽商会のファッションウェブマガジン

ショップ店員も意外と知らない!? || 冬の定番ダウンの豆知識

ショップ店員も意外と知らない!? 冬の定番ダウンの豆知識

メンズコーデの正解

ひと口にダウンといっても、その特性を把握している人って、どれほどいるのでしょうか。そもそも、ダウンってどんな形をしているのか、皆さんご存知ですか? その辺りの知識、ダウンジャケット選びで重要ですよ。

ダウンがなんたるかを知れば、選択は変わってきます

ダウンが水鳥の毛であることは知っていても、その形状については誤解している人が結構いるんです。


ダウンとは、水鳥の胸辺りに生えている毛のこと。羽軸がなくフワフワのワタ毛のようなものがボール状になっていることから、ダウンボールとも呼ばれます。そのフワフワのワタ毛の間に空気の層が生まれ、保温性を得ているんです。


一方、堅い軸があり、その両側に柔らかい毛がびっしり並んで生えているのは、ダウンではなくフェザー。ダウンと比べると、保温性は落ちます。


で、ここからが本題。ダウンジャケットとして売られているアウターの製品表示タグにご注目を。ダウンとフェザーが混在しているのがわかるはずです。一般的には、ダウン90%、フェザー10%の混率が多勢でしょう。


なぜダウンが100%でないのかというと、軸のないダウンのみでは膨らみが出にくく、型崩れしやすいから。堅い羽軸があり弾力性に優れたフェザーを混ぜることで、空気の層となる膨らみを作り、またダウンの片寄りを防ぐことができるんです。


薄手のダウンウェアの中にはダウン100%を採用しているものもありますが、その混率によって必ずしも品質が上下するものではありません。さすがにウェアでフェザーが90%だとゴワゴワして保温性もイマイチになってしまいますが、一般的にはダウンが80〜90%といったところ。


保温性能もダウンの総量によるところもありますし、つまりダウンウェアは目的に応じて総合的に判断することが重要ってことです。

軽く暖かいけど、あくまで都会顔

  • 01

    MACKINTOSH PHILOSOPHY
    (マッキントッシュ フィロソフィー)


    フードの着脱により、カジュアルにはもちろんスーツの上からも似合う一着に。ダウン90%、フェザー10%で軽さと暖かさを確保しながらも厚みは控えめで、着姿はスタイリッシュ。とはいえ、止水ジップやメッシュのベンチレーションなど、随所に機能的なディテールが見受けられます。

総柄でもワル目立ちしない大人のカモフラ

  • 02

    EPOCA UOMO(エポカ ウォモ)


    こちらも、ダウン90%にフェザー10%。フード付きのショートレングスジャケットで、表生地にはジャカード織りで表現したカモフラ柄があしらわれています。先染め糸を使うことで、実に深みのある色合いに。ゆえに、総柄でも意外にシックな印象に留めてくれます。

その見た目と同様にダウンもホワイトグースです

  • 03

    LOVELESS(ラブレス)


    ダウンの中でも上質なホワイトグースダウンを90%採用。より軽く、より暖かな一着に仕上がっています。軽量にして上品な光沢を備えるポリエステルタフタ製の表生地も、それをあと押し。そんな中、おなじみのラブスカルプリントが、モード×ストリートなエッセンスを。

この記事の関連商品はこちら

撮影/島本一男<BAARL> スタイリング/高塩崇宏 編集/西原智美 文/安岡将文 ディレクション/大崎文菊<Roaster>、Pomalo inc.

 

PAGE TOP