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知らないと恥ずかしい!? ||ダブルジャケットの由来とは?

知らないと恥ずかしい!? ダブルジャケットの由来とは?

メンズコーデの正解

ダブルブレストのジャケットに、どんな印象を抱きますか? 貫禄、威厳、端然といったところでしょうが、ではなぜダブルブレストに対してそんな印象を抱くのでしょう? その出自に遡れば、納得です。

ズバリ、れっきとしたミリタリー出身だからです!

ダブルブレストの起源はミリタリーコート。まぁ、諸説あるのですが、文献を17世紀にまで遡ると当時のミリタリーコートで採用されていたという記述があるようです。ダブルのコートといえばピーコートが思いつきますが、こちらも戦艦の甲板上で左右どちらの側に立っても前開きを入れ替えれば風がコート内に入り込まないという理由からダブルが採用されたという、れっきとしたミリタリー由来になっていますしね。


そんな歴史を知ると、ダブルブレストのジャケットに抱く貫禄や威厳といった印象は、納得といったところかと。ここ日本ではバブル期に好まれたことから長らくオジサンな印象を持たれていましたが、英国クラシックや米英トラッド人気と共に、ここ数年でそのイメージは完全払拭。貫禄や威厳といった印象を保ちつつも、スタイリッシュに、またはカジュアルに着こなすこともアリな万能ジャケットという立ち位置を確立しています。


ここ最近は、特にブレザーに注目が。アイビーやプレッピーでも人気のアイテムとあって、ダブルとはいえ貫禄や威厳というよりも少し肩の力を抜いて着こなすのが気分。とはいえ、学生っぽくならずあくまで大人然とまとまってくれるのは、ダブルならではです。

現代の時代感に沿った、イマドキの正統派ブレザー

  • 01

    Paul Stuart(ポール・スチュアート)


    ダブルブレストに加えて、ワイドなピークドラペルがクラシックな印象を強めるこちら。深めに設定したVゾーンも、その印象を後押しします。一方で、その着心地は軽く実に現代的。クラシックとモダンが交錯する、まさに今求められる一着です。

  • ポール・スチュアートと馴染み深いコッパーカラーのメタルボタン。チェンジポケットと共に英国クラシックな貫禄を示しつつ、合わせが浅めなのでその気姿は意外にもスタイリッシュなんです。

軽くさわやかな、ボーダーと合わせたくなるダブル

  • 02

    MACKINTOSH LONDON
    (マッキントッシュ ロンドン)


    ウールにモヘアをブレンドした、フランスの名門生地ブランド・ドーメル社のトニック。それを、マッキントッシュ ロンドンのエクスクルーシブとして、高温多湿な日本向けにより軽量化。スーパーライトトニックと銘打つ実に軽やかなその生地により、堅い印象のあるダブルブレストも柔らかな印象に。

ユルくリラックスした、ストリート対応ダブル

  • 03

    LOVELESS(ラブレス)


    肩幅も身幅も、共にオーバーサイズに仕立てたゆったりシルエットが見どころ。ピークドラペルといったダブルらしいクラシック感を踏襲しつつ、ストレッチを効かせたギャバジン地しかり、イマドキなストリートスタイルにマッチする一着に仕上がっています。そのルーズなシルエットは、どことなくフレンチな香りも。

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撮影/島本一男<BAARL> スタイリング/高塩崇宏 編集/西原智美 文/安岡将文 ディレクション/大崎文菊<Roaster>、Pomalo inc.

 

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