三陽商会のファッションウェブマガジン

相手に喜ばれるお中元のお礼状!正しいマナーと送り方をご紹介

相手に喜ばれるお中元のお礼状!正しいマナーと送り方をご紹介

LIFE STYLE

季節のあいさつとして届くお中元。受け取ったあとはどうするのが正式なのでしょうか。この記事では失礼のないお中元の受け取り方としてお礼状をピックアップ。失礼のないお礼状に関わるマナーや文例、さらにプラスアルファでほっこりするアイディアについてご紹介します。

お礼状、お返しの正しいマナー

お礼状を送るタイミングは2~3日後

お中元のお礼状はすぐに返すのが基本です、品物を受け取って2~3日以内には投函しましょう。

しかし個人からのお中元の場合などは、先方も気にしているので電話で先に連絡をしておくほうが丁寧でしょう。ただし、届いたかどうかを電話やメールで伝えるのは、あくまでも簡易的なお礼。お礼状の代わりにはなりません。


封書で書くのが正式、ハガキでも可

本来お礼状はパソコンではなく手書きをするのが基本です。やむをえずパソコンを用いる場合でも、名前の署名は手書きにするよう心がけましょう。

またお礼状は、ハガキではなく封書で送るのが正式です。手紙を書く場合、知人など親しい相手は横書きでも構いませんが、目上の方や改まった手紙の場合は縦書きにするとよいでしょう。


お返しが必要かもあわせて検討

お中元は日ごろの感謝の気持ちのため、基本的にお返しの品物は不要とされています。お礼状は必要ですが、お返しは必須ではありません。

とはいえ、貰っただけでは気になるという場合、6月下旬から7月15日(旧盆の習慣がある地域は8月15日)までであればお中元として贈れます。

相手別!お中元のお礼状の文例

あいさつ文は送る相手により使い分けます。一般的な文例についてみていきましょう。


友人や親戚に送る場合

(宛名)○○様

(頭語)拝啓(時候のあいさつ)毎日暑さが厳しい日が続いておりますが、(相手を気づかう言葉)お変わりなくお過ごしでしょうか?
おかげさまで、我が家は毎日元気に過ごしております。

(起語)さて、(お礼の内容)このたびは、ご丁寧なお心づかいをいただき、本当にありがとうございました。
(感想)家族の好物のため、大喜びですぐに食べてしまいました。温かいお心遣いに感謝申し上げます。

(相手の健康や無事を願う内容)しばらく暑い時期が続くようですが、皆様どうぞご自愛ください。
略儀ながら書中にてお礼申し上げます。
(結語)敬具

(日付)○○年○月○日
(自分の名前)○○○○


目上の人に送る場合

(宛名)○○様

(頭語)拝啓(時候のあいさつ)立夏の候、皆様にはますますご健勝のことと存じあげます。(相手を気づかう言葉)平素は公私にわたってお気づかいをいただき、改めてお礼を申し上げます。

(起語)さて、(お礼の内容)このたびは結構なお中元の品を賜り、誠にありがとうございます。
(感想)家族の好物ですので、皆喜びました。さっそく家族で美味しく頂戴致しました。(感謝)毎々格別のご愛顧にあずかり恐縮するとともに心より感謝申し上げます。

(相手の健康や無事を願う内容)まだまだ暑さが厳しい折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
まずは略儀ながら書面にてお礼申し上げます。

(結語)敬具

(日付)○○年○月○日
(自分の名前)○○○○


取引先に送る場合

(宛名)
(法人名)株式会社○○
(役職)代表取締役 (個人名)○○様

(頭語)謹啓(時候のあいさつ)盛夏の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
(日ごろの感謝)平素は格別のお引き立てにあずかり、厚くお礼申し上げます。

(起語)さて、(お礼の内容)このたびはお心のこもったお中元の品を賜り、誠にありがとうございました。
(感想)さっそく一同でありがたく頂戴いたしました。
(お中元への感謝)平素は一方ならぬご支援・ご協力をいただいているにもかかわらず、このようなお心遣いまでいただき、たいへん恐縮しております。

(相手の健康や無事を願う内容)まだまだ暑さが厳しい時期が続きます。皆さま、どうぞご自愛くださいませ。
末筆ではございますが、皆さまのご健勝と貴社の一層のご発展をお祈り申し上げます。
まずはとり急ぎ、暑中にてお礼申し上げます。
(結語)敬具

(日付)○○年○月○日

(法人名)○○○○株式会社
(役職)代表取締役(名前)○○○○


妻として代筆する場合

基本的には一般的なお礼状の書き方と同じです。また、配偶者の言い方は「旦那」ではなく「主人」や「夫」と表記します。

「平素より主人がお世話になっていることにくわえ、このようなお心遣いをいただき、恐縮しております」
「夫はもとより家族一同たいへん喜びました」
「主人もくれぐれもよろしくと申しております」

などのように、差出人である夫が受け取っていて、お礼状だけを代理で書いているという状況がうかがえる文章にするとよいでしょう。

「○年○月○日
 ○○(夫の名前)
    内」
のように、結びには夫の名前を書きましょう。斜め後ろに当たる位置に少し下げて「内」と書くことで、妻による代筆であることを表現します。

喜ばれるお中元のお礼状アイディア

正しいお礼状の書きかたを知っておくのは大切ですが、大切なお相手との関係をより親密にするために、ときにはお礼状に少しだけ工夫を盛り込むことがあってもよいかもしれません。


近況を添える

お中元に対するお礼や感想を書いたあとには、相手の健康や無事を願う前に自分の近況を入れてみましょう。

「家族で集まって自宅で映画を観る機会が増え、先日は○○の作品を観ました」
「娘はピアノを頑張っていて、先日はメヌエットを練習していました」
などのように、こちらの様子がわからない相手にイメージしやすいように書くことが大切です。


子どもの絵や文

子どもの成長を伝えたい場合、写真を添えてもよいですが、子どもが普段描いた何気ない絵や文を切り取って貼り付けても良いでしょう。学校の課題などを縮小コピーする方法もあります。


絵手紙で季節の植物などを

文章のほか絵があるとさらにこちらの様子が「こういうのが好きなのね」「自分にあうようなものを選んでくれたのかな」とほっこりする気持ちになります。
自分で絵が描けなけくても、心に留まったイラストや画像を切り貼りするだけでもよいでしょう。フリー素材などを印刷して使うのも一案です。


お中元には封書縦書きのお礼状が吉!

お中元をいただいた場合、お返しは任意ですがお礼状は必ず早めに返しましょう。送る相手ごとの正しいお礼状の書き方を踏まえつつ自分や家族の近況を添えることで、より喜ばれるお礼状になるでしょう。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/amana images

 

PAGE TOP