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自律神経とはどんな働きがあるの?心身に影響する理由と対策3選!

自律神経とはどんな働きがあるの?心身に影響する理由と対策3選!

LIFE STYLE

疲労感やめまい、肩こり、手足のしびれ、頭痛、不眠、食欲不振など、気になる不調が起こっていませんか?病院で検査してもはっきりした原因が見つからないときは、自律神経が影響しているかもしれません。本記事では心身に影響する自律神経についてご紹介していきます。

そもそも自律神経とは?

自律神経は意識的に動かすものではなく、自動的に働く神経です。身体の状況によって、ベストな状態をキープし続けるために働いています。

たとえば、運動しているときに心臓の鼓動が早く感じることがありますが、これは大量の血液を筋肉に送るための自律神経の働きです。ほかにも、暑いときに汗をかくことで体温が上がるのを抑えたり、食後にホルモン分泌をコントロールして胃腸の働きを活発にしたりします。自律神経は身体にとって大切な役割を担っているため、バランスが崩れるとさまざまな症状を引き起こすのです。安静にしているときに心臓の鼓動が早くなる、急に身体に火照りを感じる、胃腸の調子がよくないといった症状は、自律神経の乱れが原因かもしれません。不調は人それぞれで、弱い部分に起こりやすく、複数の症状が現れることもあります。


交感神経と副交感神経の働き
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、2つが相反するようにバランスを取っています。体温や血圧、心拍、呼吸、発汗、胃腸の運動などを調整する「生体恒常性(ホメオスタシス)」の働きがあり、乱れると体内環境も崩れて不調が現れるのです。交感神経は脊髄から出ていて、緊張や興奮、集中しているときは優位な状態になっています。副交感神経は脊髄と脳幹から出ていて、休息やリラックスしているとき、睡眠中が優位な状態です。

自律神経が乱れると引き起こす自律神経失調症とは?

交感神経と副交感神経はシーソーのようにバランスを取りながら、良好な身体の状態を保ち続けるために働いています。自律神経のバランスが崩れることでさまざまな症状が現れるのが自律神経失調症です。


自律神経失調症の症状をチェック
自律神経の働きは正確に調べられる検査方法がないため、内臓を調べても異常は見つかりません。そのため、身体の不調は気のせいだと思われがちですが、身体に症状が現れているときは要注意です。自律神経は、不規則な生活やストレスによる刺激、更年期に起こるホルモンの乱れなどで、正常に機能しなくなります。
交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで現れるのが、以下のような自律神経失調症の症状です。


・全身がだるい
・疲れが取れにくい
・眠れない


ほかにも、以下のようなさまざまな症状も引き起こします。


・頭痛やめまい
・立ちくらみ
・動悸・息切れ
・のぼせ
・下痢・便秘
・冷え
・手の汗
・喉の違和感
・頻尿


自律神経失調症が心に及ぼす影響とは?

ストレスが強いと交感神経の働きが優位になり、心身を緊張状態へと導きます。イライラしたり不安感が生じたりするのは、自律神経が乱れて精神面に影響しているためです。うつや情緒不安定な症状が現れることもあります。
自律神経失調症の症状から、会社に行けなくなったり、家事ができなくなったりしても、検査で異常なしと判断されるため、我慢してしまうのです。周囲からも気がついてもらえず、無理し続けることで症状が大きくなってしまいます。


自律神経を整えるための対策とは?

自律神経を整えるためには、ストレス解消や生活習慣を正すことが効果的です。自律神経失調症の症状も軽くなります。


①趣味やレジャーでストレスを解消する
ストレス解消には、好きなことをして楽しむのが効果的です。音楽鑑賞やカラオケ、友達とのレジャー、スポーツなどの趣味を持つといいでしょう。ペットを飼育したり植物を育てたりするのもおすすめです。また、アロマテラピーや入浴でリラックスするのも自律神経を整えるのに役立ちます。自分の心が充実していると感じられることを取り入れましょう


②生活リズムを整える

運動や睡眠不足は、血流を悪くしたり身体のリズムを失ったりします。不規則な生活は自律神経が乱れる原因となるので、生活リズムを整えることが大切です。ウォーキングや体操など、適度な運動を心がけましょう。睡眠習慣を身につけるには、毎日同じ時間に就寝するのがポイントです。朝起きたときにカーテンを開けて太陽を浴びましょう。睡眠に関わるホルモンの「メラトニン」の分泌が低下して覚醒します。曇りや雨の日でも問題ありません。メラトニンの分泌は15時間後に再び高まり、自然な入眠を促すので体内時計のリズムが整います。


③自律神経を整えるツボを押す

自律神経の乱れにはツボ押しを取り入れるのもおすすめです。手首の内側から指3本分あたりに、「内関」のツボがあります。めまいやふらつきが出そうなときに押すと症状を抑えるのに効果的です。また、手のひらの真ん中あたりには「労宮」というツボがあります。緊張を解いてリラックスするのに効果的です。親指の腹で押しながら力を加えます。ゴルフボールなどを転がして刺激するのもいいでしょう。


自律神経とは心身の健康に重要なポイント

自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、心身に症状が現れる自律神経失調症へとつながってしまいます。ストレスをうまく解消して生活リズムを整え、自律神経のバランスが崩れないようにしましょう。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/amana images

 

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