自律神経を整えるアイディア10選|ツボ、食べ物、運動など
LIFE STYLE
2020Aug10
自律神経ははっきりと目に見えるものではありませんが、体の調子を整える大切な役割があります。この記事では、自律神経を整えて快適に暮らす方法についてご紹介します。慢性的な疲労やだるさ、めまい、偏頭痛などに悩まれている方はぜひ参考にしてください。
自律神経を整える方法!規則正しい生活に努める
自律神経には起きている間によくはたらく交感神経と、寝ている間やリラックス時によくはたらく副交感神経があります。自律神経を整えるにはまずこのふたつが規則正しく作用できるように生活することが大切です。
リラックスして眠る
パソコンやスマホのように近くのものを集中して見続けると、目の周囲にある交感神経が働き続け、睡眠時にうまくリラックスできません。寝る前にはスマホを見ないようにしましょう。首を温めるのも効果的です。首には太い血管が通っているため、首を温めると全身の血流を改善するのに役立ちます。冷えや疲れ、肩こりの解消にも有効です。また、入浴の際はリラックスできるよう、お湯の温度は39~40℃ほどのぬるめに設定し、10分ほど半身浴をするのがおすすめです。
朝日を浴びる
人間は本来、日の出とともに起き日の入りとともに寝る生き物です。体内時計の周期は24時間よりも少し長いため、意識しないと体内時計のリズムがどんどんずれていきます。朝起きたときに日光を浴びるようにすると、体内時計がリセットされ規則正しい生活を送るのに役立ちます。
栄養バランスのよい食事をとる
現代の食生活は、塩分や脂質は過剰、ビタミンやミネラルが不足する傾向にあります。自律神経を整える栄養素は「トリプトファン」「ビタミンB6」「炭水化物」。以下のような食材に多く含まれているため、積極的にとりいれてみましょう。
・トリプトファン:牛乳、乳製品、肉、魚、ナッツ、大豆製品、卵、バナナ
・ビタミンB6:刺身、レバー、鶏肉、納豆、にんにく、バナナ
・炭水化物:白米、パン、コーンフレークなどの穀類
腸内環境を改善する
下痢や便秘も自律神経に影響される部分があるなど、腸は副交感神経の働きと非常に関連が深いです。以下の行動に努めることで、自律神経を整えましょう。
・朝起きたらコップ1杯程度の水を飲む
・適度なストレッチで腸を刺激する
・食物繊維や乳酸菌をふだんから積極的にとる
・夕食を食べてから3時間はリラックスして過ごす
自律神経を整える方法!体を動かす
自律神経を整えるには、適度な運動も欠かせません。
ツボの刺激
自律神経を整えるには、ツボを刺激して経絡を整える方法があります。
・内関(ないかん)
手首の内側で中心からひじ方向に自分の指3本分下がった場所にあります。気持ちよく響くように刺激します。手の方向にさするだけでも効果があります。
内関は平衡感覚を正常にする働きがあり、胃の不快感や吐き気の緩和、乗り物酔い、二日酔いに効果があるとされています。
・外関(がいかん)
手の甲側で手首の中心からひじ方向に自分の指3本分下がった場所にあります。内関と同様に刺激します。
外関は、自律神経を整えるとともに、疲労回復や頭痛の緩和などの効果があるとされています。
・労宮(ろうきゅう)
拳を軽く握ったときの中指と薬指の間が老宮です。押したりさすったりして刺激します。
労宮は自律神経を整える作用のほか、ストレスや胸の痛み、緊張、不安を和らげるはたらきがあります。
ストレッチをする
自律神経を整えるには、体のさまざまな筋肉をゆっくり伸ばすような運動が有効です。ある部位を伸ばしたらそのまま動きを止め、20~30秒停止することを2、3回繰り返すようなペースで行います。首、太もも、背中の筋肉を意識して、体側を伸ばしたり体の中心軸をねじったりしてみましょう。ストレッチをする時間は夜寝る前か朝起きたときがおすすめです。
ヨガをする
胸式呼吸は交感神経が優位になり、腹式呼吸は副交感神経が優位になります。ヨガをする際は、心地よくゆっくり呼吸し、リラックスして行いましょう。背中や骨盤を整えるよう意識して行うのが効果的です。
・猫のポーズ
四つんばいになり、背骨をできるだけ大きく反らせる姿勢と、背中を丸める姿勢を交互に行います。背骨全体を動かし、歪みを改善させるポーズです。
・魚のポーズ
仰向けになり肩甲骨を中心に寄せて胸を開きます。胸の骨を持ち上げ、恥骨から喉までを大きく弓なりに反らします。背骨全体の筋肉を収縮させて歪みの緩和を図るポーズです。
自律神経を整える方法!ストレスを緩和する
自律神経を整えるには、なによりリラックスして過ごすことが大切です。
アロマなどよい香りをかぐ
自分の好きな香りをかぐと副交感神経が強く働きます。特に、つらいことやイライラすることがある場合は、香りを活用してゆっくりするように努めましょう。
心地よい音楽を聴く
好きな音楽を聴くと気分が整い自律神経を整えるのに役立ちます。リラックスするには以下のような音楽がおすすめです。
・ピアノやバイオリンなど高く透明感のある音
・自然の音のように心地よいリズムを繰り返す音
・音程が違う和音のハーモニーがある音
1回20~30分ほどで構いません。音を大きくしすぎず目を閉じ、リラックスして聴くとより効果的です。
好きな相手とコミュニケーションする
「笑い」には自律神経を整える効果があると言われています。気のおけない友人、ペットと関わる、好きなテレビを見るなど、意識的に笑うように努めましょう。
自律神経を整えて快適に過ごそう
自律神経を整えるにはさまざまな方法があります。交感神経ばかりが強く働くとイライラが募ってしまい不必要に疲れてしまうことになりかねません。短時間でもゆとりをもって自分の好きなことする時間を過ごすように努めましょう。
編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/amana images