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霜降(そうこう)とは朝に霜が降りるころ!おすすめの過ごし方とレシピ3選

霜降(そうこう)とは朝に霜が降りるころ!おすすめの過ごし方とレシピ3選

LIFE STYLE

霜降(そうこう)は暦でいう秋の最後の季節。もうすぐ冬になることを踏まえて冬支度を整えるとともに、季節の移り変わりを楽しんでみましょう。この記事では、霜降がどんな時期なのかをはじめ、霜降の時期の過ごし方やおすすめレシピを紹介します。

霜降の意味と由来

霜降がどのような時期なのかについて見ていきましょう。


2021年の霜降は10月23日
霜降は、1年を24の季節に区切った二十四節気で見ると、6つある秋の節気のうち最後の候にあたります。10月23日〜11月6日ごろが霜降の時期で、昼と夜の長さがほぼ等しいとされる秋分から数えると15日目ごろ。徐々に夜の長さが増してくる時期と言えます。

朝晩の冷え込みが日に日に深まり、北国や山里では霜が降りはじめ、朝露が霜に変わるまさに冬の直前です。


秋が終わり冬の訪れが間近に迫る
1年を72の季節に区切った七十二侯で見ると、霜降の時期には3つの季節が当てはまります。ここからも秋の終わりが感じられます。


・初侯:霜始降(しもはじめてふる)
空気中の水分が夜間の冷たい地面や物体に触れると表面に霜がつきます。「霜始降」は10月23日〜10月27日ごろで、霜がはじめて降りるとされています。朝晩気温が下がり3℃以下になっていると、地表が氷点下になっていることが多く、霜が降りる条件が整うのです。


・次侯:霎時施(こさめときどきふる)
「霎」はごくわずかな間の通り雨のことです。10月28日〜11月1日ごろの「霎時施」の時期には、青空が出ていたと思ったらパラパラと小雨が降り出す場合があります。


・末侯:楓蔦黄(もみじつたきばむ)
モミジやツタは冬が近づく赤や黄色に葉の色が変わります。11月2日〜11月6日ごろになると、本格的な冬を前に徐々に葉が緑から秋色に変わっていくのです。


酉の市で冬支度をする
酉の市は11月の酉の日に、各地の鷲(おおとり)神社で行われるお祭りです。熊手や招き猫などの縁起物を買い、今年一年の無事と来年の福を願います。酉の市に出かけるといよいよ冬だなと感じる人も多く見られます。


2021年の酉の日
・11月 9日 一の酉
・11月21日 二の酉
※2021年は、三の酉はなし

霜降のおすすめの過ごし方

霜降の時期は、朝晩が冷え込み気候が冬に向かっていきます。冷たい風が吹く時期に備えた過ごし方で、体調を崩さないよう注意しましょう。


コートや暖房器具を出す
小春日和で今日は暖かいと感じていても、次の日は突然北風が吹き寒く感じられる日があるかもしれません。本格的な冬支度として、しまい込んでいた冬の防寒具や暖房器具などを出しましょう。暖房器具は念のため点検をしておきましょう。

ファンヒーターの場合、しまう際には灯油を抜き掃除しておくのが理想ですが、もし古い灯油が残っている場合には、抜き取って処分をしましょう。少量であれば、新聞紙や布に染み込ませて可燃ごみとして捨てる方法がおすすめです。オイルフィルターやエアフィルターも掃除をしましょう。


農作物や花、植物の霜対策をする
屋外で管理している農作物や植物などは、霜が降りるとダメージを受ける場合も。植物の耐寒気温を確認し、最低気温が耐寒気温を下回る場合には、室内に引き込んだり、シート類などで保護をしたりなどの霜対策をしましょう。品種によっては、一度霜を受けると枯れてしまう品種もあるため注意が必要です。


体を温める食材を多く摂る
体には体温を一定に保つための自律神経があります。季節の変わり目は寒暖差も大きく、寒暖差により自律神経がフル稼働して疲れてしまうことがあるのです。また、冷えから肩こりや、めまい、ほてり、食欲不振などを感じることも。

季節の代わり目で疲れを残さないためには、適温のお風呂に入ったり首元を温めたりするほか、食事で体の中から温めることがおすすめ。軽い運動も有効です。

霜降におすすめのレシピ3選

霜降はチンゲンサイやさつまいも、かぶ、シシャモ、リンゴが旬を迎える時期です。冬の寒さに備えるために、霜降の時期には旬の食材を使ったメニューを積極的に摂り入れましょう。


さつまいもバターライスカレー
根菜を使ったバターライスとカレーの風味が豊かな味わいです。


(作り方)
1. 皮ごと1.5cm各に切ったさつまいもとバター10gと塩を少々加える
2. 軽くラップをして600Wの電子レンジで2分加熱する
3. 2.に温かいご飯180gとバター5g、塩、こしょう少々で味を調える
4. 器に盛りつけてスライスアーモンドやパセリなどで彩りを添える
5. カレーのルーを添える


かぶのそぼろ煮
ショウガを効かせてしっかりと味つけをしたそぼろあんが、甘味のあるかぶと絶妙に絡み合います。


(作り方)
1. かぶ5、6個は茎2cmを残して葉を切り落とし、縦4~6等分に切る
2. 鍋に鶏ひき肉150gと酒大さじ2、みじん切りにしたしょうが大さじ半分~1杯を入れて火にかけ、よくかき混ぜながら加熱する
3. 鍋に水300mlと1.を加えて加熱しながらアクを取る
4. 醤油、みりん各大さじ2と砂糖大さじ1/2を3.に加え、弱めの中火で約10分煮る
5. 片栗粉大さじ1と水大さじ2を混ぜ水溶き片栗粉を作る
6. かぶが食べやすい固さになったら、鍋に5.を加えてとろみがつくまで火をとおす
7. 器に盛りつけて、しょうがの千切り少々をのせる


チンゲンサイと豆腐のお吸い物
チンゲンサイは、気温が下がる霜降のころが最もおいしいと言われています。


(作り方)
1. チンゲンサイ一株は、食べやすい大きさに切り、豆腐1丁もサイの目サイズに切る
2. 鍋に水700ml、醤油大さじ2を加え煮立てる
3. 鍋に1.を加えて煮立ったら弱火で2~3分煮る

寒さで体がダメージを受けないよう温かくして過ごそう

霜降のころは朝晩も冷え込むようになり冬へと気候が変わっていきます。寒暖差で体調を崩しやすい時期なので、酉の市など季節のイベントを楽しんだり冬支度を進めたりする一方で体調管理にも注意しましょう。体を冷やさないよう着るものや入浴方法、食事の摂り方に気を配りましょう。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/photoAC

 

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