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春分の日とはどんな日?おすすめの過ごし方やお彼岸との関係を解説

春分の日とはどんな日?おすすめの過ごし方やお彼岸との関係を解説

LIFE STYLE

毎年3月20日ごろは春分の日で祝日になっています。休みの人も多く、気にかけていることも多いですが、本来春分の日とはどんな祝日なのでしょうか。この記事では春分の日にまつわることがらや、おすすめの過ごし方についてご紹介します。

春分の日とはどんな日かを解説

まず春分の日の概要についてご紹介します。


春分の日とは春分日の祝日
春分の日とは「春分日(しゅんぶんび)」に定められた国民の祝日。祝日を決める法律では、元旦が1月1日であるというように、具体的な月日が明示されずに春分日と定められています。

春分の日と秋分の日は昼と夜の長さがほぼ同じになる日。祝日としての春分の日は、毎年2月1日に発行される官報で翌年の春分の日が決まります。

春分の日の趣旨は「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」ことであり、春へ向かう時期にぴったりです。


暑さ寒さも彼岸まで
お彼岸とは春分の日と秋分の日を中日とした前後3日間を含む計7日間。それぞれ春彼岸、秋彼岸と言われています。

一方「暑さ寒さも彼岸まで」の彼岸とは、春分の日と秋分の日のころを指しています。1年を24の季節に分けた二十四節気によると、春分は春の4番目の季節。冬の寒さが残っていた地域でも、春の彼岸のころになるとずいぶん暖かさを感じる日が増えてきます。なかには桜の花がほころび始める地域もあるでしょう。


春分日は事前にわかる
太陽の通り道である黄道と、地球の赤道の場所を天まで伸ばした天の赤道はそれぞれの軌道を描き2つの点で交わります。春の交点が春分点で秋の交点が秋分点。春分点の日と秋分点の日それぞれが春分の日と秋分の日なのです。

地球の動き方など、計算に必要な条件が変わらないものと仮定すると、春分点と秋分点は計算で求めることが可能。2021年時点でわかっている春分日は以下のとおりです。


・2022~2023年:3月21日
・2024~2026年:3月20日
・2027年:3月21日
・2028~2030年:3月20日
・2031年:3月21日

春分の日におすすめの過ごし方

春分の日にぜひやっておきたいことについてご紹介します。


先祖の供養を行う
お墓参りに行くのは、お彼岸の中日がよいとされているため、春分の日はお墓参りに行くものよいでしょう。

春分の日と秋分の日は太陽がほぼ真東から昇り、真西に沈みます。仏教で、西は極楽浄土がある方向。春分の日の太陽の向きは、人間が暮らす「此岸(しがん)」から故人の世界である「彼岸(ひがん)」へ向かう道を示すとされています。彼岸に行けるようよい行いをしつつ先祖に感謝するのが古来より続く春分の日の過ごし方です。


自然に親しむ
春分の日の趣旨は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」こと。そこで春の訪れや自然に触れるような過ごし方がおすすめです。例えば春の花の牡丹(ぼたん)の彩りや花の香、木々の芽吹き、温かい春風、チョウなどの昆虫といったさまざまな自然を楽しみに出かけてみましょう。

春分の日のころの最高気温は平均して15℃ほど。長袖と薄手の上着が必要ですが、寒さはずいぶん和らいでいます。公園にレジャーシートと軽食を持っていけば、どこでも気軽にくつろげます。


ぼたもちを食べる
春分の日にはぼたもちを食べる習慣があります。実はぼたもちとおはぎは同じものです。


・ぼたもち:春のお彼岸に食べる、牡丹の花が咲くころで「牡丹餅」に由来
・おはぎ:秋のお彼岸に食べる、萩の花が咲くころで「お萩」に由来


ぼたもちやおはぎを春分の日に食べる理由として、昔は砂糖が高級食材で頻繁には食べられなかったこと、小豆の赤色に魔除けの効果があると考えられているなどの説があります

お彼岸のマナーをおさえておこう

ここでは、春分の日前後の習慣になっているお墓参りの仕方をご紹介します。


仏壇や仏具を掃除する
家に仏壇や仏具がある方は、春分の日の前後に掃除をしておきましょう。掃除をする際や元に戻す位置を確認するために写真を撮る際は、先祖にお参りをしてひとこと断りをいれるのがマナーです。

掃除をする際は、先祖への感謝をこめていつもより丁寧に掃除を行います。水ぶきや洗剤を使って洗う必要はありません。ほこりをはらい、柔らかい布などで上にあるものから下に向かい順に汚れを落としましょう。

掃除が終わったら、お供えをして掃除が終わったことを伝えるためにお参りをします。


お墓参りに行く
お墓参りの際は、先祖にあいさつのお参りをしてから草むしりなどお墓周りを掃除します。墓石を掃除する場合は、水をかけてからタワシなどでこすり最後に水気をふき取ります。


お参りの手順
・墓石へのうち水をする
・お供え
・焼香
・手をあわせお辞儀をする(合掌礼拝:がっしょうらいはい)


春分の日の場合、お墓にぼたもちを供えることがありますが、故人の好物でも構いません。なお、線香の火が火事の原因になったりお供えものを鳥など野生の生き物が荒らしたりする可能性があるため、お供えものは下げてから帰るのが無難です。


先祖や家族について考える
春分の日にお墓参りをする際は、普段はあまり会わない親戚に会う機会も増えます。先祖や家族について考える特別な時期として、先祖の思い出話をしたり家族の終活について相談したりする機会にすることも。普段切り出しにくい話題を挙げるには丁度よいタイミングです。

春分の日には暖かさを感じに出かけてみては

春分の日は、昼と夜の時間がほぼ同じになる春分点に定められた祝日です。春彼岸の中日にあたるため、お墓参りに出かける人も少なくありません。また、春の陽気が高まる時期なので、自然に親しみに行ってみるのもおすすめです。

編集&文/SANYO Style MAGAZINE編集部 写真提供/photoAC

 

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