
マッキントッシュ ロンドンの進化を遂げた傑作コート vol.3|BERWICK、WATSON、MELTON
SPECIAL
2023Nov18
※日本経済新聞社「THE NIKKEI MAGAZINE」編集タブロイド版(2023年10月28日発行)の転載記事です。
1823年に発明された世界初の防水布によるゴム引きコートをブランドの起源とするマッキントッシュ ロンドンにとって、素材は極めて重要なエレメントだ。今季は例年にも増して上質さと機能性を追求したプレミアムファブリックを豊富に展開。多様化するライフスタイル全般に対応するラインナップだ。
BERWICK
大人気の万能型アウターが機能的かつリッチに進化
カジュアル系アウターながら、ビジネスシーンにもなじむエレガンスを備え、万能型アウターとしてベストセラーになっているのが「バーウィック」。そんな名作が今季、更なる進化を果たした。より機能性が向上し、リッチなイメージを高めたその顔つきは、紳士の装いをいっそう魅力的に彩ってくれる。

骨太かつ高級感も光る「バーウィック ロング」
今季からシリーズのラインアップに加わった「バーウィック ロング」。その名のとおり着丈をひざ上まで伸ばし、さらに存在感を高めている。高密度ポリエステル「ソロテックス」を高密度に織り上げたファブリックを採用することで、ミリタリー由来らしい骨太さも感じさせつつ、高級感も演出。さらに撥水性も備える。下と同じくエコファーライニングを装備。
高級感だけでなく高機能も兼ね備える
今季リニューアルを果たした「バーウィック」。フロントのデザインなど、細部のバランスを見直しつつ、着脱式のエコファーライニングを採用してラグジアリーに進化を遂げた。高機能素材「ソロテックス」はシワになりにくく、柔らかいのに型崩れがしにくいのも魅力。多彩なシーンに対応する万能型アウターとしていっそう完成度を高めた。
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干場 義雅
FORZA STYLE 編集長/ ファッションディレクター
マッキントッシュ ロンドンとは
クラシックの最先端
スーツやトレンチコートが生まれたことでもわかるように、メンズファッションのルーツは英国にあります。そんな英国の伝統を継承しながらも現代人のライフスタイルに合わせて常に進化しているブランドが、マッキントッシュ ロンドンです。例えるなら、芯はありつつも時代に合わせてしなやかにしなる竹のよう。この「バーウィック」というアウターも、パッチ&フラップのポケットがたくさんついた重くて固そうなフィールドアウターに見えますが、実際は軽くて撥水性がある最先端の機能的な素材を使った、とても着心地がよい仕上がりなのです。ぜひお試しあれ!!
ほしばよしまさ ●1973年生まれ。「LEON」「OCEANS」など、数々の人気雑誌の創刊に携わった後、独立。現在は「FORZA STYLE」編集長やファッションディレクターとして活動。著書多数。オンラインのセレクトショップ「MINIMAL WARDROBE」も運営。
WATSON
時代を超えて愛される偉大なマスターピース
英国の象徴である乗馬文化にゆかりが深く、ジェントルマンのアイコンとして長年親しまれる「ワトソン」。通勤アウターの定番として人気の他、近年はカジュアルに着こなすスタイルも定着し、トラベルシーンを含め、ますます活躍の場を広げている。ワードローブに必須のマスターピース、その代表格だ。

ロングレングスながらもすこぶる軽やかな着心地
着丈をひざ上まで伸ばした「ワトソン ロング」。フードは着脱式で、外すとステンカラーコートのようにも着こなせる。英国の定番ファブリックであるヘリンボーン柄のサキソニーを採用し、さらにクラシックな魅力を高めているのもポイントだ。着心地は驚くほど軽やかで、重ね着しても窮屈感なし。オン・オフを問わず、あらゆるシーンで活躍してくれる。
さりげないアレンジでモダンさを表現
リサイクル原料を使用したポリエステル素材で、サステナビリティーも意識した新作「ワトソン」。ヘリンボーン織りの同系色トリミングをフロントやポケット口に配し、さりげないアクセントとしている。襟は通常、コーデュロイに切り替えられているものが多いが、こちらは共生地にしてミニマルなモダンさを表現。このあたりのアレンジも実に巧みだ。
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石井 洋
LEON編集長
マッキントッシュ ロンドンとは
日常に寄り添う上質服
英国のDNAを宿しつつ、現代に生きる我々に寄り添うアイテムが豊富に揃うマッキントッシュ ロンドン。中でも今季、個人的に注目しているのが「ワトソン」と「ワトソン ロング」です。前者は柔らかい風合いと微光沢が特徴のECOポリエステル素材を採用。着用すると若々しい印象を醸し出してくれます。後者は上質ウールのフーディータイプ。クラシックな雰囲気と軽快さを兼ね備えており、さまざまなTPOに対応します。いずれもこれぞ“英国的”なキルティングパターンが秋からのお洒落ムードを盛り上げてくれるはず。今季の相棒候補に加えてはいかがでしょう。
いしいひろし ●1974年生まれ。今年創刊22周年を迎えた雑誌「LEON」の4代目編集長であり、WEBサイト「LEON.JP」編集長を兼務。その他、ECサイト「買えるLEON」、各SNSアカウントも統括する。初の会員コミュニティ「Club LEON」も話題。
MELTON
軽量メルトンの採用でモダンなスタイルに進化
マッキントッシュ ロンドンの新定番として注目したいのが、生地をフェルトのように縮絨したメルトンのコート。本来は硬く分厚いものだが、これを現代的に進化させて軽やかに仕上げているのが同ブランドならではの魅力だ。

革新的に柔らかなダブルフェイスメルトン
非常に薄く仕上げたメルトンを2枚接ぎ合わせた、ダブルフェイスと呼ばれるファブリックが特色。通常のメルトンよりもはるかに柔らかく、重厚感はありつつも窮屈さを感じさせない。デザインも絶妙にアップデートされており、トラッドなピーコートをベースとしつつ、柔らかな肩や長めの着丈などで今どきのリラックス感を取り入れている。
ベーシックながら素材感に遊びが光る
上と同じダブルフェイスのメルトンファブリックで仕立てたステンカラーコート。短めの着丈の他、ボタンが露出しているのが定番モデル「ダンフォード」との違いだ。一般的にメルトンはカジュアルな素材とされるが、こちらはしなやかな風合いによって、エレガンスも発揮。ベーシックなネイビー無地ゆえに、ビジネスシーンにも活躍する。
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