【＃骨格診断】骨格診断で解決！ 自分に合う「羽織もの」選び
SPECIAL
2023Jun06
骨格診断士の資格を持つスタイリストの弓桁いずみさんに本当に似合う、骨格に合ったアイテム選びとコーディネイトのコツをレクチャーしてもらう連載企画。第２回はあらゆるシーンで頼れるアイテム「羽織もの」編です。
骨格診断とは、生まれ持った筋肉のつき方、脂肪のつき方、関節の太さといった人が生まれながらに持っている体型の質感やラインの特徴をもとに、骨格タイプを3つに分類し、似合うファッションを導き出す理論のこと。「着ている服が実際、似合っているのか不安」「最近、コーディネイトに違和感を感じる」といったお悩みも、自身の骨格タイプを知り、似合うアイテム選びが可能になれば着痩せやスタイルアップ効果が叶えられて、グッと垢抜けた印象に。おしゃれが断然楽しくなるメソッドを、この機会に是非活用ください。
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監修、スタイリスト：弓桁（ゆみげた）いずみさん
雑誌、TV、CM、WEB、カタログなどで幅広い媒体でスタイリングを担当。骨格診断ファッションアナリストのほか、パーソナルカラーアナリスト、顔タイプ診断®︎アドバイザー１級などの資格を取得。「全ての女性をファッションでhappyに」をモットーにTV番組やインスタライブなど多方面で活躍中。
まずは自分の骨格タイプをCHECK！
【ストレートTYPE】 羽織もの選びのキーワードは「シンプル」「ベーシック」
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Straight
ストレートTYPEの特徴
リッチで肉感的なメリハリボディ。体に厚みがあり、グラマラスで上重心、ハリのある質感。筋肉のつき方に特徴が出やすい。
似合うファッション正統で高品質なクラス感のあるコーディネート。シンプル、シックな引き算スタイル。
上半身にが厚みがあり、グラマラスなストレートタイプ。もともと上重心なバランスなため、羽織はすっきりと見える、シンプルなデザインがおすすめです。フロントは首と胸開きが深めなカッティングのタイプを選ぶと着痩せして見えます。ハリのあるリッチな素材や、Iラインのフォルムも端正な骨格のラインを引き立ててくれます。
〈左〉ジャケットタイプのジレは「MACKINTOSH LONDON(マッキントッシュ ロンドン)」。縦長のシルエットが作りやすいジレデザインは、ストレートタイプにジャストフィットなレイヤードアイテム。リネン、レーヨン混のさらりとした風合いと、セミダブルタイプで着負うこともなく、シックなブラックカラーが洗練された着こなしを後押しします。〈中〉通勤スタイルに映える「MACKINTOSH PHILOSOPHY(マッキントッシュ フィロソフィー)」のノーカラージャケットは、さらっとした素材感で無駄を省いたシンプルなデザイン。端正なベージュカラーとシャープなVフロント、上半身のラインを綺麗に演出するノーブルなシルエットで、スタイリッシュにスタイルアップが狙えます。〈右〉透け感のある編み地で、この時季に重宝する「AMACA(アマカ)」の着流しカーディガン。ボタンレスのIラインシルエットで縦ラインを強調し、ストレートタイプが気になる胸元のボリュームをスッキリと調整。ロング丈かつ裾がスリット仕様なので、腰回りのカバーにも一役。
縦長ラインを形成して、すっきりとスタイルアップ
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Styling
「マッキントッシュ ロンドン」のジレのインナーにクールなブルーのノースリーブプルオーバー、ボトムにはジレと同じ黒である「EPOCA(エポカ)」のジオメトリック柄レースのタイトスカートをチョイスして、「Iライン」を強調。今どき感がありつつ、全体がスッキリと見えるバランスを意識して。
「上半身にボリュームが出やすいストレートタイプ。ジレに合わせてインナーもあえてノースリーブを選びました。実は潔く腕を出した方がストレートタイプはスッキリとした印象になるんです。ホワイトのバッグやビッドシューズなど、トラッド系アイテムを合わせて、キリッと爽やかなムードを添えましょう」(弓桁さん)
【ウェーブTYPE】 羽織もの選びのキーワードは「デザイン性」「コンパクト丈」
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Wave
ウェーブTYPEの特徴
華奢でなだらかなカーヴィーボディ。体に厚みがなく、薄くて華奢な下重心、柔らかな肌質。脂肪のつき方に特徴が出やすい。
似合うファッション薄手で柔らかな装飾のあるデザイン。ソフトで華やかな足し算スタイル。
上半身が薄めで、ウェストの位置が低めなウェーブタイプ。コンパクトな着丈の羽織を選んで、重心を上にすることで、スタイルアップ効果が狙えます。さらに、リブやシャーリング、切り替えなど、体にフィットするディテールがあると、シルエットが補正されて女性らしいメリハリが生まれます。シフォンやフリルといった柔らかなディテールも、華やかな印象になっておすすめです。
〈左〉華奢なウェーブタイプの上半身に綺麗にフィットする、リブ素材のクルーネックカーディガンは「エポカ」。コンパクトなシルエットと大人可愛いピンクカラー、裾や袖に施されたフリルディテールによって華やぎが加わり、ウェーブタイプが得意とする上品な大人コーデが堪能できます。〈中〉リッチなホワイトをベースに、上半身に沿うラインが美しい「エポカ」のジャケット。ジャストな着丈でもたつきがなく、構築的なフロントのカッティングと身頃の切り替えデザインが、ウェーブタイプの上半身に立体感を与えます。仕上げにブローチやスカーフを添えて、華やかさをプラスするのがおすすめです。〈右〉オーガンジー素材を使ったシアーな「アマカ」のノーカラーブルゾン。旬のクロップド丈と程よいバルーンスリーブ、裾ループのシャーリングで重心が上へ。要所に散りばめられたフェミニンなディテールで、ウェーブタイプの弱点とされる薄い上半身がフェミニンにカバーできます。
上重心と肌の透け感を活かして、今どきのこなれスタイルに
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Styling
シースルー素材の「アマカ」のコンパクトブルゾンのインナーに、キャミソールを合わせて大人の肌見せスタイルに。「ECOALF(エコアルフ)」ピンクカラーのパンツでウエストを高めにマークすることで、更に上半身の視線が上へ。バランスアップを叶えながら、周りとも差がつく旬スタイルが完成します。
「実は“肌見せ”がいちばん得意なのがウェーブタイプ。その特権を活かして、トレンドのシースルーアイテムを是非、上手く取り入れてみましょう。バッグはコンパクトで丸みのあるものを。ツヤ感のあるエナメルパンプスを足元にチョイスすることで、ウェーブタイプの柔らかな肌質がより一層美しく引き立ちます」(弓桁さん)
※「エポカ」のカーディガンは7月上旬入荷予定。
【ナチュラルTYPE】 羽織もの選びのキーワードは 「ゆとりあるサイズ感」「リラクシーなデザイン」
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Natural
ナチュラルTYPEの特徴
フレーム感を感じるスタイリッシュなボディ。
肉感的ではなく、関節や骨の大きさに特徴が出やすい。骨組みがしっかりしたドライな肌質の持ち主。似合うファッション
マットな質感の素材や、メンズライクなデザイン。ラフでカジュアルなこなれ感あるスタイル。
ナチュラルタイプにおすすめなのが、ゆったりとしたオーバーサイズ。骨格がしっかりしているので、
着られている感じを与えず、抜け感のあるスタイリッシュな印象を与えることが可能です。肩のフレーム感を曖昧にしてくれる、ラグランスリーブや、ドロップショルダーもおすすめ。ざっくりとしたローゲージやアースカラーもナチュラルタイプのドライな肌質と好相性です。
〈左〉ホワイトのざっくりとしたカーディガンは「エポカ」。リラックスした印象を与えるオーバーサイズに、落ち感のあるドロップショルダー、大きめのメッシュ編みで気になる骨格のフレームをカモフラージュ。ナチュラルタイプが苦手とされるアイテム「カーディガン」も、ローゲージでゆるっとしたビッグシルエットを選ぶことで克服が可能です。〈中〉アースカラーのブラウンがナチュラルタイプの肌質に馴染む「TRANS WORK(トランスワーク)」のジャケット。ジャージー素材のノンストレスな着心地と軽さがありながら、きちんと感を演出できる万能デザインが魅力です。ウエストの絞りが控えめでヒップを覆うレングスなので、ナチュラルタイプにぴったりな下重心のスタイルがスムーズに作れます。〈右〉ストンと落ち感のある7分袖シャツは「EVEX by KRIZIA(エヴェックス バイ クリツィア)」。ラグランスリーブで全体的にゆったりとしたシルエットは、ボタンを開けて羽織りライクにも使える万能アイテムです。肩のフレームがしっかりしているナチュラルタイプのラインをカバーしながら、こなれ感を演出します。
オーバーサイズ＆ロング丈で 、お得意なレイヤードの鮮度がアップ！
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Styling
ざっくりとした「エポカ」のカーディガンには、同系トーンの「LOVELESS(ラブレス)」ロング丈ワンピースを合わせて、全身をロング＆リーンなバランスに。ナチュラルタイプの骨ばったボディーラインをカバーしながら、女性らしさのある大人のワントーンスタイルが完成します。
「レイヤードを難なく着こなせるのがナチュラルタイプ。しっかりとした骨格をカバーする、ゆったりとしたローゲージカーディガンとロングワンピースで、下重心のバランスを心がけて。気になる鎖骨のラインは、スカーフを巻いてカバーしましょう」(弓桁さん)
※「トランスワーク」のジャケットは7月上旬入荷予定。
体型や環境の変化など、おしゃれにまつわるリアルなスタッフのお悩みを、骨格診断士の資格を 持つ人気スタイリスト、弓桁さんがプロの視点でズバリアンサー!アイテム選びと着こなしのコツを伝授します。
Naokoさんの骨格診断＆カウンセリングSTART！
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①まずは、弓桁さんが鎖骨周りの状態をチェック。「骨のラインが出ていますが、輪郭は細め。首もすっきりとされているので、ウェーブタイプかな？ 今、合わせているプルオーバーは、Naokoさんの骨格に合うネックラインを選ばれていますね」
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②続いて、カーディガンの袖をまくり、腕や手首の細さや、手の指、肌の質感を念入りに確認。「Naokoさんは柔らかくもちもちとした肌の質感で手首や指がすっと細い。これはウェーブタイプの特徴そのもの！」弓桁さんから肌質を解説されて、ちょっぴり照れているNaokoさん。「今、着ていらっしゃるカーディガンは、骨格に合う丈感と”肌見せ”できるメッシュ柄を選んでいるのもいいですね」と弓桁さん。
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③骨格タイプが分かったところで、弓桁さんがこのカーディガンに合うボトム選びに。“下半身のボリュームが気になる”というNaokoさんに選んだのは、ホワイトのストレッチパンツ。「意外かもしれませんが、ストレッチの効いたスキニーパンツは、ウェーブタイプと好相性。更に足首の見えるクロップド丈が断然おすすめなんです」
Naokoさんの骨格診断の結果「ウェーブタイプ」と判明！
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Before
気になる下半身のボリュームを抑える為に選んだフレアシルエットのプリントスカート。体型をカバーすることにフォーカスしたことで、メリハリがなく、全身がぼんやりとした印象になっています。重心が下がり気味だとウェーブタイプのNaokoさんの場合、バランスが難しい組み合わせです。
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After
ボトムがクリアなホワイトのストレッチスキニーパンツに変えただけなのに、全身のもたつきが軽減されて、すっきりとヌケ感のあるスタイルに！カーデの袖をまくり腕を出すようにして、バッグは折り畳んでクラッチ風にアレンジ。バランスを上重心にするだけで、印象に大きな変化が。ネックレスをプラスしたことで、華やぎもアップしています。
骨格診断を終えて…
弓桁：女性らしい華やかなムードを持つ、ウェーブタイプのNaokoさん。コンプレックスと言われた下半身は、ついカバーしたくなるのですが、骨格の特性に合ったアイテム選びが分かると、バランス良く垢抜けた印象を作ることが出来ます。適度な肌見せでヌケ感を作りつつ、ストレッチのスキニーパンツにトライしてみて下さいね！
Naoko：骨格に合ったアイテム選びによって、印象が変わるのを実体験でき、興味深かったです！ストレッチのパンツなら子供の送り迎え時の自転車も動きやすくノンストレスで乗れます。腕をまくったり、ネックレスを合わせたり、バッグをコンパクトにしたり…。簡単な小ワザの数々も早速取り入れたいと思います。
●連載第3回（6/13掲載）は、夏コーデの主役「トップス」を骨格別に紹介します。お楽しみに！
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撮影／坂根綾子 スタイリング／弓桁いずみ 構成・文／吉森美穂 ディレクション／Pomalo Inc.
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