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【#骨格診断】骨格診断で解決! 自分に合う「トップス」選び

【#骨格診断】骨格診断で解決! 自分に合う「トップス」選び

SPECIAL

骨格診断士の資格を持つスタイリストの弓桁いずみさんに本当に似合う、骨格に合ったアイテム選びとコーディネイトのコツをレクチャーしてもらう連載企画。第3回は夏にかけておすすめしたい「トップス」編です。
骨格診断とは、生まれ持った筋肉のつき方、脂肪のつき方、関節の太さといった人が生まれながらに持っている体型の質感やラインの特徴をもとに、骨格タイプを3つに分類し、似合うファッションを導き出す理論のこと。
「トップス」編では今時季から着用が多くなるカットソー、シャツやブラウス、サマーニットなどにフォーカスします。自身の骨格タイプに似合うアイテム選びを選べば、着痩せやスタイルアップ効果が叶えられて、グッと垢抜けた印象に。
おしゃれが断然楽しくなるメソッドを、この機会に是非活用ください。

  • 監修、スタイリスト:弓桁(ゆみげた)いずみさん

    雑誌、TV、CM、WEB、カタログなどで幅広い媒体でスタイリングを担当。骨格診断ファッションアナリストのほか、パーソナルカラーアナリスト、顔タイプ診断®︎アドバイザー1級などの資格を取得。「全ての女性をファッションでhappyに」をモットーにTV番組やインスタライブなど多方面で活躍中。

    Instagram @izumiyumigeta

まずは自分の骨格タイプをCHECK!


【ストレートTYPE】トップス選びのキーワードは「首元すっきり」「ハリ感素材」

  • Straight

    ストレートTYPEの特徴

    リッチで肉感的なメリハリボディ。体に厚みがあり、グラマラスで上重心、ハリのある質感。筋肉のつき方に特徴が出やすい。


    似合うファッション

    正統で高品質なクラス感のあるコーディネート。シンプル、シックな引き算スタイル。

上半身に厚みがあり、首元も詰まった印象を与えがちなストレートタイプ。トップス選びでは、首回りがすっきりと見えるフロントデザインを選ぶことが重要です。縦空きでシャープな印象になるVネックやUネック、広めのラウンドネックが最適。セットインスリーブも気になる肩周りや二の腕のボリュームをカバーしてくれます。ハリやツヤ、光沢といった高級感のある素材を選び、上品な印象を与えましょう。

〈左〉ネイビーカラーで程よい光沢があり、しっかりした素材感がストレートタイプの上半身をすっきりと見せてくれる「Paul Stuart(ポール・スチュアート)」のTシャツ。広めに開いたラウンドネックと、セットインスリーブ、着た時に落ち感が生まれるドレープが、体のラインを拾いすぎず、痩せ見え効果を発揮します。カジュアルスタイルも品良くまとまります。〈中〉ストレートタイプが得意とする「きちんと見え」を叶えてくれる「LOVELESS(ラブレス)」のボウタイニット。凛としたネイビーのラインが入ることで、首回りの印象も締まりすっきりと。ボリューム感を抑えるために、ボウタイ結びのアレンジで縦ラインを形成するのがポイントに。〈右〉爽やかなブルーカラーと、襟元のスキッパースタンドカラーがヌケ感のある印象を与える「EVEX by KRIZIA(エヴェックス バイ クリツィア)」のチュニックブラウス。綺麗な立体感を作る細部のタック使いと、コクーン風シルエットで品のある着こなしと体型カバー効果が狙えます。

ボウタイの縦ラインとストライプでボリューム感をセーブ

  • Styling

    「ラブレス」のボウタイニットは「MACKINTOSH LONDON(マッキントッシュ ロンドン)」のフレアスカートにウェストインすることで、上半身をコンパクトにメイク。シャープなストライプのロング丈スカートが美しいフレアラインを描くことで知的さと、エレガントなムードを印象付けてくれます。バッグとサンダルはモノトーンでシンプルに。


    「ニットのネイビーラインとスカートのストライプ効果で、凛とシャープな印象づけが可能です。スカートはウエストにきちんと芯があるものを選ぶと気になる腰回りのハリやもたつきがカバー出来ます。カゴバッグはカチっとしたフォルムを選びましょう。レザーとコンビならクラス感がアップします」(弓桁さん)


【ウェーブTYPE】 トップス選びのキーワードは「コンパクト感」「柔らか素材」

  • Wave

    ウェーブTYPEの特徴
    華奢でなだらかなカーヴィーボディ。体に厚みがなく、薄くて華奢な下重心、柔らかな肌質。脂肪のつき方に特徴が出やすい。


    似合うファッション
    薄手で柔らかな装飾のあるデザイン。ソフトで華やかな足し算スタイル。

上半身が薄く、下半身にボリュームが出やすい「下重心バランス」のウェーブタイプ。深めのVネックやUネックはデコルテに淋しい印象を与えてしまうので避けるのが正解。できるだけコンパクトな丈感のものを選び、ボトムスとの組み合わせで上手くバランスを取りましょう。薄く柔らかな素材感や、コントラストが弱い小柄も柔らかな肌質にフィットし、華やかさを添えてくれるのでおすすめです。

〈左〉顔映えのする、鮮やかなピンクのニットプルオーバーは「TO BE CHIC(トゥー ビー シック)」。大きなフリルで胸元に華やかなボリュームが生まれることで、ウェーブタイプの薄めなバストラインを上手にカバー。フレア袖と七部丈によって、腕の細いラインが出ることでヌケ感も生まれます。〈中〉透け感あるジョーゼット素材をベースに、フィオーレプリントが涼しげな「EPOCA(エポカ)」のブラウス。肩周りに華やぎが生まれるフリル袖もポイントです。優しい素材感とフェミニンなプリントのコンビネーションで上半身に目線を集めれば、下重心傾向のあるウェーブタイプに補正効果が。〈右〉爽やかなホワイトのトップスは「ポール・スチュアート」。肩を優しく覆うフレンチスリーブは、上半身が華奢で曲線的な骨格ラインを持つウェーブタイプが1番似合うデザイン。ネックラインに施されたはしごレースが上品なアクセントを添えてくれます。

トップスの華やぎで目線が上へ 。フェミニントーンの涼やかスタイル

  • Styling

    「エポカ」のブラウスの華やぎに視線が行くように、同系色の「エポカ」のプリーツスカートを合わせて、統一感のあるフェミニンスタイルに。トップスをスカートにインすることでウエスがマークされ、より重心が上へ。スタイルアップ効果が狙えます。ブラウスの首元が詰まっているデザインで、華奢に見えがちなデコルテラインもカバー。上品な印象を与えてくれます。


    「細やかなフラワープリントとフレアスカートの組み合わせは、ウェーブタイプと相性抜群。ブラウスのラウンドネックが薄いデコルテラインをカバーします。ショルダーバッグは、できるだけ小さく、体のラインに沿うような、薄いものを選ぶのがバランスアップの近道。ウェーブタイプのしっとりとした肌質と馴染むスエードパンプスを選んで、より美しい足元を演出しましょう」(弓桁さん)


※「エポカ」のブラウスとスカートは、7月上旬展開予定。

【ナチュラルTYPE】 トップス選びのキーワードは 「ゆったりシルエット」「ナチュラル素材」

  • Natural

    ナチュラルTYPEの特徴
    フレーム感を感じるスタイリッシュなボディ。
    肉感的ではなく、関節や骨の大きさに特徴が出やすい。骨組みがしっかりしたドライな肌質の持ち主。


    似合うファッション
    マットな質感の素材や、メンズライクなデザイン。ラフでカジュアルなこなれ感あるスタイル。

ナチュラルタイプにおすすめなのが、しっかりとした骨格のラインをカバーするオーバーサイズ。トップス選びは肩の力が抜けた、余裕のあるサイズ感やデザインがカギになります。また、ドライな肌の質感の持ち主なので、リネンやコットンといったナチュラル素材もお似合い。夏スタイルが映える、ヘルシーな骨格を活かして洒落感のあるスタイリングを楽しみましょう。

〈左〉「エポカ」 の和紙をミックスしたニットシリーズ《La maglia La maglia estate(ラ マリア エスターテ)》から、デザインニットをセレクト。ドライタッチな風合いとオフボディのバランスが絶妙です。リブを横使いにしたショート丈と、大胆な袖の切り替えが肩周りのフレーム感をカバー。〈中〉ヘルシーなイエローのTシャツはヨーロッパ発、サステナブルブランド「ECOALF(エコアルフ)」のもの。ドロップショルダーとたっぷりとした5分丈袖、ゆったりとした身頃幅が肩や骨盤周りの骨感をカバー。ナチュラルタイプが得意な、下重心系ボトムも組み合わせやすいデザイン。〈右〉上質なリネンを平織りした「S.ESSENTIALS(エス エッセンシャルズ)」のブラウス。腰回りをふんわり覆うロング丈も、ナチュラルタイプにおすすめです。さらっと爽やかなリネンがドライな肌質にも合って、リラックスした着こなしが楽しめます。

ルーズなコンビもヘルシーに。大人のサマーカジュアルが完成

  • Styling

    たっぷりとしたシルエットの「エコアルフ」のTシャツのボトムに選んだのは、「エス エッセンシャルズ」のウエストのギャザーがたっぷりと効いたカーキのワイドパンツ。カジュアルアイテムの組み合わせですが、ボリュームのあるスタイルをスタイリッシュに着こなすことが出来るのは、ヘルシーな骨格を持つナチュラルタイプの特権です。


    「夏の定番であるTシャツ。オーバーシルエットを選ぶことで、大人のカジュアルスタイルが完成します。季節感のある自然素材の小物やアクセサリーを合わせれば、こなれ感もアップ。ロングネックレスやカゴ素材のトートで、下重心のバランスを演出しましょう」(弓桁さん)


体型や環境の変化など、おしゃれにまつわるリアルなスタッフのお悩みを、骨格診断士の資格を持つ人気スタイリスト、弓桁さんがプロの視点でズバリアンサー。アイテム選びと着こなしのコツを伝授します。

  • 【今回の相談者】
    徳間織恵さん
    (マッキントッシュ ロンドン 伊勢丹新宿店スタッフ/163cm)

    徳間さんのお悩み
    “肩のハリ感をカバーするトップスの選び方とは?”

    「長年水泳をやっているので、どうしても肩まわりが気になってしまい、トップス選びは常に気を使い試行錯誤をしています。フェミニンなデザインが好きなのですが自分に合わない気がしていて…。この機会にカジュアルになりすぎない、骨格に合ったトップス選び方を教えてもらいたいです!」

    当スタッフの他のコーディネートはこちら

徳間さんの骨格診断&カウンセリングSTART!

01

徳間さんの骨格診断の結果「ナチュラルタイプ」と 判明!

  • Before

    とろみのある、女性らしいリーフドットプリントのトップスを着ていますが、肩のフレームをしっかり拾ってしまっています。さらに、裾をボトムスにインしているため、骨盤のラインが強調。スマートなスタイルの徳間さんですが、骨格の強調により、逆にしっかりとした印象を与えてしまっている様子。

  • After

    ギャザーがたっぷり入った、バンドカラーとドロップショルダーのブラウスによって鎖骨や肩のハリがカバーされ、五分丈の袖口から、スッキリとした腕がのぞくことで抜け感が。さらに裾をアウトさせたことで、優しいムードもアップ。大人の1トーンスタイルが完成しました。

※「Before」で着用したブラウスは、6月下旬iStore入荷予定。

骨格診断を終えて…

弓桁:とても上品なムードを持ち、全身のバランスもスッキリと綺麗な徳間さん。女性らしさをアップさせる為には、ナチュラルタイプの特性である骨格感をカモフラージュさせることを第一に意識しましょう。シルエットやデザインも余裕を持たせるとこなれ感がアップします。是非、この夏にトライしてみてください。

徳間:まず「ストレートタイプ」だと思っていた自分の骨格タイプがプロの目で「ナチュラルタイプ」だと判明し、迷いが晴れてスッキリ! 気になる骨格を上手くカバーする方法も明確になり、今後のおしゃれの世界がグンと楽しく広がりそうです。今回はありがとうございました。

●連載第4回(6/23掲載)は、スカートやパンツを骨格別に紹介します。お楽しみに!

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撮影/坂根綾子 スタイリング/弓桁いずみ 構成・文/吉森美穂 ディレクション/Pomalo Inc.

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